ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

失ってもまた取り返せばいい/アップデートでパソコン壊れた話

 

f:id:xjino:20191230052916j:plain
 

 ウインドウズアップデートで煮え湯飲まされたこっとって,ありませんか。


 今はとりあえず都合を聞いてくれるけど,以前は本当に突然に,強制的に始まりました。卒論発表の途中だろうが,社運を賭けたコンペの真っ最中だろうが,うっかりネットに繋いだままだと突如襲ってくる悪夢。訴えた人いないのかな。


 それでパソコンの調子が良くなればいいのですが,最近の私のパソコンはアップデートのたびにおかしくなりました。acerのデスクトップでもう8年使っているので,寿命は寿命。セキュリティソフト(NTT=トレンドマイクロ)との相性も悪いようです。


 で,先日。とうとう,またアップデートしやがったなと思ったら,ウインドウズが立ち上がったところでフリーズしてしまいました。何をやってもだめ。セーフモードの起動もできない。acerのサポートダイヤルはいつまでも話し中。マニュアルにあった「データを保存してリカバリー」は処理が99%まで行くとこれもフリーズ20時間。進退窮まって,一気にリカバリーしちゃいました。すべてのデータがなくなりました。


 まあ目算はありました。大部分は貯めに貯めたくだらないネットの拾い物です。本当に困るのは自分で撮った写真データ。これは命より尊いものですが,10月の末に外付けハードディスクに保存していました。失われるのは11月・12月の写真ですが,それくらいなら復旧ソフトでリカバリーできるかなと。


 そんなわけでパソコンは新調します。リカバリーしたらウインドウズ7だったし,こういう機会でもなければ古いものをいつまでも使ってしまう私の悪癖は正せない。この年末の忙しい時期に。ああ各種設定が面倒くさい。1日かかるだろうなあ。ノートパソコンはあるのですが画面は小さいし扱いづらい,思うような記事を書けません。


 そんなわけで,ブログの更新がしばし途絶えます。お許しください。昨年も今年も12月は極端にアクセスの減るこのブログ,でも今年は固定のお客様がたくさん付いてくださってます。皆さんを失望させないよう頑張って復旧させます。


 とにかく使える物は壊れるまで使う。壊れた時にものすごく困る。そんな繰り返しです。今年もTVレコーダーが壊れた話はブログに書きました。それ以外に今調子の悪いもの,iPod touch はそろそろバッテリーが限界です。愛用のガラケーもドコモからもうサポートしませんよと連絡が。腕時計,もう10年以上使っているカシオのPROTREKが,呆れるほど壊れなかったのですがソーラー電池のバッテリーがもうダメなようです。ちなみに1月には新しい車が納品されます。これは壊れる前に。


 どんだけお金がかかるんだあ。


 決して高給取りではありません。かと言って食えてないわけでもない。浪費しない,モノを大事にするというそれだけです。そのモノが突然壊れる。資本主義社会に貢献しないツケで,いつもひどい目に遭います。でもその愛用品を失って一定期間ぽかーんと過ごす,この空虚感がまた好きだったりする。我ながら困ったものです。

 

 

にほんブログ村 その他生活ブログ 季節・四季へ
にほんブログ村 花・園芸ブログ 野の花へ
にほんブログ村 その他日記ブログ 備忘録・メモへ

茨城県自然博物館企画展「宮沢賢治と自然の世界」が実は面白かった件

 

      f:id:xjino:20191219231529j:plain

 

 茨城生物の会,今日は茨城県自然博物館の庭で野鳥観察です。


 いえ,正直野鳥に興味ない。ありゃ我が庭の敵だ。今回は会誌の原稿を書いたのでそれを事務局の人に渡し,知り合いの学芸員に差し入れを渡したらとっとと消えるつもりでした。


f:id:xjino:20191219230206j:plain
 なんとなく最初だけ他の皆さんに付いて行くつもりで一緒に歩いていたのですが,そこはフィールド屋の悲しいサガです。専門外とはいえやれカワセミメジロだと騒ぐうちになんとなく楽しくなり,アカボシゴマダラの幼虫を見つけたりして,結局午前中いっぱい付き合ってしまった。


 これはイカンと帰りかけましたが,午後は学芸員さんの案内で開催中の企画展の見学をするという。せっかく来たので昼休みの間に抜け駆けで企画展を見てとっとと帰ろうとしたのですが,この企画展がまた面白い。ずるずる見るうちに学芸員さんの解説が聞きたくなり,居残ってしまいました。我ながらこの主体性の無さは本当に情けない。

 

f:id:xjino:20191219230258j:plain
 企画展「宮沢賢治と自然の世界」。


 宮沢賢治。日本人みんなの共有財産と言っていいでしょう。国語の教科書のレギュラー選手。日本人なら必ず賢治の作品を読んでます。となりのトトロ級にわれわれの遺伝子に染み付いた共通言語。…… なので,何をいまさら宮沢賢治,と思っていました。


 入り口にいきなり最重要展示物。「春と修羅」「注文の多い料理店」それぞれ初版本。賢治の生前に出た著作はこの2冊だけ。ともに千部ほどしか印刷されず,しかもまったく売れなくてゴミ扱いされたといいます。今ならひと財産。…… すいません,写真失敗しました。


f:id:xjino:20191219230323j:plain
 もっと貴重かもしれない。「雨ニモマケズ」の書かれた手帳の本物。この世でただ一つ。


 でも今回の企画展は文学がテーマではありません。なんせ自然博物館ですから。


 ご存知のように,賢治の作品にはおびただしい数の生物,鉱物,天象気象が登場します。その実物を博物館の収蔵庫かっさらってお見せしましょうという企画と理解しました。


  f:id:xjino:20191219230344j:plain
 今企画展の「看板展示」。あまりに有名な「銀河鉄道の夜」の路線図。北十字アルビレオ,蠍の火,ケンタウル,サウザンクロス …… 銀河に沿って物語は進みます。星の世界は,全ての人に公平に開かれた夢の沃野です。詩歌からアニメまで,それを舞台とするものは数多いのですが,賢治の作品はその頂点でありましょう。永遠の名作です。


f:id:xjino:20191219230426j:plain
 会場には静かに賢治の作った「星めぐりの歌」が流れています。

 

f:id:xjino:20191219230449j:plain

f:id:xjino:20191219230457j:plain


f:id:xjino:20191219230506j:plain
 各惑星になぞらえた貴石の丸石。


 f:id:xjino:20191219230549j:plain f:id:xjino:20191219230614j:plain
 賢治の作品に出てくる生物名,動物108種,植物282種。賢治の作品にはキャラクターとして登場することが多い。その生物の特徴とヒトっぽい人格を併せ持ってストーリーを語ります。科学的というより文学的な扱いです。それにしてもよく数えたなあ。


f:id:xjino:20191219230724j:plain
 より科学的,客観的なのが岩石鉱物。実に88種が登場します。人格をもって描かれる場合もあれば,比喩表現の題材にもなっています。


f:id:xjino:20191219230749j:plain
 はい,並んでいるのが天河石,孔雀石,黄水晶,藍晶石,藍銅鉱,蛋白石,琥珀トルコ石の計8種。何だと思います? 実はこれすべて「空の色」の比喩として使われているんです。生半可な知識ではできません。

f:id:xjino:20191219230807j:plain

f:id:xjino:20191219230815j:plain


 賢治は石の専門家でした。思惟の中のイメージではなく,具体的な研究の対象として彼が追い求めたのが岩石鉱物でした。今回の展示では,賢治が使ったハンマー,賢治が作成した地質図,賢治が参考にした鉱物標本,そして賢治が採集した岩石が展示されてます。標本のラベルを見て,ああ字が下手な人だったんだなあと知りました

f:id:xjino:20191219230845j:plain

f:id:xjino:20191219230904j:plain


f:id:xjino:20191219230925j:plain
 賢治が参考にしたであろう鉱物たち。

f:id:xjino:20191219230948j:plain

f:id:xjino:20191219230956j:plain


f:id:xjino:20191219231004j:plain
 立派なメノウ。賢治が生まれ育った岩手県は,茨城県同様メノウの産地です。こんなの拾ってみたい。


f:id:xjino:20191219231017j:plain
 賢治の生家周辺でも拾えたようです。


f:id:xjino:20191219231054j:plain
 作品ごとに登場するものがまとめられています。

f:id:xjino:20191219231115j:plain

 f:id:xjino:20191219231124j:plain

f:id:xjino:20191219231133j:plain

f:id:xjino:20191219231141j:plain


f:id:xjino:20191219231220j:plain
 「よだかの星」,読みました。ヨダカがカブトムシを飲み込むシーンがありましたね。


f:id:xjino:20191219231303j:plain
 「セロ弾きのゴーシュ」の展示。


f:id:xjino:20191219231320j:plain
 展示に当たって一番苦労したのがこの三毛猫。ネコのはく製ってないんだそうです,愛玩動物だから。学芸員さんが探して探して,ようやく見つけたのがこの「模型」なんだって。いい値段したそうで,ご苦労様です。

 


 茨城県自然博物館。かなり県のはずれの,千葉県や埼玉県との県境近くにあります。茨城県民で来たことない人,結構います。駐車場に停められた車のナンバーを見ると,お客さんの半分は千葉・埼玉です。子どもを遊ばせる庭の大きな遊具が人気です。…… なんでもっと便利な場所に作らなかったんだろう。


 いえいえ,他県だろうとお客さまが来て下さるのは大歓迎です。常磐高速道「谷和原」IC から20分ほど。展示は見ごたえあるし,遊具はあるし,夏には子ども達が水浴びできます。学芸員さんたちはみんな一生懸命です。展示・広報・研究・記録。私の好きな久慈川メノウもすごいのが展示してあります。自然物に関する茨城県最高の研究施設です。どうぞ一度お越しくださいませ。博物館ショップも充実しております。

 

 

にほんブログ村 その他生活ブログ 季節・四季へ
にほんブログ村 花・園芸ブログ 野の花へ
にほんブログ村 その他日記ブログ 備忘録・メモへ

祝・「Dr. STONE」第2期決定!

 

   f:id:xjino:20191219220215j:plain

 

 歌手なりアイドルなり,自分の「推し」について勝手に喜んで勝手に騒ぐ。これまでは冷ややかに見てました。ああ,大騒ぎしてカウント稼ぎたいのね,と。


 反省してます。今まさに私がそういう状態です。

 

   f:id:xjino:20191219220302j:plain

 深夜アニメ「Dr. STONEドクター・ストーン」。予定の2クールが終わって先日が最終回でした。このままではクライマックス前に放送終了してしまうと悶々しながら見ていたのですが,最後に「第2期放送決定!」と出て狂喜しました。アニメでこの告知に喜んだのは久しぶりです。


 ざっとスジをお話します。

 

f:id:xjino:20191219220457j:plain

 ある日突然,全人類が「石化」しました。いきなり超科学的な設定です。人類が二百万年かけて築き上げた文明はついえ去り,石像になった人々とともにヒトの創造物は自然の中に埋もれていきました。そして3600年経ったある日,「石化」が解けて目覚めた少年がいました。名を「千空せんくう」。あらゆる科学知識を身に付け,石化している間も意識を保ち続け,何と三千年もの間「秒」を数えて経過時間を認識していました。石器時代に戻った世界で,仲間を集め,科学技術を復活させ,全人類を石化から解放する。千空の果てしない戦いが始まります。

 

f:id:xjino:20191219220525j:plain

 どうです?燃える設定でしょう。いや,荒唐無稽は漫画の特権ですよ。そのうえで,主人公はちゃんと(リアルな)科学知識を駆使して,火を手に入れ,土器・石器を作り,アルコールを作り,硝酸から火薬を作り,ラーメンを作りコーラを作り,銅を加工して発電機を作り,ガラスを作ってレンズやらフラスコやらを作り,鉄鉱石を溶かして鋼を作り,抗菌物質サルファ剤を作り,…… とうとう携帯電話というか通信機を作ったところで2クールが終わりました。紹介された科学知識がいずれも私には理解可能だったので,なおさら燃えましたねー。いやほんと,毎回今日は何を作ってくれるのかと楽しみでした。

 

    f:id:xjino:20191219220146j:plain


 原作はジャンプの連載漫画です。と言ってもしばらくジャンプを読んでいないのでどういうものか知りません。ただ原作がしっかりしていないとここまでのアニメ作品にはならない。加えてアニメのスタッフがかなり入れ込んで惚れ込んで作っているのが良く伝わりました。アニメ化成功の見本のような作品です。


 1クール目の主題歌も良かった。作品の世界観,主人公の覚悟が力強く表現されてました。2クール目の主題歌が凡庸極まりない分その感が強くなります。スタッフも本当は変えたくなかったんでしょう,23話では挿入歌としていい場面で使われてました。まあ,2クール目と同時に始まった他のアニメのも含めて,主題歌不作の秋アニメでした。

 主題歌,リンク貼っときますね。

www.youtube.com


 「マクロス(ファースト)」の,地球壊滅後のお話が好きでした。すべてを失っても前に進み続ける人々,というシチュエーションが好きなのかもしれない。「Dr.STONE」も見ていて勇気がもらえる作品でした。第2期,大いに期待します。


おまけ
 えー千空くん,まさかキミ,本当に火薬を作るのに硝酸そのものが必要だなんて思ってないよね? 洞窟のコウモリの糞からできた硝酸カリだって? そんなもんキミが再現できないワケないだろう? 江戸時代にどうやって火薬を作っていたか知らないキミではないだろう? はっきり言って私にも作れるぞ,黒色火薬。きっと,大きなお友達が真似しちゃうからわざと知らないフリしてたんだよね? 大人の配慮だったんだよね?

 

 

にほんブログ村 その他生活ブログ 季節・四季へ
にほんブログ村 花・園芸ブログ 野の花へ
にほんブログ村 その他日記ブログ 備忘録・メモへ

花の御前山 水戸近郊,フロラの神殿

 

   f:id:xjino:20191214201318j:plain
 

 仲間うちで作っていた茨城の自然観察地ガイド本が完成しました。非売品ですごめんなさい。


 茨城県内の学校や図書館に配って,自然観察の用に役立ててもらおうというものです。フィールドでこの本片手に生徒を連れている先生に出会えたらうれしいな。


 私はページのデザインとか編集とかでお手伝いしています。もちろんいくつかの観察地の本文も書いてます。うわあ,たわ言まで活字になってしまった。このブログのお客様の大部分の眼に触れることはない本なので,内容をご紹介しようと思います。


 今回は水戸西郊のそのスジでは有名な自然観察地,御前山ごぜんやまのページを。



御前山  春植物の宝庫 城里町
最寄り駅 水戸 バス水戸駅より野口長倉行き所用1時間 道の駅に駐車場・トイレ有り

 f:id:xjino:20191214201350j:plain
 御前山(5月)


解説文
 御前山は鶏足山塊の北東端に位置する一つのピークの名称ですが,一般にはそれを含めたこの一帯を指し,県立自然公園の名にもなっています。この記事では,同自然公園と隣接する伊勢畑集落や相川流域も含めた範囲を広く御前山地域として扱い,総説します。中心として扱うのは皇都川流域です。


 御前山が自然観察地として有名なのは,江戸時代に水戸藩の御留山として伐採が禁じられていたことで本来の生物種が多く残されたためです。
 御前山の自然を語る上で重要なのは,暖帯要素と温帯要素が混在することです。サカキ,アカガシといった県北地域では珍しい暖帯の樹木が夏緑樹林に接して生育し,これも暖帯に多い着生ランが報告されています。


 また,皇都川沿いには明治時代に植林されたケヤキ林がありますが,その林床には春にカタクリニリンソウといった「春植物」の大群落が出現し,人為要素が自然要素に好影響を付与するという現象が見られます。


 シダ類,コケ類も豊富に産し,県内では分布の限られるカビゴケが観察できます。昆虫でもチョウ類をはじめ多くの種が見られ,イモリやタガメなど水生生物も豊富です。


 水戸から1時間以内の近郊に残る,貴重な生物観察地です。


f:id:xjino:20191214201600p:plain
御前山周辺地図 国土地理院デジタル地形図に加筆


※ 以下,掲載写真の一部です。写真の前の数字は撮影月日を表します。

 f:id:xjino:20191214201654j:plain
0323 アズマイチゲ

 

f:id:xjino:20191214201716j:plain
0323 キクザキイチゲ

 

f:id:xjino:20191214201731j:plain
0323 ヤドリギ

 

f:id:xjino:20191214201910j:plain
0411 タチツボスミレ

 


0411 ツクバキンモンソウ

 

f:id:xjino:20191214201950j:plain
0412 ミヤマカタバミ

 

f:id:xjino:20191214202011j:plain
0413 アオキ果実

 

f:id:xjino:20191214202031j:plain
0413 イチリンソウ

 

f:id:xjino:20191214202122j:plain
0413 ウグイスカグラ

 

f:id:xjino:20191214202132j:plain
0413 カタクリ

 

f:id:xjino:20191214202441j:plain
0413 クサノオウ

 

f:id:xjino:20191214202457j:plain
0413 セントウソウ

 

f:id:xjino:20191214202601j:plain
0413 ナガハシスミレ

 

f:id:xjino:20191214202612j:plain
0413 ニリンソウ

 

f:id:xjino:20191214202624j:plain
0413 ハルトラノオ

 

f:id:xjino:20191214202637j:plain
0413 ヒカゲスミレ

 

f:id:xjino:20191214202651j:plain
0413 フモトスミレ

 

f:id:xjino:20191214202704j:plain
0413 マメヅタ

 

f:id:xjino:20191214202715j:plain
0413 ミヤマキケマン

 

f:id:xjino:20191214202729j:plain
0413 ヤブコウジ

 

f:id:xjino:20191214202740j:plain
0413 ヤマブキ

 

f:id:xjino:20191214202753j:plain
0413 ユリワサビ

 

f:id:xjino:20191214202808j:plain
0429 ヤブツバキ

 

f:id:xjino:20191214202821j:plain
0503 ハナイカダ

 

f:id:xjino:20191214202839j:plain
0503 ヤマブキソウ

 

f:id:xjino:20191214202850j:plain
0507 キヨスミイトゴケ

 

f:id:xjino:20191214202903j:plain
0520 タニギキョウ

 

f:id:xjino:20191214202917j:plain
0520 サワグルミ

 

f:id:xjino:20191214202929j:plain
0520 ショウブ

 

f:id:xjino:20191214202942j:plain
0520 ミツデカエデ

 

f:id:xjino:20191214202955j:plain
0604 マタタビ

 

f:id:xjino:20191214203007j:plain
0604 ユキノシタ

 

f:id:xjino:20191214203031j:plain
0604 レンリソウ

 

f:id:xjino:20191214203043j:plain
0622 テイカカズラ

 

f:id:xjino:20191214203055j:plain
0622 ホタルブクロ

 

f:id:xjino:20191214203107j:plain
0812 ママコナ

 

f:id:xjino:20191214203132j:plain
0829 クジャクシダ

 

f:id:xjino:20191214203202j:plain
1101 コウヤボウキ

 

f:id:xjino:20191214203216j:plain
0128 カビゴケ

 

f:id:xjino:20191214203236j:plain
0908 滝

 

f:id:xjino:20191214203255j:plain
0
413 ビロウドツリアブ

 

f:id:xjino:20191214203356j:plain
0413 ムラサキシジミ

 

f:id:xjino:20191214203410j:plain
0503 ツマキチョウ産卵

 

f:id:xjino:20191214203434j:plain
0520 アオバセセリ

 

f:id:xjino:20191214203452j:plain
0520 カワムツ

 

f:id:xjino:20191214203503j:plain
0604 イモリ

 

f:id:xjino:20191214203517j:plain
0622  ニホンアカガエル

 

f:id:xjino:20191214203534j:plain
0827 サワガニ

 

f:id:xjino:20191214203554j:plain
1111 皇都川の水生生物

 

f:id:xjino:20191214203612j:plain
0903 タマゴタケ

 

f:id:xjino:20191214203626j:plain
0903 ヤンマタケ


f:id:xjino:20191214203639j:plain
0903 変形菌

 

f:id:xjino:20191214203702j:plain
0413 百年ケヤキの森


 ブログの容量が心配なので全部は載せませんでしたが,こんな感じです。現地調査も含めて,見た目以上に手間がかかってます。役立ってくれるといいな。

 

 

↓ ポチッとな 

にほんブログ村 その他生活ブログ 季節・四季へ
にほんブログ村 花・園芸ブログ 野の花へ
にほんブログ村 その他日記ブログ 備忘録・メモへ

トンネル工事に入ったことある?


 人気の地学巡検シリーズです。


 なぜか高校の地学の先生の巡検にいつも混ぜてもらってます。露骨に部外者なのですが,先生たちはいつも快く受け入れてくれます。いえ本当にお邪魔虫なんですが。


 さて今日は,トンネル工事見学! うわあ初めて。工事中のトンネルだって。


 場所は常陸太田市,旧水府村。国道461号線北沢トンネル。はいご心配なく,現地人でも場所の見当のつく人はいません。


 そもそも国道461号線ってなに?ですよね。栃木県日光市を起点に茨城県高萩市に至る国道です。そう聞くと地元を知ってる人間ほど?が増えるはず。そんな道があるのか?途中に山が3つもあるぞ,1本道などあり得ない。そう所詮は四百番台の国道です。くねくねカクカクと曲がって折れて,部分部分で他の国道や県道にまで間借りして,地図上というか帳簿上日光と高萩をつないでいます。これがまた一つ山越え,旧水府村から旧里見村へ抜ける峠が狭く急な難所で,観光的によろしくないというのでトンネルでぶち抜くという工事です。


 なんか批判的に聞こえるかもしれないけど,道が良くなることに異論はありません。むしろ新道ができることで旧道沿いが面白いことになるので,自然観察者としては歓迎です。いざ。

 

f:id:xjino:20191206210610j:plain
 トンネル入り口。完成後にここ通るとき,わしここが工事中の時に中に入ったんだぜ,すげえだろうと自慢出来ます。


f:id:xjino:20191206210624j:plain
 見学者なんて絶対に工事のお邪魔だろうに,ていねいに説明をしてくださいます。今どきの公共工事ってちゃんとしてますね。


f:id:xjino:20191206210643j:plain
 立派なパンフレットまでいただけました。

 f:id:xjino:20191206210738j:plain
 地質図まである。

 

 

f:id:xjino:20191206210829j:plain
 ヘルメットとマスクも貸与。貧相な作業員一丁上がり。


 f:id:xjino:20191206210857j:plain
 巨大送風機。


 f:id:xjino:20191206210931j:plain
 工事の先端部に新鮮な空気を送ります。


f:id:xjino:20191206210957j:plain
 もう見る物すべて珍しい。配電盤も一枚。


f:id:xjino:20191206211032j:plain
 入坑します。この辺りはもう内面仕上げの「覆工コンクリート」の打設が終わってます。

 

f:id:xjino:20191206211114j:plain
f:id:xjino:20191206211128j:plain
 おお,SF映画のワンシーン。覆工コンクリートを打つためのスライドフォームという型枠。


f:id:xjino:20191206211153j:plain
 工事の手順をさかのぼります。これは覆工コンクリートを打つ前の防水シート。

 

f:id:xjino:20191206211214j:plain
 これはそれより前の工程,岩盤掘削面にコンクリートを吹き付けて,ボルトで岩盤に固定したもの。シロート衆でもここまでは安全。

 

f:id:xjino:20191206211332j:plain
 シロート衆が来れるのはここまで。道路の下になる部分に弧状にコンクリートを打つ「インバート工」の現場。トンネルの路面の下はこうなってたんだ。


f:id:xjino:20191206211351j:plain
 とにかく見るものみんな目新しくて。

  f:id:xjino:20191206211410j:plainf:id:xjino:20191206211424j:plainf:id:xjino:20191206211505j:plain

f:id:xjino:20191206211513j:plain
f:id:xjino:20191206211523j:plain
f:id:xjino:20191206211531j:plain

f:id:xjino:20191206211540j:plain

 

f:id:xjino:20191206211548j:plain
 無事帰ってこれました。


f:id:xjino:20191206211603j:plain
 トンネルを出て初めて,トンネルの中が温かかったことに気づく。


f:id:xjino:20191206211619j:plain
 氷の張る季節でした。

 

 

 

 

にほんブログ村 その他生活ブログ 季節・四季へ
にほんブログ村 花・園芸ブログ 野の花へ
にほんブログ村 その他日記ブログ 備忘録・メモへ

R201991さま

f:id:xjino:20191206121116j:plain

 

 あ,あのー,R201991さま。ありがとうございます。


 最最最初期の記事にまでさかのぼって「いいね!」を付けて頂き,本当にありがとうございます。


 ほかの「読者」さまや「いいね!」のお客さま,コメントをくださっている皆さん,差をつけるようで申し訳ありません。多忙を言い訳に,基本的にお返事等をしておりません。思いあがった奴と思って下さってけっこうです。余裕がないんです。


 でもさすがに。


 R201991さま,そんな私の記事を一週間かけて2年前までチェックし,気に入った記事に片っ端からいいね!を付けて下さいました。記事が240ほどですが,いいね!を2つずつとか付けて頂けたので総数が大変なことに。


 何がうれしいと言って…… 私の記事は10年後にも20年後にも読んでいただけるよう書いております。単なるコンテンポラリーな刹那的な「情報」にならないように意識しています。しかし最近はまず「書く」ことが優先されて,いい記事を書けていない。ブログを始めた頃の,初心そのままの記事こそ読んで頂きたい。そう思っていたところにそうして頂けました。本当にうれしく思います。


 最近はアクセス数は一段落しているのですが,haworthiiさま,dwasakiさま,読者になって頂いたり「いいね!」を付けてくださったり,感謝したいお客さまでいっぱいです。そのうちお問い合わせフォームを作る予定ですので,何かあればご利用ください。


 まずは御礼まで。

冬の始まり,秋のおしまいの日/リンドウそしてオオムラサキ

 

    f:id:xjino:20191204195652j:plain

 

 とうとう水戸に初霜が降りました。


f:id:xjino:20191204195722j:plain
 うちの食卓に彩を供給し続けてくれた庭のトマトも力尽きて。カレンダーどおりに季節が移ろっています。ならば我がフィールドの冬の始まり,秋の終わりを見届けねばなりません。


   f:id:xjino:20191204195746j:plain
 いつも丘の下に車を停めて一気に登るのですが,その登り口に一本,ケンポナシの木があります。


f:id:xjino:20191204195811j:plain
 不思議な木です。樹下に落ちているのは実というか,花の付いていた枝「花柄」。それが肥厚して,甘くおいしい「果柄」になります。枝がおいしくなる,というのはなかなか聞かないですよね。味はナシというよりリンゴに似ています。


f:id:xjino:20191204195847j:plain
 林内にカエデ,コハウチワカエデかな。最後の輝き。


f:id:xjino:20191204195904j:plain
 台風で木が根こそぎひっくり返ってました。こんな被害があったんだ。3本まとめてコケてますが,右2本がクヌギ,さて左のはなんだろう。もうすでに枝が払われてます。


   f:id:xjino:20191204195932j:plain
 とばっちりを受けたのがこちらの木。…… なんだけど,倒れるクヌギにこすられてむき出しになった内皮が黄色い。うわあ,これキハダの木です。この内皮が「黄檗おうばく」という生薬。とても貴重なもので,まさかこんなところにあるとは今まで知らなかった。悪い人に見つかって皮を剥がれると枯れてしまいます。秘密にしなくては。晒してるけど。


f:id:xjino:20191204200033j:plain
 道々に,植物たちが最後の姿をさらしています。これはヤマユリの実。もうすでに中の種子を飛ばし尽くしてました。


f:id:xjino:20191204200057j:plain
 スイカズラの実。野外では結構この実を見かけますが,うちの庭のはあまり結実しません。自家受粉しない性質なのか,安寧に甘んじているのか。


f:id:xjino:20191204200115j:plain
 アオツヅラフジ。よく似ていて甘く食べられるエビヅルも同じ場所に毎年実を付けているのですが,もうこの季節にはありません。あるのは食べられないこいつだけ。


f:id:xjino:20191204200258j:plain
 ガマズミ。一昨年の記事「続・赤い実食べた? - ジノ。」にあるように,今年も酸っぱく成り果ててました。


f:id:xjino:20191204200346j:plain
 サルトリイバラ。食べられなくとも赤い実は好き。


f:id:xjino:20191204200400j:plain
 近縁のシオデ。「幻の山菜」だそうな。よく見かけるけどなあ。


f:id:xjino:20191204200418j:plain
 オケラ。今年も無事に結実できたようですね。


f:id:xjino:20191204200440j:plain
 花の季節には虫たちに大人気だったイヌザンショウもこんな姿に。


f:id:xjino:20191204200511j:plain
 センボンヤリ。今年も耳かきの梵天みたいな実を付けてます。


f:id:xjino:20191204200541j:plain
 ワルナスビ。毒の実を振って自己主張してます。これ単体ではそれなりにかわいい。


f:id:xjino:20191204200558j:plain
 ヤマツツジが毎年同じ場所で狂い咲きしてます。あと1回霜に当たったら色を失う運命です。

 

f:id:xjino:20191204200634j:plain
f:id:xjino:20191204200642j:plain
 アキノキリンソウ。咲き残りのひと株。


f:id:xjino:20191204200708j:plain
 アキノタムラソウ。これも最後のひと株。


f:id:xjino:20191204200732j:plain
 リンドウ! 秋の終わりを告げる青き麗人。花期は終わっているはずですが,じつは今日のターゲット。ひそかに探してたら,やぶの中に一本だけ咲き残ってました。ああ,これがこのフィールドの秋のおしまいです。


f:id:xjino:20191204200812j:plain
 足がいっぱいある奴らではこれ,ナガコガネグモ。じっとこちらを見てます。もう冬だよ。


f:id:xjino:20191204200840j:plain
 林内にはエノキが何本か。冬の昆虫採集の定番,根元の落ち葉をひっくり返して幼虫探し。いきなり現れたのは国蝶オオムラサキ。夏には鳥をも追い回す雄大なチョウも,今は非力な1センチ足らずのイモムシです。これから乾燥する水戸の長い冬を母なる木の根元で耐え抜きます。水戸の郊外にはまだそれなりの数が生きています。


f:id:xjino:20191204200910j:plain
 珍しい例ですが,幹の上にも1頭。天敵とか大丈夫かな。


f:id:xjino:20191204200926j:plain
 って,5頭も固まっていたのには驚いた。こんなの初めてです。ひょっとして,数が増えているのだろうか。


f:id:xjino:20191204200950j:plain
 こちらには3頭。オオムラサキ,まだまだ絶滅には遠そうです。本当に,久しぶりに飼育をしてみようかな。


 不思議なのは,同所的に越冬しているはずのゴマダラチョウアカボシゴマダラが見つからないことです。本当に1頭も見つからない。従来,数はオオムラサキより多いと認識していたのですが。何かあるんだろうか。


f:id:xjino:20191204201029j:plain
 雑木の紅葉はいつも通りに。雪が降って一変するなんてことなく,このまま静かに冬景色に代わっていくのが茨城の冬。


f:id:xjino:20191204201045j:plain
 セルフタイマーの自撮りですごめんなさい。山歩きは楽しいなあ,というのを演出してみました。あまりにも自分の写真がないので,最近こういうことをします。


 明日という日に待つものは何か。冬の最初に日に,ふとそんなことを想います。

 

 

 

↓ 関連リンク,いくつか。

いつものフィールド秋の花 - ジノ。

アカボシゴマダラ,異国の丘に - ジノ。

ツノトンボが征く 【超絶虫本気】 - ジノ。

秋の終わりのものたち 【虫】 - ジノ。

 

↓ ランキングサイトも,よろしければポチッと。

にほんブログ村 その他生活ブログ 季節・四季へ
にほんブログ村 花・園芸ブログ 野の花へ
にほんブログ村 その他日記ブログ 備忘録・メモへ