新潟で見たものを一つずつ丁寧に記事にしたいのですが、さすがに引っ張りすぎました。そろそろまとめに入らねば。
お城のような
初日、節黒城跡に行って戻る道すがら、たぶんここは雪深いところなのでしょう、家々がまるで要塞か西洋のお城みたいなのに目を見張りました。
ね? 特に一階部分が雪に埋まることを想定してコンクリ造りなのが中世の城の土台部分みたいで迫力があります。
このあたり →
いえ、私のような貧乏人根性が沁みついた人間には、これ建てるのにいくらかかるんだろう、ああここに生まれなくて良かったなんてその程度の感慨なのですが。すごいなあ雪国のひと。
イシャはどこだ
夜、初めての街に来た時恒例・夜のお散歩を。その時見たのが
お医者の看板全員集合。つげ義春のあの有名な漫画を思い出しました。
カツラ
いやそっちのカツラではなく。
朝もお散歩したのですが、ホテルのそばの大学の並木道の樹種がカツラの木でした。珍しい。
芝生の中の木もカツラ、しかもシダレカツラ。カツラづくしです。
ちなみにここの芝生、ミミズが良く育っているようで大量のミミズのふんがありました。それは土が良質であることを示して…… いるのだけど何だこの巨大なふんは。どんなミミズがいるのだ。ああ、大学の敷地でなければ掘り返していたのに。
がんぎ
弥彦山に向かってカーナビの言うがままに走っていると
こ、これアーケードじゃないよね? がんぎっていうんだよね? すごい昔に学校で習ったよ。そんだけの話ですけど。
弥彦山神社
ギフチョウをたっぷり見たら、やはり神さまにお礼をせねば。
地元の皆さんが柏手を4回打つので聞いてみたら、ここと出雲大社、天香久山神社だけが二謝・四拍手・一謝なのだと。へええ。
やりたい放題に蛇行する日本一の大河・信濃川と、ヒトがその川の力を削ぐために作った分水路。
そしてその信濃川が作った越後平野。ヒトと自然がこの豊かな風景を織り上げました。
雪割草
雪割草ことオオミスミソウ。出発前にネットで調べたら、観光協会のページで「県内の雪割草は終了」とあって少し失望していました。
でも弥彦山でも、多宝山まで行く道にたくさん咲いていました。来てみるが吉。
風衝林ふうしょうりん
正式な用語ではありませんがそう呼ばせていただきます。弥彦山から多宝山に向かう道は、背丈くらいの低い木々に囲まれてます。想像するに、二つの峰に挟まれたここは冬の季節風の通り道。風雪がすさまじく吹きつけ、木々が高く育てないのではないかと。過酷な場所ながら、いえ過酷ゆえに多様性がすばらしい。雪解けに従って一斉に花芽を伸長させたので、本来花期がずれるはずの草木が花を並べます。
エゾユズリハ。常緑広葉樹があること自体がもう驚きです。
エチゴキジムシロ。ご当地特産。
エンレイソウ。1本だけ見かけました。
カスミザクラ。
カタクリ。北国らしい濃色のもの。
キブシ。
タムシバ。この山行のあいだ、どこに行っても香りで楽しませてくれました。
ダンコウバイ。
トキワイカリソウ。
ナガハシスミレ。
ネコヤナギ。
ハウチワカエデ。
ヒョウタンボクの類。
マムシグサ。細かい種名はわかりません。ひょっとしたらご当地ものかも。
マンサク。「まんず咲く」から来た名。茨城と花期が1か月ずれてます。
ミヤマカタバミ。陽が陰ると閉じます。
ギフチョウ
ギフチョウも次々に飛んできます。地面に止った時だけがシャッターチャンス。
ヒオドシチョウ。茨城でも春先によく見かけます。
前記事にあるように、午後になると雲が濃くなりました。雨の予報と晴れ男、どうやら新潟の神さまも味方してくれたようですがそろそろ潮時。ギフチョウが飛ばなくなり、ナガハシスミレの花が全部閉じているのを見てそう判断しました。
今回ただ一枚だけの自撮り。おなじみカーブミラー自撮り。
持ち帰ろうかどうか真剣に悩んだけど置いてきました。弥彦山を構成する流紋岩だと思います。
この日の最後、明日の帰路のために給油しました。茨城はガソリンが安いと自慢してきましたけど、ここ長岡も同レベルの安さでした。ちょっと親近感。
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