ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

玻璃の器に光あれ フィンランド・グラスアート

 

  
 さてこれで何回目の登場か、茨城県陶芸美術館。陶芸の町・笠間に燦然と屹立しています。あ、これは以前のガレ展の時の写真ね。

 

    
 これが今回。外観は平坦に見えて、実は3Ⅾな奥行きのある構造で、広い展示室から屋外展示まであります。退屈しません。

 


 常設展示。


 あああごめんなさい。板谷波山とか松井康成とか、見る人が見れば瞠目するような器が並んでいるのに、今日の私はこのテにしか目が行かない。透明な光を湛えるとか、驚かせてくるとか、そういう視点でしかモノを見ることができません。

 

 

       
 ちなみにムーミンが同時開催ですけど、原画を並べただけの正直言って凡庸な展示でした。写真撮影も禁止だったし。ムーミンの原作やトーベ・ヤンソンのファンの方だけご覧ください。私は後述するグラスアートを先に見てからここに来て、せっかく胸に降りてきた美神ミューズがどこかに行ってしまいました。

 


 ではそのミューズがドコドコ降りてきたフィンランド・グラスアート展


 北欧の親日フィンランド。自称「スオミ」は「千の湖の国」の意だとか。ムーミンとサンタクロースのふるさとで、ソビエト相手に独立を勝ち取った勇気ある人々の住まう国なのは知っておりました。しかしこんな優れた芸術が花開いているとは寡聞にして存じ上げませんでした。

 


 入りまーす。

 


 展示室内はこんな感じです。

 


 こんなカタログみたいな写真はもうありません。カメラは私が心奪われた光のみを写し留めてくれました。以下、私の目線を追体験して頂いて、もって千の湖の国の芸術家がガラスに封じた光をお楽しみください。

 

    

  

    


 お気に召すものはありますか? あくまでも私の目線なので。

 

    

    

 

 問題作見つけた。


 タイトル「寿司」だって。作者がよりにもよって上海の寿司屋で食った寿司にインスピレーションを得たんだって。ナニ食わされたんだ、頼む日本に来て本物食ってくれ。

 

 

 

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5番目のカザグルマ

 


 神さま、私に何かさせたいワケではないでしょうね。またカザグルマに引き合わすとは。

 


 車を降りたその目の前にありました。まさに花期の当初の一番花が。

 


 ここは里山、そう4月の記事「山と野のあわいに - ジノ。」で書いた、路傍にあるはずのないルイヨウボタンや、恥じらうようなピンクのイチリンソウがあったあの里山です。かつて人の気を嫌う者たちが静かに暮らす深遠な森であったのが切り拓かれ、それでも住人たちが緑野の中に生き続けている奇跡の場所です。何の変哲もないのどかな風景に溶け込んだホットスポット、まだ何かを隠しているはずとは思っておりました。それがまさかこの準絶滅危惧種とは。この場所の特殊性を考えずにはいられません。伐られる前に歩いたなら、森で何を見ることになったろう。

 


 本当は蝶の写真を撮るつもりで、準備したレンズも動目標に強かろうとソニー純正AF90ミリ。花が豊富な場所なので蝶もたくさんいるだろうと思っていたのですけれど

 


 草刈りされてしまった。ルイヨウボタンもイチリンソウもみな葉くずとなっていました。ムラサキカタバミだけが残されていたりして。


 仕方ありませんね。ここはお百姓さんの領分です。かの花々はいずれも宿根草なので滅びることはないでしょう。ここでこうして生きていく運命です。


 それでも撮った写真があります。晒させてください。まずは【虫】を。苦手な方は飛ばしてね。

 


 ゴイシシジミ。普通種のはずなのですが、私は30年ぶりくらいで見ました。局地的な発生をするので、探して見つかるものでもない。これもこの場所が引き合わせてくれたものだと思いました

 


 ミスジ。毎年フィールドでは必ず見ています。羽化したての翅が美しかったので。

 


 シラヒゲハエトリ。毛むくじゃらのハエトリグモ。日なたが好きなんだそうです。本当は顔を大写しにしたかったのですが、逃げられた。

 


 ヒトリガの幼虫が哀れなことに。この季節、もんもこもんもこと道路を横切って来るので運転していて避けてやるのが大変です。もちろん気付かないドライバーが大半で、このように輪禍に遭う者が多い。

 


 ヒメウラナミジャノメ。翅はぼろぼろですが意外に凛々しい顔をしてました。

 


 植物編。キンポウゲの咲く季節になりました。

 


 トリカブトが元気に毒入りの葉を天に差し伸べています。これも本来は森の住人です。

 


 ミズキが花期を迎えてました。この季節、独特の樹形が花のおかげでよく目立ちます。

 


 わかる方はおわかりでしょうけど、カザグルマ以外はいずれもありふれた生き物たちです。こういう普通のものを記録するのが大事、と思ってやってきた場所で大変なものを見つけてしまいました。

 

      


 茨城県内のカザグルマの自生地は、私にとってこれで5カ所め。そのうち3カ所は、この1年のうちに自分で見つけたもので、これには少なからず驚いています。確かに昨年からフィールド歩きに時間が取れるようになりましたが、カザグルマには特別な縁を感じます。もちろん、見守っていこうと思います。

 

 

 

 

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お散歩は季節をまとってドイツ箱と粘菌。

 

 とりあえずガチャポンと呼ばせていただきます。そうあの 100円玉何枚か入れてガチャリと回すとなんか出てくるやつ。

 


 最近水戸の駅ビルの4階にガチャポン屋さんができまして、この種のお店はイオンにもメガドンキにもあってひとつのトレンドなのでしょうけど、この駅ビルのが私の知る限り一番店舗面積が広い。ご存知の方も多かろうとは思いますがガチャポン、とにかく種類が膨大です。店舗が大きければ珍しいものも置かれます。スタバでひと時を過ごしたあとこの店を冷やかすのが週2回の儀式になりました。いや好きなんですよーガチャポン、本当に。

 


 で、この冬に存在を知ったのがこのシリーズ。

 


                  「お散歩は季節をまとって。」


 「散歩」「季節」の組み合わせが私のツボであること、読者の皆さまにはおわかり頂けるかと思います。「まとう」もいいですねえ。日本語はご存知の通りややこしな言語で、同じ意味を表す表現がいく通りもあって、助詞の使い方ひとつでもニュアンスが変わります。お散歩は季節をまとって。…… 製作者のセンスの良さが伝わって、もうこの商品の質が保証されたようなものです。


 で、これは何者かというと、冬野カモメさんという絵師さんが描く女の子のイラストがアクリル板に印刷されたキーホルダーです。女の子の服の部分が透明になっていて、背景を変えることで絵の印象が移ろいます。存じ上げませんでしたがこの冬野カモメさんという方の絵がとても可愛らしく品が良く、描かれた女の子それぞれに人物設定があることが絵に深みを与えています。


 例えばこのひなたちゃん、「面倒見が良いおばあちゃんっ子 おしゃべりと食べ歩きが好き」だって。

 


 人気のようで、ガチャポン商品では珍しいことにシリーズ第1弾が再販されてます。わあうれしいなあ。もう少し集めてみようかなあ。…… おっさんがこのガチャポンの前にしゃがみこんでガチャガチャやっている姿、さぞや気持ち悪い絵ヅラでしょうがボクは平気です。カバンにいっぱいぶら下げる勇気はさすがにありません。

 


 庭に出てお花をバックに。こんな風に楽しむものらしい。

           

 


 この「お散歩」はあちこちのガチャポン屋さんで見かけますが、駅ビルのお店だけにあったのがこれ。

 


            「ドイツ箱」

 


 この言葉にピクリと来るのは昆虫マニアだけです。マニアに的を絞った言わばマニアホイホイ、シロートの誰が買うというのだこんなもん。ガチャポンには「水道の蛇口」とか「バスの降車ピンポン」とか、とてもまともな会議を通ったとは思えない商品がリリースされることが多々ありますが、これも相当なものです。さてどこから説明しよう。

 


 商品そのものはマグネットです。アクリル製の正面は透明、黒ぶちの箱の中に紙に印刷された蝶が収まっているのだけどまあその蝶がチャチで、蝶好きの私でも全種類揃えようとは思えない、そんなブツでございます。問題はやはり「ドイツ箱」という言葉であるか。

 


 ドイツ箱。昆虫用の標本箱の、定番にして最高級品です。博物館の標本は必ずドイツ箱入り。そして昆虫マニア、例えば養老孟司氏の自宅の棚に何百箱もあってそれだけで他のマニアを黙らせることのできる、マニアの「格」の物理的実体と表現できます。ドイツ製というわけではなく今は日本製。標本の大敵である湿気や食害昆虫の侵入を防ぐべく恐ろしいほどに堅牢で密閉性の高い標本箱で、開閉にはコツと手間が要ります。一つ一つが職人の手作りで、蓋と身は1対1、他のものとの互換性はありません。以前はある有名な昆虫用具専門店しか扱っておらず、ここが毎年値上げするもので1個1万円以上しました。今はもう少し安いものがありますが、気合がなければ買えるものでもありません。

 

          
 もう一つ。パッケージの絵にある「そうか、そうか……」の文句、出どこはご存知でしょうか。ヘルマン・ヘッセです。このドイツの文豪は昆虫愛好家で、作品にたびたび蝶や蛾が出てきます。それを使うあたり、これもまたマニアックにセンスがいい。


 それにしてもこの商品、制作会社はその名も「いきもん」。会社のHPを見たらいやあるわあるわ、このテのマニアック商品のオンパレード。とりあえず「サイエンステクニカラー」と銘打ってさも企画モノの一つですよと胡麻化していますが、これが本性でしょう。楽しそうな会社だなあ。

 


 この会社、アタマおかしい(賛辞)

 


 あの、以前記事にしたT4ファージもこの会社でした。やっぱりね。

 


         …… ほっ!(腹に一発、の感覚

 


 ああ心臓止まった。驚いた。最新リリース 粘菌 だって。欲しい。これは欲しいぞ。でもこんな売れそうもないキワ物、どこのガチャポン屋が置いてくれるというのだ。

 


 …… あったのだ。水戸駅のガチャポン屋に。止める間もあらず、反射的に3回ガチャってしまった。重複なく、ちゃんと3種類出ました。

 


 残念ながら立体的な造形ではありませんが、専門の写真家の方が撮ったものです。

 


 原寸大のスケールまである。この凝りようが良いのです。

 


 誠文堂新光社「粘菌」。私の愛読書に重ねてみたら見事に溶け込んでしまった。

 


 ここでふと思いつきました。

 

 


 この組み合わせは面白いんじゃないかなーって。

 


 おおおっ

 


 こ、これは。ある種の性癖を刺激して止まぬぞ。

 


 粘菌と女子高生、売れる。これは売れるぞおお。

 

 

        はっ …… わ、私はいま何を。

 

 

 

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4月お散歩まとめ

 

 昨年4月から、駅までを往復する週2回のお散歩。すっかり生活の一部になりました。緊張感というか、良いストレスになってます。これがなかったら毎日がナメクジのような生活になっていたことでしょう。もちろん楽しいから続くんですよ。その月のお散歩まとめ、という記事もこれで3回目になります。記事を書く身にはいいネタなのですが、需要あるんかこんなもん。

 


 水戸駅で待つのがカッパーくん。銅の妖精だって。個人的にはくまモンに匹敵するキャラクターだと思う。

 


 駅から戻る足で県立図書館へ。4月はベニカナメがきれいでした。

 


 ムクドリ。図書館横の広場は鳥の天下です。

 


 近所の保育園の子供たちが毎日お散歩に連れてきてもらってます。ごめんなさい勝手にスナップ。ご迷惑かかるといけないので目線入れましたが、本当は無心な子供たちの瞳や保母さんたちの優しい笑顔をお見せしたかった。ああ子どもっていいなあ。これほど平和であることの幸せを感じられる光景はありません。祈りとはこんな一瞬、心に湧き上がるものです。

 


 お散歩生活1年目にして初めて、那珂川沿いを歩いてみました。この川が城下町・水戸の北側の守りです。今は市民の憩いの場で、お昼時には堤防の上を行く皆さんが。オフィス街のすぐ裏手に広がる、これもまた平和ならではの風景です。

 


 堤防と川面の間は広い緑地帯になってます。

 


 オニグルミが開花している。

 


 ウワミズザクラの芳香が堤防の上にまで漂ってきました。

 


 緑の中に白い花。

 


 バイモユリでした。外来園芸種。この四周に触手を伸ばして獲物を探すような姿が不気味で、苦手な植物です。最近あちこちで見かけます。

 


 彩りさまざま。20年と少し昔、このあたりが大洪水になったことがあり、その後堤防が整備されました。たぶんここには人の家があって、花々が丹精されていたのでしょう。

 


 キジがいたあ。日本の国鳥、その選定理由は「美味しいから」。アメリカ人が白頭ワシ食ったり、グアテマラ人がケツァール食ったりするだろうか。

 


 畑もある。既得権なのか勝手に耕しているのか、いろいろ想像してしまいます。堤防の道は街中と違って信号も障害物もなく、考えに没頭しながら歩けます。

 


 私のガラケーには万歩計が付いていて、先日ふと見たらその日は1万7千歩。多いのか少ないのかわかりません。歩く姿が独特で、遠くからでもすぐわかるそうです。かつては「ハジメくんのスタスタ歩き」とからかわれたけどもう通じない表現だしなあ。背筋を伸ばし前を見て足をまっすぐに出す。それなりのカロリー消費で片道を歩き切る頃には軽く汗ばんでます。ウォーキングの本でも出そうかな。「これで健康! ジノ歩き」とか。

 


 別の日は城下南側の千波湖を歩きます。正確には手前の水面は桜川、その向こうが千波湖

 


 農業用水の堰せきが閉じられて満水の桜川。柳を映してあらきれい。

 


 亀が泳いでいます。ちなみにミシシッピーアカミミガメ

 


 湖畔から市街地へ戻る道沿いにはこんな緑地も残っていたり。

 


 4月は性急に季節が移ろいます。花々もみるみる装いを変えて、南町三丁目の歩道を歩くのが楽しい。

 


 図書館の広場の芝生に、ある時小さな虫が飛び交っていました、地面すれすれにわらわらと。1週間ほどの間でしたがあたり一面に大変な数で、虫嫌いの人が卒倒するレベルです。…… この静止画ではわかりづらいな。

 


 はいこんなにいましたー。一見蜂に見えますが、じつは小型のコガネムシでした。たぶんこの芝生の下で幼虫期を過ごして羽化したもので、すべてオス。メスが羽化するのを待っているんです。うちの庭ではコガネムシの天敵のツチバチのオスが同じことをします。大変だなあ。いい娘見つけてね。

 


 別の日、駅前はこんなことに。どこにでもあるような鯉のぼりの風景。ワンパターンなことするより、止まったままのミニヨン時計を修理なり整備なりすべきだと思うのですが。

 


 また那珂川まで出ようと、今日は大手橋の下を行きますと石垣があった。水戸城のものかごく新しいものか私にはわかりません。でも初めてみる風景です。

 


 すぐそばにPCBの保管場所! 若い方はご存じないでしょうけど、一時期大きな騒ぎになった毒物です。こんな表示もまた初めて見るもの。

 


 水府橋から那珂川。雨の後とていっぱいに水を湛えて、その川面を風が渡っていました。いい季節です。

 


 最近は図書館のあと、駅ビルのスターバックスでこのブログの文面を打っていたりします。安いオーダーで長居するのを申し訳なく思うのですが、店員さんが親切なのでつい甘えてしまいます。

 


 ヒトが神さまから頂いた武器は「歩く」こと。キリンの首、ライオンなら牙、そしてヒトは直立二足歩行。脳の発達より道具の使用より、何にも先んじて二足歩行。最小のエネルギーで最大の距離を進む力、これで人類は地球を制しました。この神から与えられた力を保ち続ける限り、人は幸せでいられます。おかげさまで健康です。

 

 

 


追記 図書館のカフェを利用しないのは単に場所を変えたいだけで、他意はございません。星乃珈琲店さん、応援しております。

 

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GW前、玉川短報です

 

      
 GW直前とて、お勤めの皆さまはお仕事の気もそぞろ、いや失礼、GW前進行で多忙を極めておられるのでしょうか。ごめんなさい、そんな輪廻の輪から外れた煉獄の森より、ジノ。でございます。

 


 火曜日、メノウ教徒の皆さまのお役にと、玉川・久慈川の様子を見てまいりました。

 


 まずは玉川の、おなじみの場所。ここの様子が、ほぼ玉川全体を見る指標になります。で、一目見て気づくのは、水量が少ないのに水が滞留していること。

 


 そして水が汚い。藻、というより細菌のコロニーに見えます。ぬるりとびっしりと、ほぼドブのように。うええ。…… 原因ははっきりしています。雨が少ない。


 水戸気象台発表の概況を見たら、1月2月は平年50ミリ以上の降水があるところを、その半分しか降らなかったようです。雪国の人びっくりですね。ただでさえ地中海並みに降水が少ない土地柄です。それが今年の概況「かなり少ない」だって。このせいで、いつもなら洗い流される有機物や栄養塩類が溜まり、さらに泥が流されずあちこちで川をせき止めて水が滞留し、ますます汚れが増すという悪循環です。もちろんメノウも流されて来ません。

 


 雨が少ない傾向は昨年からあって、河原にはヨシがはびこり始めてます。これがさらに土砂をせき止めます。本当に悪循環です。誰のせいだ。…… 私か? 私がフィールドに出続けているせいか? 以前にも書いたけど神さま、私は雨が好きなんです。晴れ男は返上します。雨乞いでも何でもしますから。近所の猫でよければいけにえも捧げますので。え?だめですか?

 


 それでもお目こぼしがあるのがこの場所の不思議。誰かの堀り跡のすぐそばにメノウがありました。

 


 こんなきれいなのも。その場に残しました。いい人に拾われてね。

 


 水郡線ガタンゴー。こんなローカル線の車両にも旅愁を誘われる、鉄道の魅力です。BSプレミアムの中井精也さんの番組、時々見入ってます。

 


 一人の男性がメノウを掘り続けて積み上げた中洲も、かの人が河岸を変えたことで消えつつあります。この場所もメノウはありませんでした。玉川はまあこんなもので、あまり戦果は期待できないかなあ。

 


 久慈川本流も同様で、水は引いてますが新たなメノウはありませんでした。

 

 


 うあわびっくり。河原を歩いていたら足元からぶわっと頭の丸い鳥が飛び出した。すぐにカメラのスイッチを入れましたがスタンバイする間にはるか遠くへ。間違いなくフクロウ類で、河原に居たとなるとコミミズクしか思いつかないのだけど、あれって冬鳥だよねえ。

 


 さてこれが火曜日の様子でしたが、水曜日に久しぶりの大雨が降りました。ひょっとしてメノウが流れたかな。土曜日からのGW、皆さまが飛び切りの心の洗濯をなされることをお祈りいたします。

 

 

 

 

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水戸の古地図と水浜電車

 


 大洗に行ってきました。

 


 嵐の前の、というところでしょうか。GWには殺人的な混雑(ごめんなさい、渋滞嫌いなのでこんな表現)になる海岸駐車場も今日は閑散として。

 


 ここは百里基地の延長上にあって、離陸した戦闘機が次々と真上を飛んでいきます。

 

      
 メノウもシーグラスも拾えない海岸なので個人的には興味ありません。いえ大洗にケチをつけるわけではなく、観光地にも聖地巡礼にもグルメにも人ゴミにもおサカナにも興味がないんです。読者の皆さまはご存じですよね。

 


 用があるのはここ、町営「幕末と明治の博物館」。もとは民営の「常陽明治記念館」と言いました。展示品は幕末の水戸藩の記録と明治天皇の塑像をはじめとする皇室史料。幕末の水戸藩なぞ、桜田門外の変なんてテロを起こしたうえに、3700人いた藩士が内紛で殺し合って明治初年には800人しか生き残らなかったというお馬鹿の集団でしたのでこれも興味はありません。この博物館、じつは今日が初めての訪問でした。

 


 内部の写真撮影ができるのはこのホールのみ。これではブログ記事にもなりません。

 


 この公用車はすごい。これ見ただけで来た甲斐あった…… というのは冗談として

 


 目的はコレでした。ネットで「水浜電車展」図録の増刷ができました、とあって一気にドーパミンが吹き出ました。行ってみたら茨城大学の先生が作った水戸の古地図も売っていて、これは存在を知っていたので迷わず購入。合わせても600円で、これで失われた風景を辿ることができるなら安いものです。

 

   
 水浜すいひん電車。1922年(大正11)から1966年(昭和41)までのあいだ水戸‐大洗間を走っていた鉄道です。車両は小型のボギー車で1両ずつの運行、のちに水戸市街に延伸され大通りを通ったので、古きを知る水戸市民には街を走る路面電車のイメージですが、本来は戸と大洗の磯を結ぶ観光鉄道でした。

 


 図録の内容はあくまでも「大洗目線」での水浜電車。でも優秀な学芸員さんが編集なさったのでしょう、とても見やすく分かりやすい解説です。

 


 そもそも地方の一海岸に過ぎない大洗がなぜここまで知名度を上げたのかといえば、この水浜電車が大量の海水浴客を運んだからです。やがて気候の良さから山村暮鳥などの文学者が長逗留しするようになり、そういえば「あしたのジョー」の主人公もここでトレーニングに励んでました。

 


 この顔半分だけ出した少女は、その後どんな人生を歩んだでしょうねえ。ご覧の読者さまで水浜電車に興味を持たれた方はおられますか。「茨城交通水浜線」で検索すれば、熱心なファンによる軌道跡を辿るレポートを見ることができますよ。

 

   
 さて次は。これは本当に棚ボタでした。こういうものを大学の先生がお作りになり、それを大学図書館で配布していたというのは知っておりましたが当時は多忙で行く機会なく、諦めておりました。よもやここで目にすることができようとは。どうやら最初のものから改訂を重ね、水戸の観光協会が発行者になっていたようです。知らなかった。いまや水戸市内各所で販売されているようでしたが、知らないのでは入手しようがない。我ながら不覚でありました。

 


 地図マニアにはたまりません。水戸という町の地政、指のように細長い台地の三方を水に囲まれた要害であることとか、千波湖が今の三倍の大きさであったこととか、武家地と町人地の区分けであるとか、これぞ地図!という感じで体感できます。ああドーパミン出まくり。脳が震える。

 


 ブラタモリで、タモリが「う~んこの道、元は堀ですね」お付きが「さすが~タモリさん」というお約束をやっていました。画面中央の「紀州堀」。地元の古地図は今の姿と突き合わせることで楽しみ倍増、本当に飽きません。本当にいいものを手に入れました。水浜電車と併せて、ああ楽しかった。

 


 理解してねとは申しません。でもとにかく、こんな人間がこの世にはいるのよー。

 

 

 

 

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うつくしきもの - 野辺山45m電波望遠鏡

 

    

 2017年夏、信州野辺山高原野辺山宇宙電波観測所、45メートル電波望遠鏡

 


 天文少年の夢の聖地です。ヘリオスタットやら干渉計やら、構内にこれでもかというアンテナざんまいの中でひときわ威容を誇る45メートル鏡。

 


 上を向いているのはメンテナンス期間中だから。これが一番楽な姿勢なんだそうです。光学望遠鏡同様、夏は水蒸気が多くて観測に不適なので修理や調整をしています。

 


 ミツビシ製だって。

 


 巨大な鉄骨の中にプレハブハウス。高所恐怖症でなければ住みたかったぞ。鉄骨にブン抜かれてるけど。

 


 敷地の隅に雑草のように希種アサマフウロ。信州ってすごい。私が美しいと言う言葉を使うのは主にこんな自然物に対してですが、機能のみを突き詰めた工業製品の、その真の意味で高性能なものは間違いなく美しい。以下余計なキャプションは付けません。どうかご堪能ください。

 

            

   

              

  

                 

 

 
 これはミリ波干渉計のパラボラアンテナ。この野辺山には、パラボラに限らずありとあらゆるアンテナが林立して機能美を競います。そういうイカれた視点で見ても飽くことはございません。お子さまの情操教育にうってつけ。高性能の機能美、F4Uコルセア を見てう、美しいなんて言っている同好の士よ、いかがですか。

 


 それも含めて、信州には私の眼を驚かすものがいっぱいです。信州ってすごい。本気で短期移住計画を考えよう。 最近こんなことをすぐ言う。

 

 

 

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