日曜に入ったイレギュラーの仕事。早々に終わって午後が空いたので,ジェニファーと権三さん(「パートナーたち」参照)を連れていつもの市内のフィールドへ。今日もいい天気です。 まずはサンショウウオの水たまりへ。
で,サンショウウオ。いました。まだ外鰓の付いたオタマです。ウーパー状態。今年も繁殖成功ですね。
一気にピークまで登り,たまたま居合わせたオオハナアブさんにご挨拶。気温のせいか不活発ですが,近づく私に警戒気味です。そりゃそうだ。このヒトも一生懸命生きてるのでしょう。多生の縁,お元気で。
さて今日は6月3日なのですが,意外だったのはもうゼフィルスが飛んでいるということ。アカシジミらしきがコナラの梢で追飛しています。ほら写真見て。
…見えないって? ゴメン,望遠に強い奈保子ちゃんを連れてきてないもので。
拡大してもこんなもんですわ。
部外の方々のために説明しますと,
↑ こんなののオス同士が「なんやワレ」「やんのかコラ」と飛びながらぐるぐるしてるんです。ドーブツってやーね。
遠くにゴンズイの花が咲いていました。ちなみにこの「ゴンズイ」,「何の役にもたたない」という意味だそうで。ひでえなおい。人間の都合ここに極まれり。もっとも当の本人は気にもしないでしょうが。
雌のシリアゲムシいました。ヤマトシリアゲ?
キシタエダシャク。
ニガナが花盛り。
アマドコロは実になってました。そういえば昔,無理やり行かされた尾瀬ヶ原にもあったっけなあ。いろいろ思い出すことも増えた。
その親戚筋のナルコユリは開花中
ウグイスカグラの実。近縁のヒョウタンボクの実は猛毒ですが,こちらは食べられます。ちなみにマイナーな北海道名物「ハスカップ」はこの仲間です。
ネジキの花。
ウツギの花にもハナバチ。
ワルナスビだ! この害草め! …と駆除したら,このトゲに反撃されました。いてて。こいつらもまた,必死に生きてます。
午後の陽の陰影深く。ホトトギスやウグイスの声が響きます。
路上にキイロスズメバチがいました。何があったのか,右前翅が切れてました。もう大分弱ってる風で,きっと永くはないでしょう。人生,何があるかわからない。いつ終わるかわからない。
少し前までは,こんな風にマイペースに生き,写真を撮ったりのんびり山歩きしたりの日々が永遠に続くものと思ってました。
でももういいトシです。開腹手術を経験して,人生に思うところもありました。案外,残り時間は少ないのかもしれない。
それでもまあ私は私。悔いなく生きようと思っています。
いつか来るその日まで。