ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

茨城県北芸術祭4

 

常陸大宮篇


 さてこの芸術祭。出不精の私がなぜ全作品制覇をすることになったのか。・・・たまたま閉校になった美和中学校が現代美術の展示会場になっていると聞いたからでした。閉校って言葉に弱いんです。行ってみるとなかなかにぎわっています。受付で全会場に入れるフリーパスを売っていて,全部回るならお得になりますよと言われたことで私の会場巡りが始まったのでした。フリーパスがそのままスタンプカードなのね。


 そんなわけで今回の芸術祭で最初に訪れたのがここで,まだ記録しようという考えがなく,あまり写真がありません。公式HPでご確認くださいね。

 

 

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 ではその美和中学校。

 

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 ずっと昔から林業で栄え,明治期にはハイカラな文化や先進の思想も導入されたというこの旧美和村。どれだけの生徒がこの学び舎から巣立っていったのでしょう・・・なんてセンチメンタルな気持ちになります。閉校という言葉に本当に弱い私です。

 

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 理科室では備品をディスプレイしてありました。

 

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 これも展示なのかな。

 

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 この教室の窓から何を想っていたのかな,なんて。


Eー01 Sound of TapBoard
 写真なし。

 

E-02 コロイドディスプレイ ほか

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 今回の展示品のうち,精巧な機械仕掛けの作品に共通したことなのですが,どうやら作家さんは設置するだけ設置して,あとは会場の担当の人にメンテナンスを丸投げ,というパターンがあったようです。結果として機械がうまく動かず,何が作品なんだかわからなくなっているのがちらほらと。
 この作品は機械が連続して作るコロイド膜(石鹸の泡の膜みたいなもの)に蝶の映像を投射する,宣伝ポスターの一つにも採用された美しい作品,のはずでした。しかし私が来たときには同期がずれて,数回に一回しか映像が映らなくなっていました。開催から半月の時点で。機械ものは失敗するというのはテレビ関係者の言説だそうですが,芸術作品も作者による定期的な手入れは必要と思います。


E-03  KYO-ZO
 真っ暗闇の旧職員室を赤いレーザーが舐めまわします。心奪われてずっと見ていたら,あとから来たお客さんに足を踏まれました。写真に残したかったのですがなにせ真っ暗。カメラも三脚も用意は無く断念しました。返す返すも無念であります。


E-04  Achromatic World -いろのないせかい-
 これも写真がありません。つまらなかったというのが理由です。どうもこのハッカソンというグループの作品とは波長が合わなかったようで,他の会場のハッカソン作品もすべて面白味を感じませんでした。真面目に制作したのであろうことは十分に理解しているのですが。


E-05  だいちの星座 ―いばらきけんぽく座―
 科学技術を使った芸術活動をしたようです。ああそうですか。


E-06  茨城インベントリウム
 写真なし。変に地元におもねた作品というのも,面白いものがありませんでした。


E-07  WOODSTOCK・GREAT TEACHER
 校長先生は単純に面白かったです。文化祭の出し物レベルには見えましたが。


E-08  Fly Me to the Earth
 写真なし。


E-09  『爆弾にリボン』の教室
 写真なし。マンガの原画をその作者がパネルにして並べたもの。ただのマンガをこう見せられてもね。

 

 


E-10  ブラックフィールド
 グランドと体育館と宿泊施設を備えた青少年自然の家,が維持できなくて閉鎖されていたのが次の会場です。

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 体育館に入ると

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 この光景。

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 精巧に作られた植物のシルエット型が一面に並べられています。向こう側に人が集合していることにご注目。なぜなら・・・

 

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 裏側には鮮やかな彩色が!

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 美しい。

 

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 百枚くらい写真撮ってしまいました。

 

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 植物図鑑から写し取ったという図像は私の眼から見ても正確です。縮尺はいろいろのようだけど。

 

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 ある日,迷い込んだ一匹のコウモリが花の一つにぶらざがっていたとか。それを聞いた作者の方が大喜びしたとか。

 

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 カメラの焦点距離を変えることでいろいろな写真になります。

 

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 作るのも並べるのも大変な労力。

 

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 でもそれに見合った感動が,ほぼすべてのお客さんに共有されました。

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 これぞ芸術。芸術家の仕事。いかに崇高な主張があろうとも,人の心を動かさなくては意味がありません。

 

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 私的には,今回の芸術祭の最高作品です。

 

E-11  No.85

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 宿泊所のホールを白布のバルーンで覆った作品。これも異世界感があって楽しかった。

 


E-12  イレギュラー・テトラヘドロン

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 これだけです。本当にこれだけ。


E-13  反芻ー久慈川にて/The Sun Returning

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 最高の作品と同じ場所に,これも私的には最低の作品。宿泊室に地元の久慈川の空撮写真と川原で拾った石を並べたもの。大金取ってヘリ飛ばし,川石拾って並べて。入場無料の会場でなかったら暴れてたぞ,わし。


E-14  川床/寄り添う人々

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 ただの公園の遊具。

 

E-15  ジョイ・センターの客

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 つぶれたゲームセンターが会場。障子の素材で作られた巨大な円筒と,その中央に竹で作られたお社のような家。これらが一体になって水の上に浮かぶ構造になっていて,人の力でぐるぐる回すことができます。面白かった。


E-16  森の記憶

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 撤退した衣料量販チェーン店が会場。暗い部屋に木の枝がぶら下がっています。本当は深い作品なんでしょうけどね。

 

E-17  moon satellite

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 ただのでかい絵,というだけです。ごめんなさい。

 

 次回がとうとう県北芸術祭最終回。

 大子篇です。

 

 

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