ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

トンビがぞろりと輪を描いた

 

 今日買い物に出た時,遠くに黒雲のようなものが舞っているのが見えました。メガネ野郎だけど動体視力はいいんです。


 なんだありゃ。


 しばし観察して,それが鳥だと確信しました。明らかに帆翔しています。ものすごい数がいます。


 数の多さからカラスかな,と思いました。カラスも,風の強いときによく群れて風と遊んでいたりします。でもなんか様子が違う。


 ちょうど急ぎの用事もない休日です。一つ正体を確かめてやろうという気になりました。おおよその距離と方角を確かめ,地図上で当たりを付けて探索開始。ちょろいもんだぜ。


 と思ったら甘かった。そう,遠くからなら見えるものも,近づくと木々が邪魔になって見えなくなるんです。近づく程に遠ざかるってなんだっけ?


 関東平野の片隅の農村地帯を,愛車ジュークターボで右往左往。1時間かけて,ようやく鳥の姿が木々の梢に見え隠れする場所までたどり着きました。

 

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 トンビだ。明らかに。


 適当な場所に車を停めて,あとは足で近づきます。どこだどこだ。

 

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 次第にトンビの数が多くなってきました。山の上かと思ったら,意外にも田んぼに出ました。もう1キロ以上歩いてます。


 もう少し……あの先まで……正しくはトンビじゃなくてトビだよな……

 

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 見えた。あそこだ。いつの間にか,あたりはものすごい腐臭に包まれてます。

 

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 いるわいるわ,ぱっと見で,軽く100羽を超えるトビが舞っています。特にエサをあさる様子もなく,ただ群れ飛んでいます。

 

 あのぴーひょろろという鳴き声は一切聞こえません。うるさいのはハシブトガラスの声。いつもは集団でトビをいじめるカラスですが,数に圧倒されて地上近くを這うように飛んではすぐ降り立ってます。悔しいのか,やたら鳴きわめきながら。

 

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 トビは警戒心が強いのだけど,数を頼んでかすぐそばまでやってきます。

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 わし襲われちゃうのかなあ。

 

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 よく見ると田んぼの上にもびっしり。ここ直径1キロの円内にいるトビ,200?300? 下手すると千を超えるんじゃないだろうか。そもそもトビってこんなにいたっけ? それにこの腐臭はなんだ?

 

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 謎だらけですが,とにかく目を驚かすモノは見ることができました。遥か前方に見える厩舎のような建物の上が群飛の中心のようです。もっと近づこうかとも思いましたが,腐臭が強くなる一方で吐き気まで催してきたのと,田んぼに降りているトビが一斉に飛び立ったら怖いなあと思ったのとで,今日はここまで。望遠カメラ「奈保子ちゃん」を持ってきていないのも弱みです。

 

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 調べてみると,トビも百羽くらい群れることはあるようです。でも今日の数はその数倍。トビのお祭りでもあったのでしょうか。


 腐臭の原因も判明しました。奥にあった建物は厩舎ではなく,有機肥料の製造所でした。糞尿を腐らせて肥料を作っています。臭いはずだ。きっと,トビが群れていた原因もこれですね。腐敗物に集まる何かをエサにしているのでしょう。


 それにしても数百羽のトビを養うエサとは何でしょう。わたし気になります ♪


 あ,だからといってこれ以上調べる気ないからね。鳥は専門外だし,あのニオイの元にこれ以上近づく気はありませんから。

 

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 神さま,今日も良い一日をありがとう。

 

 

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