ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

こんな水戸にもスズランは咲く

 

 私の「いつものフィールド」は花の宝庫で,行けば必ずネタがあります。こうしてブログなんて始めてしまうと,このフィールドの存在がとてもありがたい。

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 ……というわけで,今日は風邪ひいてるので少し手を抜かせてください。昨年にスズランの写真が撮れたので自慢半分に。

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 スズランというとやはり北海道のイメージでしょうか。冷涼な高原に自生します。実は有毒植物で,牧場では家畜が食べずに残すため,一面の群落になっていたりするそうです。スズランの群落の中を歩き回るだけで毒にあてられ死んでしまうというのはさすがにウソでしょう? 毒草のくせに君影草」(きみかげそう)とか「谷間の姫百合」(たにまのひめゆり)とかのステキすぎる別名が。見てくれがいいってのは本当に得ですね。

 

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 それがまさか,水戸にあろうとは。

 

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 温暖な平野が大部分の茨城県では,スズランはもちろん希少な種です。県のレッドデータブックに名前がないところを見ると案外あちこちに自生しているのかも知れませんが,どこにでもあるものでもありません。県内の某市町村の観光案内板で「この山中にスズランがあります」とあったその図はアセビでした。おいおい,有毒つながりかよ。

 

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 私のいつものフィールドは定期的に人手の入る場所で,草原の状態が保たれるためにここでしか見られない草原性の植物がたくさんあります。キキョウ,オミナエシ,オケラ,カセンソウ,センブリ……いずれご紹介します。日本の気候では,草原はすぐ森林に飲み込まれてしまい,草原性の植物の生きられる場所は消滅してしまいます。こういう植物はきっと大昔から,人間とともに,ヒトの傍らに,人々の営みに寄り添って生きてきたのでしょう。


 今年も来年もずっとその先も,この花々が咲き続けてくれることを。

 

  

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