
今週,二度までもテレビで「オウレン」の名を聞きました。一度は山の中の一軒家を訪ねる番組で,行ってみたら老人がひとり森の中でオウレンを栽培していた話。もう一度はどこぞの山で,登ってきたひと先着百名にオウレンを配っているという話。いずれもオウレンが薬草であることがネタでした。
キンポウゲ科の薬草「オウレン」。茨城県でも各所に産地がありますが,山地性でそこらにペンペン草みたいに生えている代物ではありません。テレビを見て思い起こしたのが,昨年このブログでご紹介した御岩神社のオウレン。むくむくと写欲が。よし次の土曜に撮りに行こうと思い立ったわけなのですが…… 少なくとも二日前の予報は「雨」。ポンと出たイメージが雨に濡れたオウレンの花。純白に雫を湛えて。なんかすごい画題を思いついたような気がして,かの神域まで写真を撮りに行こうと思い立ったのでした。ところが。

なぜ晴れる。

陽射しまで。どうしよう,晴れ男パワーを制御できない。とにかくここが御岩神社の「緑陰の小径」です。私の命名ですけど。

咲いていました。緑陰に綺羅星の散る如く。

純白の,小さな小さなオウレンの花です。

これは雄花かな。

たぶん雌花。まだ開いたばかり。

すぐに実のさやがにょきにょきと出てきます。

道端にしゃがみこんで撮っているので他の参詣の皆さんから怪しまれますけど,この花の説明をして納得してもらってます。可愛らしい花ですね,と。

こんなものへの感動を共有してもらえると,私もうれしい。
このオウレン,図鑑的にはキクバオウレン,セリバオウレン,コセリバオウレンとあって茨城のはコセリバなのですが …… 実はすべて同じ種,学名 Coptis trifolia の中の変種で,人間でいうと白人黒人黄色人種みたいなもの。私は区別する要なしと考えます。茎の毛のあるなしとか葉の切れ込み具合とかで別の名をつけたがる植物屋さんと私の,どうしても相入れないところです。

今日の御岩神社の他の花々もご紹介します。ショウジョウバカマはあと10日ほど。

かびれ神宮のイワウチワもまだ固いつぼみです。

山頂のアセビは盛り。花期が長いのでまだまだ見られます。

神域全体に生えているアオキ。実が熟してきました。

鳥居下の植栽のザゼンソウ。

靴洗い場。散った椿の傍らにショウジョウバカマとカタクリ。開花が楽しみです。

フキも。ああ春だ。

帰り道,降雨。今日は私が外にいるときだけ晴れ,車中や屋内では雨が降ってました。休日はいつもこんな感じです。…… 何かに利用できない? この体質。