いかん。何がいけないと言って,駄ジャレタイトルだけはいけない。でも他に思いつかないので押し通す。
地質図というのがありまして,これが見始まると止まらない。特に古い地層が複雑に絡み合った阿武隈山地南部,日立あたりが面白くてしょうがない。ご存じでした?日本最古のカンブリア紀の地層があるのが日立だって。むかしそれを見に行った写真があるので,そのうち記事にしますね。
でも今日は。
阿武隈山地は遠く宮城県に始まっておよそ170km続き,ここ日立で関東平野に没します。その没するあたりの地質図を見ていたら,「ざくろ石・菫青石帯」というのを見つけて小躍りしました。おお,ざくろ石。私の好きな石です。以前の記事(パンニングで鉱物採取 砂鉄,角閃石,ざくろ石 - ジノ。)では偶然にパンニング皿に入ってきたのですが,これは狙って行けるかな? で「この連休に行きたいところ」リストに入れておいたのだ。
もちろんセンチサイズのものは期待しません。1ミリ以下の鉱物結晶に過ぎないのでしょうが,ちょっと集めて見てみたい。ちなみに菫青石の方は,名前には魅せられますが難しい石なので今回は無し。
幸い「ざくろ石帯」を横切る沢が土地勘のある場所だったので迷わず行けました。長靴履いて沢に降り,パンニング皿(実は植木鉢皿)に川底の砂を入れてガッシュガッシュ。
微小なざくろ石も含むので現場ではどうしようもありません。皿に残った砂を持ち帰って,家でじっくり選別します。宝さがしです。
ピンセットでよっと。
採れた採れた。
一番大きいのはかろうじて1ミリを超えますが,まあ本当に微小なのばかり。でもキレイです。
気付いたのは,あのざくろ石をざくろ石たらしめている結晶構造がない。完璧な十二面体結晶は無理としても,せめて結晶面がいくつかあれば満足なのですが,なぜかみな削れている。かなり硬い鉱物のはずなのですが。
たぶん,露頭(母岩が露出しているところ)から採集地まで距離があったのでしょう。もっと上流で採れば。また来る理由ができました。
ではメインイベント,拡大。
ああキレイ。
これ。この写真が撮りたかったのだ。
絶景は身近にいくらでもあるものなんですね。
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