ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

冬の始まり,秋のおしまいの日/リンドウそしてオオムラサキ

 

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 とうとう水戸に初霜が降りました。


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 うちの食卓に彩を供給し続けてくれた庭のトマトも力尽きて。カレンダーどおりに季節が移ろっています。ならば我がフィールドの冬の始まり,秋の終わりを見届けねばなりません。


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 いつも丘の下に車を停めて一気に登るのですが,その登り口に一本,ケンポナシの木があります。


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 不思議な木です。樹下に落ちているのは実というか,花の付いていた枝「花柄」。それが肥厚して,甘くおいしい「果柄」になります。枝がおいしくなる,というのはなかなか聞かないですよね。味はナシというよりリンゴに似ています。


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 林内にカエデ,コハウチワカエデかな。最後の輝き。


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 台風で木が根こそぎひっくり返ってました。こんな被害があったんだ。3本まとめてコケてますが,右2本がクヌギ,さて左のはなんだろう。もうすでに枝が払われてます。


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 とばっちりを受けたのがこちらの木。…… なんだけど,倒れるクヌギにこすられてむき出しになった内皮が黄色い。うわあ,これキハダの木です。この内皮が「黄檗おうばく」という生薬。とても貴重なもので,まさかこんなところにあるとは今まで知らなかった。悪い人に見つかって皮を剥がれると枯れてしまいます。秘密にしなくては。晒してるけど。


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 道々に,植物たちが最後の姿をさらしています。これはオニユリの実。もうすでに中の種子を飛ばし尽くしてました。


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 スイカズラの実。野外では結構この実を見かけますが,うちの庭のはあまり結実しません。自家受粉しない性質なのか,安寧に甘んじているのか。


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 アオツヅラフジ。よく似ていて甘く食べられるエビヅルも同じ場所に毎年実を付けているのですが,もうこの季節にはありません。あるのは食べられないこいつだけ。


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 ガマズミ。一昨年の記事「続・赤い実食べた? - ジノ。」にあるように,今年も酸っぱく成り果ててました。


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 サルトリイバラ。食べられなくとも赤い実は好き。


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 近縁のシオデ。「幻の山菜」だそうな。よく見かけるけどなあ。


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 オケラ。今年も無事に結実できたようですね。


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 花の季節には虫たちに大人気だったイヌザンショウもこんな姿に。


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 センボンヤリ。今年も耳かきの梵天みたいな実を付けてます。


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 ワルナスビ。毒の実を振って自己主張してます。これ単体ではそれなりにかわいい。


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 ヤマツツジが毎年同じ場所で狂い咲きしてます。あと1回霜に当たったら色を失う運命です。

 

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 アキノキリンソウ。咲き残りのひと株。


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 アキノタムラソウ。これも最後のひと株。


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 リンドウ! 秋の終わりを告げる青き麗人。花期は終わっているはずですが,じつは今日のターゲット。ひそかに探してたら,やぶの中に一本だけ咲き残ってました。ああ,これがこのフィールドの秋のおしまいです。


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 足がいっぱいある奴らではこれ,ナガコガネグモ。じっとこちらを見てます。もう冬だよ。


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 林内にはエノキが何本か。冬の昆虫採集の定番,根元の落ち葉をひっくり返して幼虫探し。いきなり現れたのは国蝶オオムラサキ。夏には鳥をも追い回す雄大なチョウも,今は非力な1センチ足らずのイモムシです。これから乾燥する水戸の長い冬を母なる木の根元で耐え抜きます。水戸の郊外にはまだそれなりの数が生きています。


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 珍しい例ですが,幹の上にも1頭。天敵とか大丈夫かな。


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 って,5頭も固まっていたのには驚いた。こんなの初めてです。ひょっとして,数が増えているのだろうか。


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 こちらには3頭。オオムラサキ,まだまだ絶滅には遠そうです。本当に,久しぶりに飼育をしてみようかな。


 不思議なのは,同所的に越冬しているはずのゴマダラチョウアカボシゴマダラが見つからないことです。本当に1頭も見つからない。従来,数はオオムラサキより多いと認識していたのですが。何かあるんだろうか。


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 雑木の紅葉はいつも通りに。雪が降って一変するなんてことなく,このまま静かに冬景色に代わっていくのが茨城の冬。


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 セルフタイマーの自撮りですごめんなさい。山歩きは楽しいなあ,というのを演出してみました。あまりにも自分の写真がないので,最近こういうことをします。


 明日という日に待つものは何か。冬の最初に日に,ふとそんなことを想います。

 

 

 

↓ 関連リンク,いくつか。

いつものフィールド秋の花 - ジノ。

アカボシゴマダラ,異国の丘に - ジノ。

ツノトンボが征く 【超絶虫本気】 - ジノ。

秋の終わりのものたち 【虫】 - ジノ。

 

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