
先の記事で予告しました。木の芽時の花を撮ると。
迷ったのは行き先。まず考えたのは鶏足山。でもあの頂上での喧噪を思うと心が動きません。いつものフィールドでのんびりとも考えましたが,先の記事と同所なのでつまらない。かといって八溝山や花園山はまだ寒い。…… そして天啓が下りました。
そうだ,御岩神社に行こう。

例によって早朝の御岩神社。私のフィールド行です,もちろん晴れます。

一面のコケの毛氈。

さっそく緑陰の小径へ。




ショウジョウバカマが今まさに満開でした。


この光と影の織り成す陰陽と,緑の中に淡いピンクの花というコントラストの美しさに,皆さんが足を止めていきます。

水分の豊かなここにはいろいろな植物が。これはウバユリの芽生え。今年は夏に来て花姿を撮ろうかと。

オウレンの今。

まだ閉じてますがキクザキイチゲ。

ごく地味なのにも目が行きます。ヌカボシソウ。

本殿前のシャクナゲは,1本ごとに花期が違います。咲いていたりいなかったり。





全体の見ごろはもう少し先かな。

コケを被った狛犬に見送られて

かびれ神宮までの山道。陽光に満ち満ちています。

途中にカヤラン。

ニッコウネコノメ。

ミミガタテンナンショウ。

ミヤマシキミ。

そしてかびれ神宮の神岩。イワウチワの群落。




今年もいい時期に来ることができました。

境内に戻って,荘厳な木々。

植栽の園芸種でしょうか,イカリソウの類がもう開花してました。

そしてかびれ神宮や山頂に行ったら必ず寄ることになります,足洗い場。この季節は花々が境内で一番盛りになる場所です。

日照があるのでショウジョウバカマが大喜びで咲きまくり

イワウチワもあります。

私の知る限り,境内でカタクリが咲くのはここだけ。

清明。万物が清々しく,生き生きとする。
「清明」は二十四節気の一つで,今の暦で4月の初め頃。天文学的にはピンポイントで表記し,今年は4月4日の17時でした。季節暦の「七十二候」ではここからツバメが渡ってくる,ガンが北に帰る,虹が見られるようになる,と巡っていきます。春の盛りです。
