ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

つくば行,パンニングと野の花と

 

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       今年三度目のつくば行きです。

 


 一度目はうわさに聞いた神社を見に行って,その帰りに「つくば道」を登って,そこだけ記事にしました。


 二度目は筑波山登山がよりによって降雪,おかげで面白い記事が書けたり。


 そして三度目の今日は,メノウとざくろ石です。


 信じがたいことですが,つくば市の田んぼの傍らにメノウが落ちていたと。確認しなければなりません。そのついでに,以前から気になっていた筑波山塊でざくろ石を探してみようと思い立ったわけです。

 

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 で,つくば市。一部には近代的なビルが林立しますが,大部分はこんな里山風景。こんなところにメノウあるんかい。

 

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 川というか用水路にも,メノウどころかそもそも石がありません。周辺も含めてかなり歩き回ったのですが戦果なし。メノウの記録は,どうやら偶産的なものだったようです。

 

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 春の野の花が今を盛りと。これはヒメオドリコソウ。はるばる欧州から渡ってきて春の風景の一部となりました。全国的にはどれくらいの範囲に定着したのか知りませんが,日本じゅうこれが咲いているんでしょうか。

 

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 マツバウンラン。これも外来種ですが,普通に見かけるようになりました。

 

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 菜の花の香り,好きです。無粋なことを言えば,これもセイヨウアブラナという外来種

 

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 ナガミヒナゲシ。この辺りは水戸より暖かいのか,元気に道の両側を彩ってました。

 

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 公民館に桜が咲き残ってました。

 

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 広い敷地,でも人影はありません。滑り台もブランコも錆びついて。もう子供がいないんだろうなあ。

 

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 筑波山をバックに,消防団がアナウンスを流しながら道を往きます。「新型コロナ肺炎が流行ってます。不要不急の外出は控えましょう。都内には絶対に行かないように …… 」。


 行く先々で東京ナンバーの車を見かけました。申し訳ないけど身構えました。火炎放射器で攻撃したくなりました。本当に申し訳ないけど,それが東京周辺の県民の本音です。…… 来んじゃねえよ,と。

 パチンコ依存症の奴らは,都内のパチンコ店が休業になったので千葉へ,そして千葉も休業になったので大発生したバッタみたいに茨城に押し寄せているようです。それが間接的な殺人だと言っても理解できないんだろうなあ。

 

 


 気を取り直して筑波山塊へ。筑波山は東京方面から見たら独立峰に見えますが,実は周辺に広く山並みを従えています。その多くが花崗岩でできていて,場所によってざくろ石を含みます。パンニングしたらどうなるのか気になっていたんです。

 

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 関東平野が一望。この蒼空の下,人々がコロナ禍に怯えて暮らしていることが嘘のよう。

 

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 かつて舗装されていたであろう道です。道の廃墟。こういう「ヒトの世が終わった後の風景」みたいなものを,私はずっとモチーフとして持ち続けています。

 

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 道々落ちているのはこの山塊を形成する花崗岩。かつてここでも採石が行われていた名残です。

 

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 あと,ここで特徴的なのはペグマタイト,つまり巨大な結晶の花崗岩が多いこと。これは黒雲母が目立ちます。

 

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 こっちは白雲母。きらきらキレイ。

 

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 これは特に粒がデカい。ざくろ石が含まれる花崗岩のペグマタイトなら,ざくろ石のイイのが取れるわけです。かつて真壁の山の尾という場所が巨晶ざくろ石で有名で,博物館でよく展示されてます。今はもう採れません。

 

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 これもかつてのヒトの往来の名残,植栽のハナモモがきれい。

 

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 グミが咲いてます。ひょっとするとツクバグミという種かも知れません。

 

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 ヤマブキ。なんか筑波のは大輪に見える。

 

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 タチツボスミレ。そこらにありすぎていつもは無視してしまいます。

 

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 沢でパンニングするとこんな感じ。白い。花崗岩の崩れた砂「真砂」です。磁鉄鉱や他の有色鉱物が多くて黒い砂が残る県北とはずいぶん様相が違います。

 


 半日かけ,筑波山塊を行ったり来たりで沢に分け入りパンニングしました。さて戦果は? …… それは次回のお楽しみ,ということで。

 

 

 

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