嵐の翌日。
写真が下手になった,とは最近痛感するところです。今日は90ミリマクロでお花の写真を撮って,少し鍛錬しようかと。晴れたし。
とはいえちょうど春の花の端境期。花期の長いニリンソウだけがアネモネ属を代表して花を見せてくれています。イチリンソウにはまだ早く,アズマイチゲにはもう遅い。
ジロボウエンゴサク。この類の花の造形,いくら見ていても飽きません。
カヤラン落ちてた。着生ランのうちでは普通種。花芽をたくさん付けたのに,哀れ落下してしまいました。木の上にでしか生きられません。
開花までは行き着くでしょう。このつぼみを大きく笑顔のようにほころばせて…… でもきっとそこまで。徒花あだばなのさだめ。
クモランもあった。同じ着生ランです。見えている植物体は実と根だけ。実はすでに弾けて粉のような種子を散らしました。小さな小さな子供たちは,いったいどれだけ生き残れるのか。
木の杭の上に名も知らぬコケが命をほとばしらせていました。これもまた繁殖の盛り。雨の翌日の陽光,植物が歓喜しないわけがない。
アオキの実が美しい季節ですが
その実の元,アオキの花も今が盛りです。これは雄花。…… 読者様のデバイスの画面上でどれだけご覧になれるかわかりませんが,表皮細胞が一個一個写ってます。すごいぞ90ミリマクロ。
さらにそのアオキの葉の上に着生するカビゴケ。ミクロな大きさですが立派にコケ植物なんです。これもまた,必死にそして誇らしく生を営むもの。
…… いつにも増してマニアックな写真のオンパレードになってしまいました。写真の上手い下手というより被写体選択のレベルでおかしい。さすがに自分でも呆れました。何事かを期待した方,本当にごめんなさい。
もし無事にこのコロナ禍をやり過ごせたとして,この今日の植物たちの写真を,のちの私はどう見るでしょうか。人界で悪疫が猖獗しょうけつを極める中,花々は変わらずその生を謳歌していました,とか。
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