古いレンズを売り払って,新しいレンズを買いました。そんな話を,ごく短く。
年末,ゆっくりしています。いえ年賀状とか大掃除とかの些事はあるのですが,年末年始も仕事のあった昨年と比べれば楽なものです。その年賀状を午前に終え,すき家で昼飯を食ってからBOOK-OFFへ。
コミックスの同じ巻を2冊買うというボケをかましました。ビニールの掛けられたままの新品を査定してもらったら元値 630円が 150円に。いい商売してやがんな,というのが感想です。初めて利用しましたが,なるほどこういうシステムなのか。若い人ならメルカリとやらでもっといい値段で売るのでしょうね。
その足で今度はケーズデンキ水戸本店へ。先日SONYの α 6400を探したさい,欲しいレンズにいい見積もりを付けてくれてました。今日もその値段でいいというので買ってしまいました,タムロン28-75mmF2.8。今どき羽振りがいいじゃねえかと言わないでください。本当にお金があるならSONYの純正レンズ買ってます。値段が三倍です。
まだ終わりません。次はWonderREXという買取り屋さん。後生大事に抱えていた古いレンズやカメラを叩き売りのつもりで持ち込みました。古いペンタックスのFA*90mmF1.4というレンズが意外にも三万円。他のこまごまとしたものを含めてそれなりのお値段になりました。今日一番の幸運かな。
最後に水戸本局に年賀状を出しに行って今日はおしまい。年末てんこ盛りのいい一日でした。
欲しいものは買おう。
やりたいことをやろう。
要らないものは捨てよう。
古いことは忘れよう。
とかく浮世離れしている私ですが,この年末はそんな当たり前のことを実践しています。
先日,同僚が亡くなりました。私より一つ年上,私とは正反対の発想をする人で,会議では何度も渡り合いました。好敵手と言っていいでしょう。一つの提案をするにも,彼はどう反応するだろう,それに対してこちらは…… なんて作戦を企図しなければならない,そんな緊張感を私の仕事に与え続けた人でした。顔色悪いな,と思っていたら突然入院したとの知らせが。肺に水が溜まっていたと。循環系だな心臓かな,見舞いに行かねば。…… 一週間後に訃報が届きました。あっという間のことでした。
今日と同じ明日が来る。私たちはその前提で日々を過ごしています。目が覚めればまた太陽が昇っていることを疑う人はいません。でも我々は生物,太古から同じ営みを続ける星々ではないんです。その星でさえこの宇宙から消え去る日が来るのですから。
先延ばし,我慢,諦め。この世で平凡な人間が額に汗して生きていく上ではどうしようもないことがあります。つい明日があるさと歩を留めてしまいます。そこに旅立つチャンスがあったのに。そして神さまが気まぐれな裁可を下すんです,その人には突然に。
やりたいことをやろう,今日できることを今日やろう,一日一日を大切にしよう。
そんな思いでレンズを売り,レンズを買った年末でした。
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買っちまったぜ α 6400,そしてシグマ16ミリ ファースト・ライト - ジノ。
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