1月16日,つかの間の春陽。
鶏足山から下りて昼食を済まし,さあ後は帰るだけというところで欲しい本と雑誌があったことを思い出しました。少しマイナーな物なのでなるべく大きな本屋さんで,と考えたらひたちなかの海岸近くの店がぽっと浮かびました。隣に大きなホームセンターもあるので冷やかして,しばらく海を見ていないのでそのまま東海の海岸を歩いてみようなんて。
東海村,村松の海岸です。原子力施設の外側で,まるで嫌がらせのようにアクセスが不便なのですがいつもたくさんの人がいます。広い砂丘を横切って
ざざーん。太平洋だ。
ざざーん。
ざざーん。これだけで記事を終えてもいいですか。あ,だめですか。
いつ来ても美しい浜です。この砂と小石を全部持ち帰りたいくらい。
…… 全然期待していないと嬉しさも倍増,玉髄がありました。
あるもんだなあ。
もう一個。いやもう十分です。
もっと面白い拾い物,動物の骨盤。たぶんタヌキの。どうしてここにあるのか,想像するのも楽しい。
唯一残念なのは,ジムニーで海岸を走り回るような人たちのたまり場になっていること。浜中にこんなわだちが。関連があるかは知らないけれど,近年茨城の浜にアカウミガメが産卵に来なくなりました。じっさいカメの子はこんなわだちでも乗り越えられずに海鳥の餌食になります。
陸に上がるにもタイヤで掘りまくり
道が崩落する原因に。何度かこの手の人たちとお話をする機会がありましたが,私とは常識のかなり深い部分で価値観の相違する人達です。海岸では掘りまくり,河原ではアジサシの巣を踏みつぶし。大抵バーベキュー大好き。こういう人間と共存しなければならないのも世の習いなのかなあ。
気を取り直して
ざざーん。本当に穏やかな,春のような海です。
ベンツ船が日立港に入港するところでした。はるばるドイツから運ばれた一山いくらの高級外車は,すべてここで陸揚げされて整備されます。
この浜にいくつもあるモニュメントの一つ。
これは大きな流木を土台にしてます。
なんか,海岸らしい海岸という感じで,この浜は私の好きな場所の一つです。
帰り道,短時間にぱっと強い雨が降りました。寒冷前線。1日限りの春の夢はおしまいです。