今朝もマイナス3℃でしたが,1月の頃の鋭い寒さではなくなりました。春は間違いなく間近に。
職場の冷凍庫に,おととし採取したままのマタタビがあることを思い出しました。はい,公私混同で備品を利用しています。それくらい許して。
前にも記事にしましたが,マタタビ酒は私の冬の必需品です。ペットボトル1本分を仕込むのが私の冬支度。この冬に以前のものを飲み切ったので,作り置きが必要です。
で,湯通しして陽に干しました。ここらの手順は最後に前の記事のリンクを張っておきますのでご参考にしてください。つる性木本マタタビの虫えい果,つまり虫こぶになった果実です。マタタビ全草に薬効成分はありますが,薬になるのはここだけ。
乾燥を早めるために切り分けると
わあ大量。
3日ほどで干しあがりました。
生薬 木天蓼もくてんりょうの完成です。
以前にも書いたけど,こんな醜いものが人の気を養うのですから不思議です。自然は不思議だらけ。
マタタビはいつもペットボトルで漬け込むのですが…… しまった量が多すぎた。乾燥品なら容器の3分の1で十分なのです。
いいや漬けちまえ。1か月後にはジノ。さん謹製特濃マタタビ酒の完成です。…… 薄めて使おうっと。
某ホームセンターで玉川のメノウが売られてました。自分の土地で採取したのでなければ,あまり大っぴらにやらないでほしいなあ。
河原でメノウを拾ったり,山でマタタビを拾ったり。捕虫網を振ってチョウを採ることもありました。そんな「遊び」が自由にできることを有難く思います。いえ,山とか海とか河原とか,それは本来みんなが自由に利用できる「公共の富」でありました。現在でもそうあるべきと私は考えます。私が危惧するのは,現代の資本主義にのっとった法律では,自然の中での拾いものは窃盗扱いされかねないこと。資本主義はすべての自然物を商品化します。ジャングルに暮らす人々が使っていた薬草を,外国の企業が特許出願したら原住民が使うことを禁じられたなんて信じ難い実話もあります。私がいつもさまよっていたフィールドにある日突然ロープが張り巡らされ,ここから先は有料ですとか宣言されたら。小石を拾っただけで泥棒扱いされたら。
せめては感謝の気持ちを忘れず,地元には迷惑をかけない。神さまからの頂き物という表現はそういう意味で使っています。私はいつまでも,晩夏の山野でマタタビ拾いをしていたいのです。
もちろん保護地域での採取は問題外ですよ。
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