我が庭で初スミレを見たところで,ではフィールドはどうかなと出かけてみました。私の言うところの「いつものフィールド」です。
河津桜というのでしょうか,早咲きの園芸種です。
シナマンサク。このあたりは2年前の記事(いつもの原野でタネツケバナとアオイスミレが春を告げる - ジノ。)と被るのでさらりと。
ウグイスカグラ。これも春を告げる花です。
樹幹にコケが着生していました。これまでならあ,コケだ,でスルーでしたが,真面目にコケを調べる気になっているので。これはギボウシゴケの一種です。
こちらはまだ検索中。ちなみにこのフレーム内に3種はいるような気がしてきた。
日陰でプンと異臭を発しているのはヒサカキの花。これも春の香りと言っていいでしょう。
こちらは芳香,ミツマタです。
きっと今頃,鶏足山のミツマタも競って咲いていることでしょう。人ごみは嫌だから行かないけど。
あらびっくり冬虫夏草コナサナギタケ。ここで見る冬虫夏草2種類目です。しかもこんな季節に。通常夏から秋が発生期です。掘ってみたらちゃんと蛾の繭から出てました。
そしてとうとうアオイスミレの場所にたどり着きました。このフィールドの最奥,ふた汗かく覚悟がないと会いに行けません。早春だけに現れる気まぐれな姫君です,これくらいの苦労はするべきでしょう。
車まで戻る途中にウメとカンツバキ。春の饗宴です。
※ ごめんなさい,ご指摘がありました。ヤブツバキです。
なんて,いい気分で今日のフィールドが終わるところだったのですが
道筋に,いつもトウキョウサンショウウオが産卵する水たまりがあります。今年も卵のうがあることを確認して山に入り,帰ってきたら…… 無くなってました。この数時間のうちに誰かが持ち去ったようです。
私もカエルの卵を持ち帰ったりしてましたから文句は言えません。ただ…… この悲しさをわかってほしいと思うのです。
追記
以前の記事(どこか遠くの神さまが - ジノ。)でここのサンショウウオを守っている方がいることをご紹介しました。事務所に行ってその方に卵のうのことを報告しようとしたら,ご退職なさったとのこと。はかなくひそやかに生きる命を慈しんでくれた神さまはもういないのだと。
また一つ喪失感を味わった,苦めの春のフィールドでした。
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