四月のある日。
市内の神社で,林床にびっしりとニリンソウの咲くところがあります。
私の好きな春告げ花の一つです。
さながら夢のお花畑。
最近市内で見る機会が増えました。適湿で肥沃な場所ならば,藪を刈ってやれば現れます。決して気難しい花ではないようです。以前に東京二十三区のどこかの区の花であることに言及しましたが,案外都内にも自生地があったりして。
ウラシマソウも咲いてました。
おなじ林内でカタクリが一株。もう花が終わっていて,しまった今年も撮り逃したと悔やんだり。
同じころ,久慈川の河原はあちこちで菜の花が満開でした。たぶん野生化しているんでしょう。
何より香りが大好きです。
ただひたすら花に埋もれながらシャッターを押し続けました。
写真を見返すだけで鼻腔にあの春ならではの強烈な香りがよみがえります。
実は恥ずかしながら,菜の花に包まれた自撮りをしてみたのですが,もともと花なんか似合わないうえに黒ずくめの服装で一種異様な写真になりました。公開は控えます。もっと季節に合った服を着よう。
人の服 黒より白へ 花菜咲く 爽波
帰途,その服が花粉で黄色に染まっているのに気づきました。春そのものをまとった気分でした。