水戸歩き紀行,ようやく終盤です。もう10キロくらい歩いてますが,まだ帰路には就きません。今日はそういう日なのだ。
気がつけばお気に入りの「死なずのバッグ」は合皮がはがれ
ジャングルブーツも替え時です。ああ道を急がねば。
歩いてきたのは緑町。偕楽園の入り口近くの,古くから人々の暮らしがあった街です。
わざと車の入らない道を選びます。
たぶん50年くらい前の音楽教室の看板。どんな人が何のために,何を学びに通ったのだろう。
これも50年前には賑やかであったろうアパート。すごい。もはやトキワ荘レベル。
トイレ共同,風呂なし,冷暖房なし,ついでにプライバシーなし。でも夢だけはたっぷり詰まった四畳半から,どんな人々が空を見上げていたんだろうか。
で,たどり着きました。今日の最終目標,茨城県立青少年会館。
… の一階にあるこの食堂で昼食,というのがここまで歩いてきた目的でした。図書館を折り返した時点でそう決めておりました。ココリコ食堂です。
道を挟んで歴史館の向かいにあります。この歴史館通りを毎日通勤に使っているのですが,この春から設置されてるこの看板がずっと気になってました。私はかなり朝が早いのですが,本当に朝7時に開いてます。絶対採算合わないだろうに,その心意気にほだされました。行かねば,と。
この青少年会館は「ユースホステル」も兼ねてます。今どき利用者があるのかというツっこみはさておき,食堂は絶対に必要な施設であろうに,10年も前に業者が撤退して以来食事は注文弁当になってました。しょせんはお役所仕事です。そこに公募に応じて出店したのがこのココリコ食堂。立派なもんだと褒めてあげたい。
定食700円で4種類,冷しゃぶを頼んで…… すいません,写真撮る前にがっついてしまった。腹が減っていたんです。野菜たっぷりのヘルシーなご飯でした。彷徨の末にありついた食事,なんていうと有難みも増します。ごちそうさまでした。
これで本日の予定は終了です。図書館の休館が思わぬ冒険につながりました。思うに,半日図書館で過ごすより得るものがあった。休日の使い方というものを考える良い機会となりました。
帰途にあったスパリゾートハワイアンズの看板。雨でもへっちゃら。そういえば久しく行ってません。時間ができたらこんなとこもいいなあ。