びょうびょうと南風の吹いた一日でした。地獄の釜もかくやと思えるほどに蒸し暑い。私は海からの東風が好きなんです。… 久しぶり,水平線を見に行ってみましょうか。
というわけで初崎海岸。ぐわあ,ここも暑い。普通なら涼しい海風が吹くところを,ここでもあの南風。しかも水戸に吹くより強烈で,砂もしぶきもびゅんびゅん飛んできます。本当にいつもと違う夏です。
何組か海遊びのご家族もおられましたが,みな撤退していきました。子どもさんのいるご家庭には気の毒な夏でもあります。
私も少しばかり砂を頂いたら退散です。シーグラスと高温石英,もう多くは要りませんが砂ほじりが楽しいので。
… 何だか一羽のウミネコに付きまとわれました。こういう目つきの悪い奴は苦手なのに,時々変に気に入られることがあります。その場に闖入したのが受け入れられたようで,嬉しさ半分戸惑いが半分。
今日はいつもの車屋さんで午後2時にオイル交換の予約をしています。まだ間があるので,そのまま海沿いに南下して平磯海岸へ。前にシーグラスのある場所を見つけています。
海岸駐車場,大部分は県内ナンバーなのですが一部千葉・埼玉ナンバーが。何しに来やがった。茨城の何倍も感染者を出している県です。さすがに剣呑な気持ちになります。この両県に接している茨城県の南半分で感染者が急増して本県も緊急事態宣言発令の憂き目に。本当に迷惑しています。そちらはそちらで東京から迷惑をこうむっているのだろうけど,お互い県を跨いでの移動は自粛のはず。こんなオラオラ系の車に乗って他県に来るようなのが平気で感染を広げているんだろうな。何年かのちこの文章を読んで私は反省することになるのだろうけど,とにかく今はこうした輩に大いに不快を感じています。車に軽く呪いをかけておきました。ふふふ。
いかんいかん,せっかくの海ネタなのに。
シーグラスやメノウのかけらを拾って,もあっと来る南風をたっぷり吸って,車屋さんに寄って帰りました。
で,採ってきた砂の中から高温石英。今回はきれいな六角錐結晶があまり含まれてません。台風の影響でしょうか。でも氷と見まごうこの透明度。同じ形のものは2つとてないのに同じ美を含有する,これぞ自然のなせる業です。
シーグラス。元はガラスびんとか照明器具だとか,原料は人工物です。それを海の波動が長い時間をかけて磨き上げ,新たな光が与えられました。同じものがない,これもまた神の造形物のひとつであると私は考えます。
生物の造形も宇宙の法則も,神さまが作ったものはみな美しい。神は細部に宿る,とはいつも口にしています。日々自然物の中に見出したものに感動する,これはかつて博物学と呼ばれた学問に連なる,神の御業を知るための行為なんです。残りの人生,そんなことに費やしたいと思ってます。
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