ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

月光浴

 

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 中秋の名月。旧暦八月十五日の月で,少し欠けているのが通例,でも今年は満月でした。庭でその月を眺めてみようと思います。「月の魔力」の回でそんな予告もしましたか。


 家族に怪しまれないよう「月の写真を庭で撮ってくる」と言い,じっさいにニコンを持って出ます。でも本当の目的は椅子に横たわって月光を浴びること。ゆったりと何も考えず,ただ月光を浴びてみよう,一生分を。


「人は自分の死を予知できず,人生を尽きせぬ泉だと思う。だが,物事はすべて数回起こるか起こらないかだ。自分の人生を左右したと思えるほど大切な子供の頃の思い出も,あと何回心に思い浮かべるか? せいぜい4,5回思い出すくらいだ。あと何回満月を眺めるか? せいぜい20回だろう。だが,人は無限の機会があると思い込んでいる」…… 映画「シェルタリング・スカイ」のセリフです。随分昔の映画なのに妙に頭に残っています。特に満月のくだり。機会を大切にしなさい,くらいの意味だとは思うのですが。

 

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 よく見ると右上が少し欠け始めているのがわかりますか? 満月と言いつつ,やはり15日目の月なのです。

 

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 そして静かに月を見る。考えてみると,これはかなり贅沢な時間の使い方ではなかろうか。


 最近からだが不調です。いえ不調といっても腹が少し緩いとか頭痛とか腰痛だとか,それらの原因と思しき体温が低めなこととか,季節の変わり目にいつも起こることで医者に掛かる程の事でもなし。月光浴びたら治るかな,程度の。


 いえ,月光を浴びることに何か具体的な効果,科学的に証明できる効用があるとは知りません。遠赤色光には傷を癒す効果があり青色光には逆の効果が,とは聞いてますがはて月の白い光にはどのような。ネットにはスピリチュアリ的な説明がありますがここでは触れません。私はただ,わが庭のかまびすしいほどの虫の音に囲まれて満月を眺める,そんな機会を持ちたかっただけです。

 

 


 月光浴というと写真家・石川賢治さんの一連の写真集を想います。月の光だけを光源にして写し取られた世界の絶景の数々に息を呑みました。次は私も月光写真に挑んでみようと思います。

 

 

 

 

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