ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

いつものフィールド,立冬の花

 

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 秋色あらたなり。今日は立冬,久しぶりに「いつものフィールド」に来ました。最近ぜんぜん「いつもの」じゃないけど,私のフィールドワークの本願地,基本の場所です。秋の終わりを見届けねば。

 

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 落葉が進んでます。炎暑の季節,生命の気に満ち満ちていた森はすっかり様相を変えていました。水戸の冬は長く冷たい。

 

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 リンドウ。今年も見ることができました。秋の終わりを告げる花です。さあみんな眠りの季節だよと。おお赤い液果を付けている。ツルリンドウのとそっくりだなあ…… って,違う。絶対に違う。リンドウの実は液果じゃない。でも花は間違いなくリンドウです。なんだこれは。ひょっとして新種か。新種を見つけてしまったのか。…… こんな目立つ花に新種なんかあるわけありません。よく見たらリンドウの茎にツルリンドウが絡んでいたのでした。頼む,紛らわしいことしないでくれ。

 

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 陽が陰り,閉じかける花。すき間から見える花芯が名残り惜し気に手を振っています。さようなら,もう会うことはないでしょう。

 

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 アキノキリンソウ。見ようによっては貧相な菊。でもこの季節の山野にこの黄金色は得難いものです。

 

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 アキノタムラソウ。これも毎年ここで見て,秋の終わりを実感させてくれます。静かに静かに立冬です。

 

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 ノハラアザミの,クルマアザミと呼ばれるタイプ。ここではいつも開花前に刈られてしまうのですが,これは刈り払い機の刃を逃れることが出来た幸運な個体。

 

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 拡大。拡大してわけわからなくするのが大好きです。変態と言ってください。

 

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 ピント合わせが間に合わなかった。ホソヒラタアブが美味しそうに花粉を舐め取っていきました。このまま成虫の姿で越冬します。この小さくか細い体はそんな力を秘めています。

 

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 センボンヤリ。名の由来になった秋の閉鎖花が実になっています。春の開放花で有性生殖を行い,秋の花で自家受粉をして確実に生を繋ぐ。ただひたすら生き残るために。

 

 

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 昨日の梅ようかんを行動食と称して持ってきて,一本まるまるいっぺんに食べてしまいました。甘くて気持ち悪くなり,胸が焼けました。私は自分が思うより馬鹿なのかもしれない。冬が来ます。皆さまもお元気で。

 

 

 

↓ 一昨年は12月にリンドウを見ています。

冬の始まり,秋のおしまいの日/リンドウそしてオオムラサキ - ジノ。

 

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