前置き長いです。飛ばしてください。
休暇が40日近く残ってます。３月末までにどんだけ消化できるか。今日は早朝職場に顔を出して雑用を済ませ，管理職に１日休暇お願いしますっっと元気に申し出ました。その後も少しだけ雑務をこなしていたのですが同僚に「あれ？ １日休みってボードに書いてありますけど」「え？ キミ，ボクが見えるの？」なんてやり取りをして，勇躍車に乗り込みました。わーいお休みだー。
今日の目標は，八郷盆地の制覇です。
？とか頭に浮かんだでしょ。やさと，と読むのですが，今は石岡市の一部，かつては八郷町という自治体でした。筑波山とその周囲の山塊にぐるりと取り囲まれた果物の名産地です。水戸から高速を使わずにつくば方面に行くときの最短ルート，ただし盆地の中はわかりやすい一本道がなくて，カーナビに頼らないと必ず道に迷うんです，私。…… 今日は機械を使わずにポイントを巡り，八郷盆地に勝つのだ。わざわざ仕事休んですることなのだ。
最初の目標，筑波ざくろ石の沢。ちゃんと到達しました。ふう。今日は石採りは無しです。
次の目標を目指していったん山を下りたのですが，そこで目についたのが
の道路標識。盆地内に頻繁に出没する標識です。お寺の名だとは知っていて，関東唯一の懸崖造りだという知識はあるのですが行ったことはない。盆地を見下ろす山の中腹にあります。行かねばなるまい。今日行かずしてもう機会はない。
えらい山道をくねくね登って西光院の入り口に着いたのですが，そこにはもう一つの看板がありました。
ああ。これぞ神の思し召し。
東筑波ユートピア。ご存じの方もおられるかと思います。たまにＴＶで紹介されます。日本一来園者の少ない動物園と。まるで導かれるように笑，そこに来てしまった。…… こんな自動販売機見たことある？
1975年開園。バブル期には一日4000人を記録したこともありましたが，最近では６日連続来園者なしということもあったとか。このアプローチの風情，たまりません。
ヒツジ。客を無視。
ポニー。そっぽ向いたまま。
カメ。…… はまあいいか。カメだし。
従業員みずからが唄う「東筑波ユートピアの歌」が延々と流れる園内。案内図はそれなりに明るく楽しそうなのですが
現実は得も言われぬ寂寥感で私を責めます。47年前は夢にあふれる場所だったろうと思われます。
ツキノワグマ。優しいような悲しいような目で私を見るんです。こいつのエサ代だけで一日いくらになるのかなんてふと。あ，毛並みはキレイでした。
イヌです。動物園です。ただのイヌです。
ああ，そんな目で私を見るな。
さあいよいよモンキーハウス！
ううう。
すべての動物の前に，こんなおやつ販売機がありました。
何を想うのかなあ。何か想っているのかなあ。
園内の神社へのアプローチがありました。行く気にはなりません。
園内の滑り台。
47年の間にクヌギの幹が食い込みました。迫力あり過ぎます。
我が子をここから送り出す親がどれほどいるのか。
さて，園内最後に残ったのが「いのししのくに」。ＴＶ番組の企画でリニューアルされたらしい。山のずっと上にあって，行くことがエクササイズになるんだって。わーすごいなあ。
途中にヤギがいました。
ああ。
登る道筋に設置されたイノシシうんちく看板。センスが良すぎるので，きっとこれもＴＶ番組が作ったものでしょう。
知ってた？
休憩用の椅子は47年前のまま。コンクリ製。
そしてようやく到着，いのししのくに。
この展示もキレイすぎるので，たぶんＴＶ局の手配かと。
秀麗なる筑波山が目の前に。手前はイノシシおやつ販売機ね。
いのししのくに全景。
こどもがこんな顔して寄ってくるんだもんなあ。おやつ販売機との間を２往復してしまった。ううう，哺乳類は表情が読めてしまうから困るのです。
そして入園口にあるのがこれ。
数十匹のネコがストーブに，陽射しに，ぬくぬくとしてやがりました。
私は見るだけにしましたが，さわり放題です。ネコ好きの人ならこれだけでも来る価値が…… どうなんだろう。
とにかくネコよ，一言だけ言っておく。園内の哺乳類はみな，この寒空の下屋外で身も凍る思いをしておる。ぬくぬくしておるのはお前らだけじゃ。
最後に一つだけ，入園料について。ホームページ（ちゃんとある）やウイキペディア（ちゃんと載ってる）では大人一人1200円とあるのですが，1800円でした。映画館並みかい，と心の中でツッこんだので間違いありません。いえこのコロナ禍ですから仕方ないのですが，むしろ帰宅して調べて旧料金を知ったので入園時には別に文句もなかったのですが，いつ値上げしたのでしょうか。わかりますよ，あのたくさんの動物たちの優し気な悲し気な目を思い浮かべてしまいます。たぶんエサ代も値上がりしていることでしょう。個人的には1800円でいいです。でもウイキはともかくＨＰを更新してないとは。…… 本当に，限界ぎりぎりの経営なんだろうなあ，いろんな意味で。
行きたくなったかどうか知りません。行くなら自己責任で。
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