おいしいコーヒーが飲みたくて、休日の御岩神社に行ってきました。え?論理がおかしいって?
① おいしいコーヒーが飲みたい
② おいしいと言えば御岩神社の神域で飲む Cafe Sfiato
③ かのコーヒーワゴンは平日に来ない日がある
④ 御岩神社の休日は混むけどコーヒーのためなら
⑤ 気合い入れてハンドル握る
…… ほーらちゃんとスジが通ってる。
今日は人類の不沈に関わるような大きなお願い事笑はないのでお参りは本殿だけのつもりで。
コーヒーは最後のお楽しみ。のんびり写真を撮りながら、緩やかに上る参道を流して行きます。境内はスタッフの方がきれいに刈り払い機を掛けた後です。神域のコケが広がる景観はこうして護られています。…… 不動池を過ぎたところでした。
なんだこれは。
首のない武者が立往生、なんて例えを思いついてしまった。どうやらキノコが刈られた姿のようです。でも普通のキノコとは質感が違う。色も独特です。そこらに傘の部分は落ちてないか。
傘はありません。代わりに棒状の、たぶんアレの上の部分が転がってました。合わせると結構な高さになります。こういう姿のキノコであったらしい。…… もしやこれは、カエンタケ。
毎年のようにどこかのマスコミが「今年はカエンタケが大発生!」なんて煽情的に騒ぎ立てます。その物言いには違和感がありますが、危険な猛毒キノコであることは間違いありません。食べるのはもちろん触れてもダメ。シャグマアミガサタケ、ドクササコと並べて凶悪三姉妹と私は呼んでます。それがこの神域に出るとは。
いいえ、神さまにとっては毒キノコであることに意味はないでしょう。この神域にあって等しく加護を受けるものの一つです。私も新たな出会いを喜んでます。できればまた新たに生えてくれて、その怪しい美しさを鑑賞してみたい。緑の毛氈の中ににょっきりそそり立つ深紅の太い指、絵になること請け合いです。ここで定点観測しようっと。
ついでになりますが、撮った写真をいくつかご覧くださいませ。
門前で弱っていたキリギリスがアリに囲まれてました。
鳥居前の旗竿にミヤマフキバッタ。
マムシグサの実。
ヒノキゴケを覆うようにフロウソウ。草と付きますがコケです。
おおお。スタッフの方、ちゃんとツチアケビを刈らずに残してくださいました。ありがとうございます。おかげさまで、この異形の実を楽しめました。
表参道はタマアジサイが盛りでした。
コケの中にヒナノヒガサ。いつ見てもかわいいなあ。
杉木立の奥、暗い林床に赤く光るものが。トチバニンジンが実を付けていました。
最後に飲んだ Cafe sfiato の、今日はワインコーヒー。酸味が効いて美味しゅうございました。
↓ ツチアケビの花はこちら。
↓ こちらもどうか。