反ワクチンの方はお読みにならないで下さいね。
コロナワクチン4回目、打ってきました。これでワタシは無敵だv
コロナ第7波、感染者は大変な数ですが、アレは一人発症するとまわり全員PCR検査させちゃうから。無症状が多いんです。感染力は高いけど発症率は低い。重症化は怖いけど、そもそも日本での重症化率は最新の数字で 0.03 %だとか。これって季節性インフルエンザと同じです。
SFによくある人類を滅ぼすウイルスというものは、現実にはあり得ません。ウイルスは必ず弱毒化する。人類を滅ぼして困るのはウイルス自身です。
厚生労働省による患者報告システムは、当初患者一人に付き入力事項が100項目あったそうな。役人ってのは本当に。これも医療現場を疲弊させる原因でした。日本人は真面目だからこうせよと言われればやってしまうのだ。現場では一年も前から全数報告は不要という声がありました。誰もかれもが騒ぎすぎ、と言っては申し訳ないけど。
しかし驚いたのは7月の参院選でした。「反ワクチン」を掲げる政党があったとか。票を集めたとか。え、それって政治ですか。政策として掲げることですか。
免疫のシステムについての講釈はここでは控えます。今の高校の教科書なら「生物基礎」に詳しくわかりやすく載っておりますのでご参照ください。コロナはいろいろと厄介なRNAウイルスですが、ワクチンによって感染率・重症化率が下がることは厚生労働省のデータで示されてます。ワクチンを打つことは科学なんです。なのに意地でもワクチンを拒否する人がいる。きっとそんな人でも日々科学の恩恵に預かっているだろうし、免疫によってあまたの病気から守られているのに。
新たなワクチンが開発されるたびに反ワクチン運動が起こります。実際に3種混合ワクチンに関しては製造元の不適切な手順が明らかになって日本では廃されました。でも問題のないワクチンに関しても、接種した人を注視して、少しでも異常が起こればこのワクチンは危険だと言い出す人が必ずいます。せめて統計的データを出してから言っていただきたい。
いいえ、こういう方々を非難はしません。未知のものに対する恐怖感は誰にでもあります。問題なのは、私たちの深層にある行政への不信感です。役人や政治家がいくら科学的データを振りかざしても、国民は彼らの過去の所業を憶えています。国民が国を信じていません。ああ、彼らがもっと誠実な言動をしてきた人間であったなら。
最後にひとくさり、ある事例を。
子宮頸がん、という女性のがんがあります。非常に進行が速いがんで、早期に発見しなければ命に関わります。実はヒトのがんで初めて、ウイルスが原因と判明したものです。ウイルスが原因ならワクチンで予防が可能で、効果はほぼ生涯に渡ります。思春期初期での接種が条件です。多くの先進国で導入され、子宮頸がんの罹患率は劇的に減少しました。つまりワクチンが多くの女性の命を救ったんです。
2021年度、各国での接種率
豪 89% 英 85% 加 83% 米 61%
ところが日本では。
初期に接種した人の中から、健康被害を訴える人が現れました。政府のアラを探したいマスコミが飛びつき、騒ぎ立て、裁判にもなりました。厚生労働省も無視できず、2013年6月から2022年4月まで接種勧奨を控えました。結果として、1997年から2006年までに生まれた女性の多くが、この、ワクチンで予防できる唯一のがんの、その予防のチャンスを永遠に失いました。今からでも接種はできますが、効果はかなり低いものになります。ワクチンと健康被害の関係はその後の調査でほぼ否定されました。健康被害はなかったんです。
将来、この年代の女性が子宮頸がんにかかったなら訴えていいと思います。もちろん、被告は国ではありませんからね、念のため。
( 子宮頸がんワクチンに関しては、厚生労働省のHPに丁寧な説明と案内があります。これは信用してよろしいかと思います )
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