ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

ススキとオギとばね指びよん

 

     

 

 

 


 6月の初めから、右手薬指のばね指で困ってます。

 

(図をクリックすると拡大します)

 指を動かす筋肉は前腕(肘から手首まで)にあって、そこからワイヤー(腱)が延びて指の骨につながっています。指を曲げるときは、筋肉が縮んでワイヤーを引っ張ります。関節の部分でワイヤーがハミ出ないように靭帯が押さえていて、これがいわゆる腱鞘。機械で言う滑車(プーリー)に相当します。この靭帯が炎症を起こすのが腱鞘炎。特に手の平にある指の付け根の関節で起こるものを弾発指、またはばね指と申します。腫れた靭帯に邪魔されてワイヤーが動きづらくなり、曲げようとするとぐっと溜めて溜めてふいに指がばちんと手の平に叩き付けられ、そこから伸ばそうとすると溜めて溜めてびよんと跳ね上がります。不便です。それ以上に痛いのが問題です。普通の腱鞘炎は関節の酷使が原因ですが、ばね指は原因不明。医者によると命に係わる病気じゃないので研究者がいないんだとか。いいのかそれで。更年期の女性に多く発症するそうです。


 そうかー わし自分をおっさんと思っていたけど、実は更年期の女性だったんだー …… って、ンなわけねーだろ。 薬指とはいえ右手に難があるのは本当に不便で、日常のあらゆる場面でばちん!いてて、という場面に遭遇します。炎症を抑えるため患部に副腎皮質ホルモンを注射するという聞くからに痛そうな治療法がありますが、医者はまあほっといても治るもんだしーとか言って湿布をくれてストレッチ法を教えてくれました。うん、ボクも注射は怖い。まあ気長に治していこうと思っています。

 


 ああ、毎度のことながらマクラが長すぎた。ここからが今日の本題です。十三夜のお月見とて、家人からススキを採ってくるように命じられました。剪定バサミのガチンという振動が手に痛いんだけどなあ、なんてことは口が裂けても言えません。よし任せとけとフィールドに出ます。

 


 9月の十五夜でもススキ採りに来て、まだ穂を出しているのが少なくて難儀しました。それ以上に、かつてススキっ原だったような場所はセイタカアワダチソウっ原やオオアレチノギクっ原に置き換わってしまっていて、良いものは少し探さねばなりません。

 

   
 今回はたくさんありました。ところで皆さま、一見ススキと見えるものに実は別の種類が混じっていることをご存じだったでしょうか。写真の右がススキ。では左は? これがオギ(荻)と申します。写真のオギはまだ穂が開いてないので違いがわかりやすく見えますが、開くと本当に紛らわしい。

 


 一見して穂が茶色なのがススキ、白いのがオギ。でも逆光だとどちらも銀色です。

 


 確実なのは穂に近づいて見る。一個一個の花(実)の先からひょろろんと1本のノギが伸びているのがススキ。

 


 ノギがなくて同大の長く白い毛がびっしり生えているのがオギ。


 どうでもいい? まあ大きく派手なのがオギで、そちらの方が見栄えはするでしょう。

 

   
 とりあえず私は博物屋(最近そう名乗ったりする)なのでこだわりました。ススキに百日草と藤袴を添えて、お月様を迎える準備は万端です。

 


 見事な、満月に少し欠ける十三日目のお月様。… カメラにレンズをはめるのにもばね指がびよんとなってもう大変。

 


 すぐ横に木星。4大衛星が見えてました。

 


 最近近所にできたお饅頭屋さんの月見団子、美味しゅうございました。

 

 

 

 

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