さあ困った。記事にしようとして放置のネタを残したまま年が暮れるぞ。大急ぎ、でっち上げよう。
山中で遭遇したメノウ鉱山跡で、そのまま石器に使えそうなカケラを拾って、それは河原の供物にせず取って置きました。3つほど。
1つはこれ。薄く手ごろな大きさで、片面がまるで手の平に吸い付くような柔らかな曲面になっています。
裏側には赤い縞模様。美しさもさることながら、鋭いふちに囲まれた切り出し小刀のような姿は、そのまま鋭利な刃として使えそうです。宝玉の刃。少し磨いてみよう。いいナイフになりそうです。
2つ目はこれ。もうそのままハンド・アックスになります。これも片面が見事な曲面になっているので、研磨してさあどうなるか。
3つ目は完全に打製のハンド・アックス。そのまま完成品ということにします。
というわけでナイフとハンド・アックス、磨いてみた。
砥石を使うとせっかくの美しい曲面が台無しになるので、ひたすら紙やすりでシャコシャコと半日磨いて、でも中途半端な仕上がりです。こういう作業に向いてないんですよ私。
ハンド・アックスは、イイ感じに透明感が出ました。
こんな風に使うのかな。
シャキーン! ナイフはとても気に入りました。
もう少し気合いを入れて刃をつくれば、ペーパーナイフくらいにはなりそうです。
機会があればもう一度磨き直そう。
じつは磨きながら、変な妄想をしていました。石拾いの山中で、かつての私とよく似た少年と出会い、このナイフを手渡す。少年はこれを宝物として、一生大切に持ち続けてくれる。そんな妄想です。
少年時代に祖父からメノウをもらいました。以来メノウは私にとって特別な石であり続けています。願わくば私から誰かに受け渡されるメノウが、その人にとっての特別なものになればいいなあなんて、まあこれも妄想です。
↓ こんな経緯でありました。
↓ 毎度のことですが、よろしければ。