ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

海を、北へ

 

        


 正月4日、家族はみなそれぞれの職場へと去りました。…… うふふふふ、さあフィールドざんまいじゃああ


 百万回でも言い訳します。このためにこれまでの人生を頑張ってきたんです。いつ終わるかわからない最後の夏休みをたっぷり有効に使うのだ。


 今日は何しようなんて最高に贅沢な物言いですが、やりたいことがあります。ウランガラスの続き!


 十数年前、県北の海岸地帯を歩き尽しました。いま思えば、何のためにあんなにムキになって歩いたのか思い出せません。それが先年にウランガラスを探し歩いたことで、いくつかの海岸がフラッシュバックしたんです。あそこを調べるまでは次のステージには立てないと。行かねば。移動距離は片道40キロくらいになります。

 


 第1ストップ。今日の予定で一番南の場所で、シーグラスが少ないことはわかっていますがまあ念のため。久慈川河口に近いのでメノウに期待したりして。

 


 ほらね。海岸メノウ独特の白い文様がステキです。

 


 次々と。いえ、目的を忘れちゃいませんがこれはもう本能で。

 


 何だこりゃ。シーグラスには違いありません、しかし形も大きさもマー〇ルチョコそっくり。変なのだけど、とりあえず持ち帰ろう。

 


 気が付けばこんなに拾ってた。これだからビンボー人は。半分以上はこのまま置いてきました。見つけたひと、戸惑うだろうな。

 


 ここではシーグラスは4個しか拾えませんでした。まあ予想通りです。

 


 第2ストップ。転がる石の径が大きいけど、掘るとシーグラスが出てきます。数を取らないとウランガラスが混じる可能性が下がりますので、えらく労力を掛けてそれでも50個ほど。ネットでは確率1/5000 なんて数字がありました。本当かなあ。

 


 北上する道すがら、好きな高戸小浜に寄りました。大震災で崖が崩れ地盤が沈下して浜が消失し、海水浴場としての歴史を閉じたようです。あああ。

 


 第3ストップ、もうここは福島県境近く。以前に鳴き砂で記事にした美しい砂浜海岸があった場所。地盤沈下で満潮時には浜がすべて水没する有様で、もはや漂着物は期待できません。でもとにかくこの目で確認したくて。

 


 わずかに潮の引いた浜に、シーグラスは数ミリのかけらがあるばかり。他の浜なら無視するレベルのものでしたが念のため拾ってきました。

 


 本日のお持ち帰り全品。右半分が第1ストップ。左上が2で下が3。さあブラックライトを当ててみる。

 


 大き目のメノウが通常レベルで発光。最初はこの程度でも感動したよなあ。

 


 え、赤!? これは冷静に対処しよう。

 


 第2ストップのにも1つだけ光るのが

 


 第3のは…… ありませんでした。まあこんなものです。

 


 では検証します。まず第2のもの。規則的な出っ張りや金具を通した穴があって、明らかに装飾品の一部です。

 


 いい色合いで光ります。聞けば蛍光を発するのがすべてウランガラスならず、最近は他の様々な金属元素を含ませて多様な色を出させるとか。蛍光ガラスと言うべきですがまあ便宜上ウランで通しちゃいますね。

 


 さあ問題の赤く光ったやつ。何と例のマーブルです。

 


 ええええっ 何だこれは。初めて火焔土器を見た岡本太郎みたいに叫んでしまった。本当に何ですかこれ。生物屋の皆さんならクシクラゲを想像しちゃいませんか。装飾品なのか工業用の実用品なのかそれすらも判別できません。エラいもん見たという感じです。

 


 具体的にご存じの方、コメントください。


 このマーブルを見て、失敗したなと思いました。これ、通常光では茶色です。そしてネットで調べるうち、ウランガラスに茶色はないと勝手に思い込んでいたんです。海岸で多いのは日本酒やビールの瓶に多用される茶色のシーグラスで、これはあまり美しい色味ではなく、実際に人気がありません。だから今日見かけた茶色のシーグラスは拾わなかったんです。あの中にマーブルと同類のものがあった可能性も…… ううう、行くのか。また行く羽目になるのか。行かねば心が納得しないのか。

 


 時間がいくらあっても足りない。そうそれがこの三千世界の冒険者、ジノ。なのであります。うふふふふ。

 

 

 

 

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