ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

プリンの瓶に何入れよう

 

 ♪ なーにいれよっ なーにいれよっ プリンのびーんに なーにいれよっ

 


 ああっだめだ、こういう瓶に弱いのだ。手許に置かずにいられない。置くからには何か入れずにいられない。シンプルで美しい器にはそういう魔力があるのです。

 

 
 先日の真壁みやげ、筑波プリンの空きビンを2つ確保しました。プリン瓶というと以前に初崎海岸のシーグラスと石英を入れたのがそこそこお気に入りで、たまに手に取ってくるくる回して楽しんでます。しゃらしゃら鳴る音が涼やかで、変わる景色は万華鏡。忘我のひと時を過ごせます。…… そーです廃品に拾いものを入れて楽しんでいるんですよ、いい年こいたおっさんが。せめてもう少しおカネを使う趣味を持たねば世のためにならぬ。とはいえ、そのために他人を蹴落としたり人を騙したりして出世を望み利益を得ようとする男が世に溢れているわけで、私のような者が少しは …… いかんまた話がずれた。ビンのお話でした。

 


 びん好きの原点はこれ、サンプル瓶。すでに小学校の時に当時市内にあった教材屋で最初のものを手に入れました。以来私の基本アイテムです。写真は左から高温石英の六角錐結晶だけシーグラス赤入りシーグラス含む透明鉱物サンショウガイざくろ沢のざくろ。あ、カタギの一般の方、理解できなくて結構です。

 


 大柄のびん、昨年末以来の海岸拾いものをとりあえず入れちゃいました。これは最近まで別のものが入ってまして、何かというと秋葉原でまとめ売りしていたフィギア系食玩を組み立てないままブチ込んでおりました。月面兎兵器とかキューティーハニー唐沢なをきとかの美少女が手足頭部ばらばらに詰められたそれはそれはシュールな景色で、しまったその方がウケたのに。

 


 購入品の天然石やガチャポンのアクリル球。おおよく集めたなあ。

 


 これは失敗。イオンモールの雑貨屋で一目見て気に入った色付きのびんで、当初はティーキャンドルを中に入れて灯してみたりしてましたがすぐ飽きて、何か入れようにも中身が見えない。結局本棚の隅に打ち捨てられてます。器は何を入れるか、何が入っているかが大事なのです。

 


 でプリン瓶。思いつきました。玉川のざくろを詰めよう。あの小さいながら端正な結晶形の赤い小粒がびんの中でキラキラ輝く情景を浮かべてしまいました。魔法アイテムだぞ。ぱっと撒いて結界を作れるぞ。採りに行かねば。思いついて5分で支度をして家を飛び出しました。真冬の極寒の玉川へ。

 


 パンニングでこれだけ砂を採りました。ここからピンセットで一つ一つざくろ石をつまみ上げることになるのですが

 


 どうもおかしい。赤い粒がみな小さく、割れている。結晶の姿がありません。以前と同じ場所で採取しましたが、以前のような見事なものが一切ありません。…… 思い通りにならないのは自然を相手にするときの常でありますが、それにしても思惑が外れました。

 

 予感はあったんです。砂鉄除去に愛用していた磁石が割れました。私の不注意ではありましたが、何事もゲンを担ぐ私には警告に思えます。今回は拙速に過ぎて、流れを呼び寄せられなかったようです。車にいつもパンニング道具が積んであるのがよくなかった。

 


 という失敗談でありました。ここまで読んでくださった方、こんなオチですいません。かのプリン瓶はいずれいいモノを詰めた姿でお見せしますね。

 

 

 

 


↓ パンニングの様子は以前の記事で。

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