ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

久慈川メノウ最新情報

 

 信徒の皆さま、お元気でしょうか。久慈川メノウ教 教祖ジノ。でございます。今日はそっちの設定でお願いします。


 私の記事のメノウ拾い関係の閲覧数がぐぐっと上がりました。気候も良くなったとて、ひとつおメノウでも致そうかという方が増えたのでございましょう。うふふふふ、来たれや聖地に。

 


 最初にここ。以前も一度ご紹介した久慈川の河原です。ワダチがわかりますか。一般車が入れないように柵で封じてある場所ですが、たぶん地元の農家のおっちゃんが河原で釣りしたり野菜捨てたりするための細い軽トラ用の道がありました。これが河原遊びする人たちに見つかって、大型四駆で細道を広げて乗り付けたり、ジムニーで河原をワダチだらけにしたりする人が現れ、これが地元の人のカンに障ったようで

 


 細道の片側に溝を掘って大型車が入れないようにし

 


 河原の降り口も横溝が掘られて車が降りられないようになっていました。地元の農家の人が手で掘ってるんだよなあ。


 双方言い分はあるでしょうが、メノウ信徒の皆さんにはとばっちりですね。私はどなたの権利も及ばないところに停めててくてく歩いてくるので影響ありません。しかし状況はよろしくない。以前に久慈川メノウ教教義をご紹介しました。地元に決して迷惑をかけないというのはその大事な一つ。河原も、そこで拾えるメノウも誰もが利用できる共有財産コモンでございます。他を考えない傲慢は必ず揉め事の原因になります。地元とモメて通行止めにされるなんてのは愚の骨頂。ここの一件は実に象徴的です。下品な人々は必ず一定数いるとして、せめて我々メノウ教徒は紳士たりえなければ。

 


 ここでメノウを探してみましたが、何も拾えませんでした。…… なんか小言みたいなことも言ってしまったし、景気が悪くなってきましたねえ。人生は明るく楽しく。近日中にメノウ拾いに来る方にアドバイスを。


久慈川本流の、人が入っていない河原を狙うこと。
② 同じく本流の、水位が下がった水際を探すこと。


 昨年も同じ時期の記事で嘆いておりました。雪国では雪解け水で川が濁流でしょうけど、ここは雨の少ない土地柄の雨の少ない季節とあって、水位の下がった久慈川水系には人が入りまくって、メノウは採り尽されました。特に玉川は私が一日歩いても1個も拾えません。久慈川本流の河原も同様なのですが、水が流れていた場所は人を拒み続けました。今は日に日に水位が下がっていて、それまで水中にあったものを拾うチャンスがあります。


 では実践。


 ここは昨年までどなたも入ってなかった場所。私が大ナタふるって河原までの小径を作りました。それがすぐ他の方に見つかって、先を越されることも増えました。ちょっと悔しいけど「道トレイル」ってそういうものだし、他所では私も他の方のトレイルを踏んでいるわけでまあお互い様です。

 


 流れから離れた場所のメノウは拾い尽くされておりましたが、水が引いた所で次々と拾うことができました。

 


 こ、これ。この珪化木。以前にも見た。ブログにも載せた。形が良くて、赤いメノウの脈が入っている。あの時はその場に残したのですが、拾われもせず流されもせず。これはもう運命ですね。連れ帰ることにします。

 


 するともう一つ。赤い光が見えるのでメノウと考えましたが、なんとこれ珪化木。メノウ脈入り二つ目。連れ帰ります。

 


 今日のこの場はこんなもんかな。珪化木と赤いの1個はふところに入れさせていただき、あとはいつもの河原のお供物にいたします。

 

  
 久慈川水系、人が入り尽くしていると書きました。どこに拾える場所があるんだとお思いでしょうが、さてこの場所。前に見える河原は人も軽トラもびっちりと痕跡を残しておりますが

 


 水が引いたおかげで以前に行けなかった場所にも降りられるようになってます。これが狙い目で…… ほらあった。

 


 久慈川本流は水が澄んでます。浅くなった流れの中に沈んだメノウも拾えたり。長靴でじゃぶじゃぶと久慈川を歩き回ります。…… 使わない筋肉が使われて、夜になってから太ももが痛みました。

 


 うわあ驚いた。河原のずっと高い場所に、真っ赤なメノウがちょこんと乗っていました。雨に洗われたきれいな姿は買ったメノウを置いたみたいですが、私はヤラセはいたしません。本当にきれいなメノウです。これまで誰にも拾われなかったのは、水位とヤブで人が近づけなかったからでしょう。

 


 水中のこれ、拾い上げたら縞模様が見事でした。

 


 河原と川中を行ったり来たり。今日のこの場は当たりです。

 


 浅瀬の水中にお、これはと思ったものは石英のかたまりでした。でもその隣に透明なメノウらしいのが数ミリ顔を覗かせていて、引き抜いてみたら

 


 うわあああ、なんだこれは。玉川でも最近こんなの見てないぞ。本日の大金星です。

 


 うんそれなりに。先日は一日玉川を歩き回って戦果ゼロなんてことがあって、ああわしの時代は終わったななんて思っていたのでまあよかった。

 


 河原の菜の花が咲き始めました。

 


 少し移動して、秘密の河原へ。足跡一つありません。たぶん昨秋いらい誰も入ってません。そんな場所が本当にあるのかって? 小さい河原なら結構あるものですよ。もっとも人が来ないのはちゃんと理由があって

 


 ハズレの場所だったりするんだよなあ。しばらく歩き回ってようやく見つけたのがこれだけ。さっきの場所から1キロと離れていませんけど、条件はむしろいい場所なのですけど、ないものはない。本当に不思議なもので、メノウが流れ着くのは地形とか流速とか、ごく限られた条件を満たす場所だけなんです。

 


 水中にあったこれは母岩付きで質もよくありませんでした。

 


 どうしようかと逡巡しながらひっくり返したらトビケラ(昆虫)の巣が付いていた。現地の者にはたとえ虫でも迷惑かけてはいけません。そのまま沈めてきました。


 ハズレとなったら深追いは禁物、すぐ転進するのが私のフィールドの流儀、と言いたいのだけど、水位が下がって歩いて行けるようになった浅瀬が近くに見えました。ううう、こういう誘惑に弱いのだ。

 


 おお晶洞付き。

 


 ちょっと赤いやつ。

 


 こんなことになりました。最近にしては上等です。


 今回の一連の収穫物、何個かは収容させていただきますが、あとはいつもの河原のお供物です。ほとんど小さいもので恐縮ですが、赤いのやら晶洞のあるものやら多様です。赤いのは


 こんなところ。大き目のものは


 このように露骨な隠ぺい工作をいたしましたので、メノウ教徒への目印だと思ってください。あと、河原で車を乗り回す輩に踏み割られることは避けたいので、そういうのが集まる河原の奥にはあまり撒きません。

 


 最後に、久慈川メノウ教信徒の皆さまに残念なお知らせです。私がメノウ教の重要聖地と位置づけたかの 山方淡水魚館 ですが、ついにというかやっぱりというか、この3月いっぱいで閉鎖されるそうです。オオサンショウウオの山ちゃんや多くの魚たちは他の施設にもらわれていくそうな。どうか信徒の皆さま、久慈川に燦然と威容を映すこの大宝物館を、最後に見てやっていただければ慶賀の至りでございます。

 


 37年の歳月を感じる新旧パンフレット。旧はグラビア印刷でモデルまで使い、新はプリンター打ち出しの手折りです。なんと酷薄な時の流れであることか。

 

 

 

 

追記

 この記事を上げたあたりから雨音が聞こえ始めて、結構な降りになりました。季節を告げる雨、メノウ流しの雨です。ご安心ください、私が拾った分などもう補給されました。久慈川水系春のシーズンの開幕であります。拾えるものなら拾ってごらん、おほほのほーっ  …… アオってどうすんだ。

 

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