ヤブツバキは花期が長いけど、咲き初めのたおやかな印象は何物にも代えがたい。
はい、今回が本当のお散歩まとめ回です。気候変化に身体が振り回される時節。朝7時半に家を出るときは2℃、昼過ぎに帰り着く頃は18℃なんてこともあって、それではと春の服を着て出たら1日寒かった日も。もう何を着ていいのかわかりません。いっそ魔法少女のコスプレでもして歩こうかしら❤
水戸駅南口のペデストリアンデッキに垂れ幕。各キャラクターの芸の無さもさることながら、その主張がつくばエクスプレスを水戸まで延伸しようだって。誰もそんなこと望んでませんよ。沿線が栄えているのを見てその尻馬に乗ろうという本音、ただただ浅ましい。
泉町地下駐車場のトイレ、とうとう1年間このままでした。エヴァンゲリオンのワンシーンを思い出します。行政の評判が悪いって、つまりこういうところを市民はよく見ているんですよ。市民税返せ。← まだ言ってる。
駅ビルにこんなのあった。
南町三丁目の花壇に置かれた植木鉢にハクモクレンが開いたのにびっくり。自由な植栽が楽しい町内ですがまさかこんなものがあるとは不覚にも1年間気づかなかった。
ミモザの花はまだつぼみ。
三丁目の花壇が丹精されているのは、そこがまだ個人商店の残る並びだから。一つ隣の街区、かつてデパートがあった角地に今は野外カフェや体育館みたいなのがあって、そこの植え込みはご覧の通り。主役のはずのツツジはいじけきって、ホトケノザやセイヨウタンポポがやりたい放題に伸びてます。慈愛を込めた親身な人の手がなければ、園芸植物などひとたまりもありません。
その点、旧県庁の土塁やお堀では野生植物がのびのびと春を喜んでいます。空堀に点々と柔らかなきみどり色、フキノトウが冬の終わりを告げていました。そういえば先日いただいたフキ味噌、美味しかったなあ。
桜が咲く頃そこら中から湧いて出るタチツボスミレ。もちろんお堀の草地にも薄紫の花弁を広げます。こういう当たり前というか普遍性が、春には大切なのです。
ではこれはどうだろう、歩道のすみのコンクリのすき間にヒメスミレ。思わずかがんでカメラを構えます。ふっふっふ、この私をひざまずかせるとは大したスミレだぜ。…… 私はただ春を愛でたいだけなのですが、黒ずくめの怪しいことこの上ないおっさんが歩道にしゃがみこんで写真を撮っているのを道行く人が露骨に避けていきます。そういえばわし、職務質問ってされたことないなあ。高貴なカオしてるからなあ、うふふふふ。
午後に用事があるときは帰路にバスに乗ることも。乗ったバスが「ガルパン号」。ガルパン、ここではまだまだ現役です。アニメによる町おこしは全国で失敗例続出だそうですが幸いにして、です。…… これ知らないキャラクターだ。私はもう付いていけてない。
旧県庁地階の廊下。向こうから人ならざるモノが歩いてきそうで嬉しくなってしまいます。
平日の昼間から行列するお兄さんたち。なんの店かよくわかりませんが、ゲームの発売日とかでしょうか。最近の流行りがよくわからない。
水戸では老舗の専門学校の門構え。赤の使い方がいいなあ。建物は古いけどこういうセンスは嫌いじゃありません。
市民会館建設中。大通りをまたぐ架橋工事では、夜間にここが通行止めになりました。こんなことがニュースになる平和な地方都市です。ちなみにこの橋だけで市民の血税6億が使われてます。もう市長さんたら❤
水戸駅までの往路は常に表通りを行きますが、帰路はいろいろ。台地の北側を歩いて、突然の芳香に驚き見回すとロウバイがへろへろと咲いていました。正しくはソシンロウバイという種類です。葉はシロダモかカキノキみたいなのが対生していて、花が無い季節にはこりゃ何だと悩ませてくれます。
この道ではいろいろな命の消長を見ることになります。クビキリギリスのメスが、せっかく冬を越したというのに力尽きてました。おなかにはまだ成熟していない卵が初夏を待っていたことでしょう。生きるもの、召されるもの。自然は時に残酷なまでにフェアです。それ傍観する口ぶりの私もまたその手のひらの内にあることを忘れないようにしよう。いわく、メメント・モリ。
あのミモザが咲きました。
ハクモクレンは散りました。季節はたゆまず進みます。
まがいなりにも1年間歩き続けたわけで、距離にして数百キロ。同じところを歩いてはいても、飽きないなあ。健康にもいいしね。おかげさまで元気です。ここ数日の花冷えがちとキツイけど。
寝て起きて けふも桜が 咲いてゐる
↓ 市民税返せ。