昼間っから書斎のブラインドを下ろして
「 悪天候の山小屋に残された手記を読む 」もしくは
「 幽霊船の船長の航海日誌を読む 」
…… こんなことで楽しめる、我ながらなんて安上がりなんでしょう。
さて5月、あまり冷静ではありませんでした。ヒリヒリしてた。そんなヨタ話にお付き合いください。長いので(くどいので)お時間のある時でどうぞ。
大谷翔平 選手がチーム移籍の理由について「9月をヒリヒリして過ごしたい」と言っていたそうな。つまり「優勝を争うチームに所属して、決戦の時期にヒリヒリドキドキしていたい」ということ。おおこの人はそういう体質であったか。
ヒリヒリドキドキするというのは、アドレナリンが分泌されている状態を指します。私のような小心者にとっては不安・焦燥・緊張の状態であって、とても不愉快な心象です。ところがこの世には、生まれつきアドレナリンの分泌が少なく、強く危険な状態に置かれアドレナリンがようやく作用するのを心身の高揚ととらえ、これを快感とする人がいるんです。日常的にスリルを求めるひと。キタキタキターッて。これがスポーツ選手なら大舞台をむしろ楽しみつつ実力を発揮するでしょう。犯罪者なら悪事の首魁しゅかい・ワルの親玉になります。身近なところでは万引きの常習者というのがコレでしょう。普段はアドレナリンが少ないことから基礎代謝が低く、小太り体形になるのが共通した特徴です。大谷選手のあのぱっつんぱっつんなユニフォーム姿を思い出してください。特殊サギの元締めルフィ氏の、フィリピンで悠々と過ごす映像のあの突き出た腹も趣が深い。むかしバスに乗り合わせた女子高生が万引きの成果を友人に誇り、「あのスリルがたまんないのよねー」なんて言うのを聞いたことがありますが、まさにぽっちゃり体形でした。
ああ何を長々と言っているんだ、もう結論は出てるのに。
このブログ、自分の文章と写真を人さまに見て頂きたくて続けています。それだけが目的。だからアクセス数は大事です。昨年あたりからは安定して月に 6000 アクセス頂けるようになりました。一日当たり 200 アクセス。日によって変動するので、200 を基準に毎日ああ今日は勝った、今日は負けたと一喜一憂しておりました。喜んでもおりました。だって毎日 200 人もの人が読んでくれてるなんて、ブログを始めた頃を想えば夢のようです。今どきの企業ならよし次は、なんてうっとおしい数値目標を言い出すヤカラもいるのでしょうが、この通りいささか物欲に欠ける人間でありまして、すっかり満足しておりました。
ところがこの5月。連休の時に驚くほどたくさんのアクセスを頂きました。これまでもそういうことはあって、私は「ゴールデンウイーク相場」と呼んでます。まあこんな実利に乏しい雑記ブログなので、休日に見て下さるお客さまが多いのです。でも今年はケタが違いました。5月4日には1日 506 アクセス。こんな数、JCO 記事が変に注目されてアクセス数が狂奔した 2019 年以来です。いやなにこれ怖い。何が起こっているんだ。
※ 図をクリックすると拡大されます
何度も愚痴って来たので読者さまにはまたかと思う方もおられるでしょう。そうこの 2019 年夏のひと騒ぎが原子力関係の偉いさんに睨まれ、Google に手を回されてこのブログが検索から完全にブロックされてしまったんです。いかにも原子炉の汁吸って生きてる人がやりそうな陰湿な手口です。Google と Yahoo!(同じシステムを使っている)の検索からおいでになるお客様が大部分のこのブログ、おかげで月1万を超えたアクセス数が 2000 を割るまで減ってしまいました。ブロックは2年後には解除されましたし、私も JCO 記事を削除することはなかったのでまあ過去の話ではありますが、アクセス急騰を「怖い」と感じる原因です。
さてしかし今回。前述したように多くの人に読まれるのは嬉しい。ちょっと欲が出ました。このまま推移したら、今月のアクセス数はどうなるんだ? 少しアクセスが落ち着いたGW後、計算してみたら月 7000 アクセスを超えるという結果に。おお。
これが5月のその後をヒリついて過ごす原因になりました。昨日はいくつか、今日はどうか。毎日はてなブログのカウンターを見るのがドキドキです。これがオオタニさんの言ったやつか。ううむ、やっぱり私には耐性がないぞ。
ところがヒリつく本人を尻目に、残り十日を過ぎたあたりで月間アクセス数があっさり 7000 を超えてしまい、一日のアクセスが 300 を超える日が続きました。夢にも思っていなかった 8000 が目前です。え、ちょっとやめて。また何かやらかしたの私。ドコモの社長が交代させられたけど、あれわしの記事のせいじゃないよね。いまだに読まれているんですよあれ。最後にリンク貼っておきますね。ちなみに社長が代わったと思ったら、+メッセージを説明する通知が初めて届きました。
雨に降り込められた月末 28 日。何度もカウンターを見直します。あと少し、あと少し。いつの間にかアクセス合計が 36 万を超えてましたが、関心はそこにはありません。読書したりビデオ視たり。でもとうとうこの日に超えることなく、心が落ち着くこともありませんでした。
結局超えたのは次の日の午前中。でもなぜでしょう、達成感とか高揚感とかはありませんでした。落ち着かない心が残るばかり。つまり私は、ヒリヒリを楽しむことができるような人間ではなかったんです。
アクセス数が今月は 8000 を超えましたけど、こんな景気が続くとは思っていません。2019 年の時も調子が良かったのは一瞬、そののち面倒なことになりました。そんな経験もあって、メノウがたくさん採れた時も、希少な生物を見つけられた時も、いつも素直に喜べない、何かあると身構えてしまうこれが私。ああ難儀だなあ。
むしろこれだけの人に読まれているとなると、責任を自覚しないわけには行きません。ウソ偽りをネットに流すことは決して許されません。私の記事で行動する方も現におられるのだから。エラそうな物言いになりますが、影響力なんてことを意識しなければならないのかなあ。それにはとにかく正しいことを書く、これに尽きます。
JCO の記事が疫病神なのに削除しなかったのはなぜか。それは科学的に正しいことを書いたと自負しているからです。だから逆に間違ったことを書いたら素直に訂正いたします。書籍なら何人もの人の目を経て出版に至るので誤ったまま世に出ることは少ないのですが、このブログは私一人。家族には内緒、親しい友人はみな遠方、周囲にブレインを持っておりません。だから読者の方々からのご指摘は値千金です。ぽんこ。さま守衛さまはじめ、過ちを示してくださる読者さまの存在を何よりも有難く思います。これからもご支援ください。
ご自身でもブログを書いてらっしゃる読者さま、アクセス数が月数万なんて方もおられるでしょう。その一方で見てろこれからと燃えてらっしゃる方も、そもそも数にこだわらない方もきっとおられるかと。同じ「はてなブログ」だと「お返しはてなスター」なんてマナーも存在するのは知っておりますが、ごめんなさい、私はご遠慮させていただいております。とにかくブログを書き続けて行けるとこまで行く、それだけが私の願いです。今回は「数」がテーマですが、それが目的ではないんです。
私は変わりません。7年前も、これからも。花を愛で、虫に驚き、人と交わりつつも決して深みに入ることなく。きっと遠い国に行っても、たとえ異世界に転がり出ても、私はこうなんだろうと思います。さして迷うことなく、困ることもなく。
↓ JCOの記事。もし未読であれば、くらいで結構です。
↓ 実はドコモに関する記事でした。一部訂正があります。
↓ アクセス数が節目のたびにこの記事を見返しています。自分への戒めです。
↓ 素直に喜べない体質。
↓ にほんブログ村。こちらの順位にこだわってはおりませんが、ポチいただければ嬉しいです。