5月はアクセス数やらエスクードの不調やらで落ち着かなくて、31日にアクセス数の記事を上げたらスポンと気が抜けてというか憑き物が落ちた感じで呆けておりました。気付けば6月も1週間が過ぎ、慌てて前記事を上げた次第です。その間も書くべきネタは溜まり続けて、さてどうしよう。こういう時は時制とか順序よりも書きたいもの順で行こうと思います。
というわけで6月。ゲンジボタルの出現期です。今年は花も虫も早送りなので、たぶんもう飛んでるはず。市内の有名になりつつある産地に行きました。
まだ午後7時を少し回ったところでしたが、おお光っておる。
参考にした本にはまず背景を撮って合成のさいのベースにする、とあるのでその本の設定で試しに一枚、でも明る過ぎた。これまでもヘタクソな蛍写真や星夜写真を晒してきましたけど、夜間撮影はやっぱり難しい。ロケーション、レンズ選び、ホワイトバランス、撮影モード、フォーカス設定、絞り値、露出時間、ISO感度、…… 変数があり過ぎて手に負えません。今回は参考書を読んで各種設定を施しましたけど、現場での判断を優先しましょう。
露出はこんなもんかな。でもアングルがいまいち。
取りあえず今夜はこのアングルで複数枚撮って、人生初「比較明合成ひかくめいごうせい」にチャレンジします。行っくぞー。
どおだああ。…… ぜんぶ合成したら派手になり過ぎた感が。
合成枚数を減らしてみました。これくらいでいいとは思いますが、右上の空が明るく入ってしまいました。街の近くなので仕方ない。姑息なレタッチをしてみよう。
う、うん。少し落ち着いたけど不自然は不自然。次は空の写り込まないアングルを選びましょう。とにかく道が付いたということで、これからはホタル撮影に臆することなく挑めそうです。
データ
広角ズーム 30 ミリ付近 マニュアルフォーカス
バルブ 露出 60 秒 F 2.8 ISO 600 5枚比較明合成
カエルの声に満ち満ちた谷津田の用水路、怪し飛び交うルシフェリンの冷光
ほの白く光る空に黒々と沈む森、重く湿った風に潜む有象無象の生命の気配
ホタルの撮影はいつもチリチリとした緊張の中、鋭敏になった感覚が周囲のざわめきを拾い集めます。この感覚のままの帰路の運転、帰宅後の言動は微妙にずれていて要注意ですけど、酔ったような酩酊感は楽しくもあります。夜の精を吸い、夜の気に当てられる快感。ホタルの撮影を、私はそんな感じで楽しみます。
↓ 初ホタル大失敗の巻。ああ今となっては恥ずかしい。