ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

王国、夏の入り口

 


 庭に突然こんな花が咲いてひと騒ぎになりました。花の名前はベニバナということで落ち着きましたがはて、誰もそんなもん蒔いた覚えがない。家族全員がそういうイタズラを好むので互いに疑心暗鬼です。

 


 虫たちは大喜び。ハナバチが次々と訪花します。なべて世はこともなし。…… 花が終わったら瞬く間に枯れてしまったのがいかにも栽培種でした。

 


 花と虫、と言えばこれド根性ハマナス。今年もアスファルトを突き破り元気に開花中。一度出た芽をぜんぶ伐った上にバーナーで焼きましたが、例によってモノともしません。振りまく芳香で虫たちを呼んでます。

 


 小さなハナバチの上に

 


 ドカンと舞い降りる関取みたいなトラマルハナバチ

 


 花をひっかきまわすコアオハナムグリ。これくらいで壊れるヤワな花じゃない。

 

      
 ハチが飛び交う下で枝葉に付いたアブラムシを食べるナナホシテントウ。根ぎわのダンゴムシや地中のミミズも含めて、我が家の花の王はオアシスのように今日も生き物たちに糧を与え続けてます。

 


 こちらも。秋に赤い実を付けるウメモドキがまさにその実のために小さな花をたわわに咲かせてます。そして離れていても聞こえるわんわんとかまびすしいまでの無数の羽音。音の主は

 


 ニホンミツバチ。近くに巣があるのでしょう、次々と現れます。

 


 ハナアブの仲間も来ています。同じ資源を分かつ者同士なのに、そういえば訪花昆虫が相争っているのって見ませんねえ。それだけ潤沢に供給されるってことか。

 


 ハチネタをもう一つ。今年はミツバアケビがずいぶんハキリバチに持ってかれてます。ひょっとして庭の中に巣があるのかも。いよいよ多様化が進む我が王国です。楽しいな。

 


 オランダイチゴは実り

 


 ユキノシタは満開

 


 庭を持つ人ならこの苦労をご存じでしょう。そう草取り。雑草という草はないとおっしゃった昭和天皇も皇居の草取りを手ずからなさってました。自然に任せっきりにできない部分はあるのです。でこれは小屋の後ろに繁茂していたドクダミ。ついに成敗いたしました。

 


 わかってます。何か悪さをしたわけでなし、こいつらは神さまの定めたやり方で生活していただけです。クタった花が何だかこちらを見ているようで、思わず目線を逸らせたり。

 


 春から夏はカタバミにも苦労しました。これは駐車場の屋根の下にいたやつ。日照不足でいじけた葉がコンクリと同化してます。これもヒトの目をそらす擬態かも知れません。とにかく変幻自在で不死身、そしてものすごい繁殖力。どんな状況でも花を付け実を生らせ、種子を弾き飛ばします。ランナーを伸ばしどんどん子株を作り、ゴボウのような主根を抜かない限り何度でも再生します。姓の「カタバミ」はこの強さにあやかったものでしょう。茨城の県東部には「方波見」という字のカタバミ一族が繁栄しておられます。

 


 これも庭の一隅に大繁殖、ムラサキカタバミ。種子ができないくせにイモでなんぼでも増える。いま我が家で在来のカタバミと共に嫌われてます。家人いわく「カタバミと付くものはみんなキライだ」…… 日本全国のカタバミさんごめんなさい。

 


 江戸時代に園芸種として日本に来ました。いまさら要らんと言われてそんなご無体なと言っているとかいないとか。綺麗な花ですよね。カタバミの仲間の外来種は美しいものがいくつもあるのですが、これ以外は北関東になかなか定着しません。

 


 3年目にしてすっかり大きくなったシャインマスカット。花がたくさん付いて喜んでいたら、その花穂がみんな枯れてしまいました。そういう病気が流行っているらしい。がっかり。

 


 花が終わったスイカズラを剪定して夏を迎えます。水撒きが日課の日々が始まります。

 

 

 

 

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