久しぶり、本当に久しぶりにメノウ回です。心待ちにして下さる読者さまや信徒の皆さまがおられるのは重々承知してますが、すべて炎暑のせいってことで。
玉川を話題にするのはいつ以来でしょうか。暑さに萎えて、7・8月はただの一度も足を向けることはありませんでした。水戸より暑かったりする常陸大宮、この夏草を突破しようなんて気力は私にはなかった。…… おなじみの場所、せっかく来たのに大増水してる。
増水してなくても、かつてメノウが拾えた河原は完全にアシに覆われて、水がわきを奔流になって流下します。メノウが溜まる余地がない。拾える場所がない。
少し上流のここも、水に入ってはみたのですが、もはや採れる場所ではなくなってます。玉川メノウが終わったコンテンツだとは思いたくないので、もう少し水が引いたあたりで再報告しますね。
ともあれ秋の空気がやって来て安堵してます。久慈川に向かう道すがら、季節が違うとこうも風のにおいが違うものかと驚いてみたり。
久慈川も増水してる。いつ雨が降ったっけ? 降雨が局地的すぎて、川の水位が予想できません。
今日は「駅さんぽ」もしてくたびれてるので久慈川本流は1カ所。ここはジムニー爺さんをはじめ四駆乗りが掘りまくっている場所ですが、それゆえメノウ拾いが入りづらいし連休中はもっと増水してたろうからワンチャンあるかなと。
心地良い東風に吹かれながらそぞろ歩きます。あるかなーあるかなー
…… 一般の方ならただの黒い石と見たことでしょう。でもこれは違う。表面の質感が怪しい。たぶん透明で、下の地面が透けて黒く見えている。
残念ながら天然石ではなく、左上に錆びた鉄心が貫いているのが見て取れます。おそらく融けたガラスです。
でもきれい。所有欲に駆られる美しさです。お持ち帰り決定。
するとメノウも小粒ながら赤いのが次々と現れました。久慈川メノウ秋のシーズン到来と言ってしまおう。
これは赤い色におおっと反応してしまいましたが、メノウとは呼べないので置いてきました。
一か所の試し歩きの戦果としては上等です。
なにより香る風と蒼天と。自分の生きている世界がこんなに美しいものだったかと驚きます。
信徒の皆さま、当地の東風は心地良い季節の象徴です。久慈川の神さまが歓迎して下さいます。
なんていい気分で帰宅したら―
あのガラスが割れちまったぜー せっかくの宝物候補だったのにー
それも含めて記念撮影。しょせんガラスはガラス、石英であるメノウとは硬度がかなり違うというか、熱で劣化していたのかも知れません。
それでもガラスにはガラスの光があります。もったいないので撮影はきちんとやっておこう。そう気を取り直してふとあの割れ口を覗いたら
異界が見えた。
割れ口の滑らかな面が窓の役割をして、内部の光景を見せてくれてます。ひょっとしてこれを見せるために割れてくれた…… なんて妄想をしてみたり。
こういう予期せぬ光を写しとめる瞬間こそ、写真の醍醐味です。
「いばらきオールスターズ」を交えつつ、他のメノウの写真も。
今回のメノウも聖地の河原のお供物にします。そういえばこのわらしべイベント、夏の間はずっとサボってしまいました。反省してます。…… 河原のメノウを東風がさらいつつ磨き上げるこの季節、皆さまにもよき風が吹きますように。
↓ 最後に玉川で拾ったのは6月初めでした。
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