さあ大変だ、雨が降らない。石が動かない。メノウが採れない。メノウ教徒の皆さま、これはひとえに教祖の徳が足りないせいでございます、よよよ。
昨年秋からずっと愚痴ってます。久慈川・玉川の流れる常陸大宮市の 2024 年の年間降水量は 1285 ミリ。これだけだと東日本の太平洋側としては普通の数値です。でも昨年は、まとまって降った時があるのは9月まで。12 月なんかアンタ、公式記録「0ミリ」ですぜ。この湿潤気候の日本で1ヶ月雨が降らないってあり得ますか。
久慈川メノウ獲ったど、という最後の記事は昨年9月末。その時に撮影用と称して取り置いてあったこやつらですが、こういう執着心がいけないのだと思います。聖地のお供物にしちゃいます。どうか久慈川の神さまお情けを。
出歩いていないわけではないんです。これは例によって大ナタ振るって密林突破した河原。でも戦果なし。こんなことが続いているんです。石が動かなくてはどうしようもありません。ああ誰か雨乞いを。できれば人柱を2,3人。
せめて何か石記事を、と思っていたら書庫の本の陰から大皿一つ分の海石が出て参りました。昨年6月に採ったもの。うわあすっかり忘れていた。
えーと、何かツッコミたいと思われるのは当然ですが、まあおいおいお話しいたします。忘れていた理由は、少し磨かないと写真にならないレベルのものを拾いまくってしまったから。ああ磨くの面倒くさいなあ何て思ううちにそのままになってました。
ジャスパーは潮に濡れている時はみんなキレイなんですが、お持ち帰りしてみるとあららーっと。
仮に油石あぶらいしと命名しました。メノウではありません。雑多な石が、油のような光沢の被膜を被っているんです。ぬめっとした外観ですが、においはなく、触っても手に移ることはありません。この日にだけ見られたものです。
今のところ正体不明。
赤メノウ類。
この4個はいい感じに蛍光を発しました。
でも主役はこれ。長径6センチのひし形。
表情が豊かです。
ご当地名物黒メノウ。
哀れなほどの打撃痕。海岸メノウの宿命です。
表面の被膜がブラックライトでよく蛍光するのも特徴の一つ。
元のメノウが多様なうえに、黒化や被膜の付き方がまた多様。見飽きることはありません。
こちらは晶洞を含む断面がわりとキレイだったので磨いてみました…… すいません擦り跡を消しきっていないけど…… 黒メノウの面白さが伝わりますでしょうか。
でも今回の白眉はこれ。長辺7センチほど、全身打撃痕だらけで複雑に歪んだいかにもなスネ者。こいつが海岸で
この眼で睨んできたんです。
海岸での印象はこんなふう。ね? ほっとけないでしょ?
”眼 ”だけでなく、黒メノウの多様さ、面白さが詰まった逸品です。「混沌」と呼んであげよう。
晶洞もあります。
以前の「黒海」や「シクロープ」みたいに手許に置いてあげようと思います。
さて最後まで引っ張りました。そう、あの集合写真の左上にいたやつ。
なぜこんなもんを拾ってしまったか、もう反省しかない。
あまりにも絵にならないので対空カラッパ置いてみた。
高橋さん、何がキミを追い詰めた。
キャッチャーよ、なぜここに。
コック長。落とし穴に落ちました。ああオレの人生って。
まいど受難のミカちゃん。落とし穴のスロープをきゃああああとか叫びながら滑り落ち
気がつくとそこはざくろ石の上でした。背中に刺さって痛いです。
ああ誰か早く雨乞いを。このままではお馬鹿写真のブログになってしまいます。
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