乾ききった冬でした。
いちどきに 50 ミリ以上の降水があった時、それを「メノウ流しの雨」と呼んでいます。それくらいあると久慈川や玉川の河原が動いて、水が引いた後でメノウが拾えるんです。それがもう半年近くありませんでした。今年は特に冬の3か月間いやもう晴れること晴れること。水戸でも、玉川久慈川が流れる常陸大宮も、12 月の降水量ゼロに始まってカラカラで冷え冷えの日々。確か日本海側は大雪でしたよね。水戸では例年3ヶ月で 158 ミリ降るところを 20 ミリ、常陸大宮でも 127 ミリ降るべきが 30 ミリ、越冬中に乾燥で命を落とす虫たちもいるのではと本気で心配しました。
3月に入ると一転、雨が降り始めました。ようやく。
3月3日の雨は
雪に変わりました。それなりの降りで期待したのですが、実は降ったのは水戸以南。
以後もじとじとと雨は続き、さて石は動いたか。ここは聖地の濡れ河原。冬の間に水が減り過ぎて、多少降ったくらいでは水位は上がりません。
驚いたのは沢の様子を見たとき。夏でも清明な水が流れていたこの場所、水が停滞して昨秋の落ち葉が溜まったままで、藻まで生えてます。底が見えないし、何より石が動いてません。あああ。
その後も降水・降雪はありましたが「メノウ流し」の水量には及びません。
晴れて黄砂と花粉に大気が満たされた日…… これって以前に読者の「守衛」さまが見事な写真を撮られた「花粉光輪」では
「花粉光環」でした。守衛さまの記事、下にリンク貼っときますね。
この河原で探してみましたが
珪化木1個と
泥の中から玉髄1個、それで終わりました。
勝ち負けで言うところの負けじゃい。ああ夕陽が憎い。
4月に入っての3日間、また降雨。メノウ流しを期待しましたが今回も水戸以南ばかり。思えばこのブログで華々しくメノウ戦果をご報告していた時期は、県北の雨が適切に降っていた時期でもありました。懐かしんでも仕方ありませんが、私のメノウ報告を楽しみにしておられる方もいるかと思うと心苦しい限りです。
それでも春の慈雨ではあります。カタクリの花芽が膨らみました。このあとの雨に期待しましょう。
↓ 守衛さまの記事です。絵画のような写真の数々をぜひご覧ください。
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