ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

流星還らず

 

 まだ深夜アニメチェックで忙しいのですが、ゴールデンウイーク前にどうしてもこの記事を上げねばなりませんでした。昨秋 11 月初めの記事で砂浜が後退しシーグラスを含む小石の堆積が消失したとお伝えした初崎海岸、私がシーグラス拾いで広めてしまったあの場所のいまをお伝えします。

 


 ちょっと誰よ、こんなヒマなことするのは。

 


 初崎海岸。おお、小石が戻っているではないか…… と遠目には見えました。

 


 確かに小石の浜ではあるのですが、以前は夜空の星ぼしのように散見されたシーグラスが見えません。

 

  
            2024.10.31              2025.04.21

 半年前の写真と比べてガクゼンとしました。階段の下、茶色の岩は地元の砂岩、青黒いのは堤防工事で置かれた変成岩です。つまり基盤が露出してます。春には復活すると信じていた海岸がさらに削られているんです。何が起こっているんだ。


 数十年というスパンではこの砂浜は確かに後退しています。とどめに東日本大震災で土地が 40 ~ 50 センチ沈降しました。それでも 2023 年には一度消失した小石の浜は復活したんです。それが今回は戻りません。本当に何が起こっているんだろう。


 とにかく事実は事実です。初崎海岸はシーグラス拾いの名所ではなくなっていました。かつてきらめいていたとりどりのガラスはいずこへと流れ去ってしまいました。ここを広めた責任の一端を担うものとして、今年のGWにシーグラス目当てで訪れることはおやめください、と申し上げます。がっかりする子供さんの顔が浮かんで仕方ありません。どうか。


 これは憶測ですが、小石が戻ったように見えるのは、浜が削られて古い時代に堆積した層が掘り出されたから。だからシーグラスは少なく、新たに供給もされません。

 


 わずかにあるものはいずれも小粒なのばかり。

 


 私にとっては砂に含まれる「高温石英」も意味のあるものなので、例によって砂を持ち帰りました。シーグラスが多く含まれるように見えるのは、個別に拾ったものも混ぜちゃったから。さあつまみ出すぞ。

 


 ああああ、シーグラスも高温石英も少ない。現地の岩に含まれる石英ですら流れ去っているのか。あああなんてこった。この浜はそこまで終わってしまってるのか。

 


 気を取り直して、今回の収穫物を撮影しましょう。まずは蛍光当てクイズ。ブラックライトで蛍光するやつ、今回は1個だけありました。さあ光るのはどーれかな。ヒントはすでにして色味が特異な奴です。小さいです。あと、それとは別にサンショウガイが1個あります。

 

 

 

 

 


 これだあ。上がサンショウガイ、下が今回のウランガラスです。

 


 並べてみた。何だか貝が合成写真みたいですが実際に並んでます。

 


 はい光ったー。

 


 小さくチビて、もはや元が何かなんてわかりませんが、ウランガラスで良いと思います。

 


 それでは得意の接写でお目を楽しませて差し上げたいと存じます。一枚でもお心に留まるものがあれば幸いです。…… なんて言うけれど、要するに接写を始めると夢中になってついシャッターを押しまくってしまうんです。その一部、20 枚ほどお付き合いください。

 


 変なところにピントを合わせたこの写真、中央下の石英内の不純物が


 ねえ、人影に見えない?

 


 高温石英の六角錐結晶は、今回あまりありませんでした。ううう。

 

 


 一つ福音があります。シーグラスが消えたのはあくまでも初崎海岸だけ。前回(1月)の記事にあるように、日立市内にもまだウラングラスまで拾える浜があるんです。そういう海岸は皆さまのご在所にもあるはずです。場所さがしから始まる宝さがし、いかがでしょう。

 

 

 

↓ ひかりもの記事はまずこちら。

↓ 前回の初崎海岸。

↓ この時は復活したんだけどなあ。

↓ 写真はこの時の方がキレイ。カテゴリー「石の名前」をどうぞご覧ください。

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