ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

ぱらそるのごとはなみちて

 

 どーも、日によっては札幌や旭川より寒い水戸から、ジノ。です。今日も北風吹いてます。5月最後の記事は王国のお花回。本当は虫も見てますけど我慢してお花だけにしました。

 


 4月はじめ、我が王国の春告げ花はクサボケ。今年も賑やかに開花しました。

 


 この朱色を見なければ春になりません。

 


 オキナグサ。ここ数年はこれも春を教えてくれます。わしゃわしゃと茂りました。

 


 茨城ではほぼ野生絶滅状態ですが、決してひ弱な者でもありません。目立つことで盗掘されてしまうんです。

 


 駐車場の目地にジャノヒゲが定着するまでのつなぎにと蒔いたヒメスミレ、しぶとく生き残って、ほぼ雑草化してます。

 


 あっぱれ、それでこそ野の花です。

 


 いつの間にか現れて、そのまま住み着いてしまったヘビイチゴ。私に庇護される数少ない野の花。

 


 元もとの来歴不明、ミツバアケビ。盛大に開花しますがもう授粉させるのが億劫になってしまったので果実はそれほど実らないでしょう。

 


 ただこの花が見たいだけ。

 


 花壇の花は家人が勝手に種を蒔いたり苗を植えたりしてるので、突然開花して戸惑います。これはヒヤシンスのデカい奴かと思ったらツリガネズイセン。ブルーベルとかシラーとか別名があります。園芸植物は導入した業者が勝手に販売名を名乗らせるのでもう追いきれません。この記事ではなるべく一般的な日本語名っぽいので表記しますね。

 


 ドイツアヤメの黄色いの。いつからうちにいるのだろう。

 


 オダマキ。西洋種です。

 


 なぜだろう、美しいのだけど私に微妙な違和感を感じさせます。

 


 タツナミソウは立浪草。花穂を寄せくる波に見立てた名です。庭で勝手に増えてます。

 


 ハーブのチェリーセージタツナミソウと同じシソ科。完全に木質化して木になりました。

 


 ハナビシソウ。何だろう花びらのこの異様な質感は。

 


 深い、深いぞこの色は。

 


 敷地のすみっこ、ブロック塀に囲まれて西側に出張ったこの一角を三角地帯と呼んでます。アマドコロユキノシタヘビイチゴオトギリソウが足を蹴りあってます。

 


 いま優勢なのはユキノシタ。アントシアン色素をはらんだ赤い葉で地を覆い尽くし、鎌首のような花芽をもたげます。色素の濃い系統をひと株だけ頂いたのが7・8年前。本来は暗く涼しい渓流のそばなんかに生きるものなので夏に暑く乾燥するここでは苦戦してました。いつの間にか順応してご覧の通り。生命は逞しい。

 


 アマドコロが白い釣鐘のような花を下げ、ヘビイチゴが葉の影から花を突き立て

 


 すき間からオトギリソウがチャンスを窺います。まだ戦いは継続中で、どうなるかわかりません。

 


 5月。表に置いた植木鉢に咲いたのはガウラ。何だその怪獣みたいな名は。ヤナギランと同じアカバナ科で、花の形がよく似てます。

                    ※ 白蝶草、という別名がありました。


 家人がつくば植物園で見ていたく気に入り、購入したカルミアアメリシャクナゲ

 


 金平糖みたいなつぼみが特徴です。さっきのハナビシソウもそうでしたが、カメラの撮像素子が肉眼とは違う色を拾います。

 


 キンセンカ。変な花を変な撮り方してばかりいるので、こういう正統派を見ると何というか気恥ずかしい。

 


 こちらはキンレンカ。そうそうこれくらい変じゃないと。

 


 で、なんでトマトの隣に植えたの?と聞いたら病害虫を防いでくれるんだって。へー。

 


 わあ、いつぞや玉川の農家の庭先で見たスイセンノウ。まさか我が家で見ることになるとは。ちなみに「酔仙翁」と書きます。

 


 こいつは何だ。6弁、3雄しべ。アヤメ科の特徴です。そういえばニワゼキショウに似てるな。ということでスパラキシスという名に行き着きました。家人はこんなもんどこから持ってくるんだろう。

                  ☆ 読者さまからスイセンアヤメという素敵な和名を教えていただきました。

 


 カタバミです。少し変な撮り方をして、雑草らしからぬ写真にしてみました。どお?

 


 とはいえ我が仇敵です。とにかく見つけ次第駆除してます、可哀そうだけど。このゴボウのような主根に辿り着くのがもう大変。ランナー部分をいくら切ってもすぐ再生し、午前中だけ開く花を見過ごそうものならすぐタネをまき散らします。「雑草」の腕力、恐るべし。

 


 これも強敵です、ツメクサ。花の直径4ミリほど。茎も葉も細く、そこにいるのが見えません。いつの間にか花を咲かせ顕微鏡サイズの種子をばらまいてます。世に「雑草専門家」を名乗る人は多く、メディアへの露出もあります。私もひとつ、とは思うのですが、庭と菜園を守るという使命があってこいつらを見るとすぐ引っこ抜いてしまうので写真も滅多に撮れません。写真のこいつも撮影後に引導を渡してやったぜ。

 


 春先の宿敵、ホトケノザ。見なくなったと思ったらこんなのがいました。か細い姿で、でもやることやってる。見逃すかあ!

 


 閉鎖花です。自家受精で種子を作って、その姿で苦手な夏をやり過ごそうとしているんです。なんと変幻自在であることか。雑草に見習うことは多いと思う。

 


 ふと目が合ってあ、この野郎と思ったのがこいつ、ムラサキカタバミ。雑草化した元・園芸植物。フジバカマの間に繁茂していたのを冬の間に徹底的に駆除したのですが目こぼしがありました。上手に隠れて、そのまま大人しくしていればいいものを、我慢できず花を咲かせちゃったのね。本能には逆らえなかったんだなあ。哀れなことにこれはいわゆるアダ花で、いくら咲かせても種子ができない宿命なんです。余計なことして存在バラす。ううむ、私も気を付けよう。

 


 雑草化したヒメスミレが種子を飛ばしていました。ほかの雑草との違いは、私にひいきされてること。スミレの強みよ。

 


 例年アサガオグリーンカーテンがあるところ、今年はなんだか赤い花が咲いてました。ベニバナインゲンだって。菜園でサヤエンドウ作ってスナップエンドウ作ってエダマメ作ってソラマメ作ってアズキ作って、それでも飽き足らずにまた豆作るか。なんでそんなに豆好きなんだ。

 


 今年もスイカズラが盛大に咲いて、ご近所に極楽のような芳香を漂わせています。数奇な運命を辿っていまここに。

 


 金銀花とはよくぞ言った。たくさんのハナバチたちを集めています。クマバチまではいいとして、オオスズメバチが来たのにはたまげた。花蜜ではなくエサとしての昆虫を探しに来るらしい。ほんとは写真貼りたかったけど自粛しますね。お花回だし。

 


 我が王国の花王ハマナス。もう花盛り。道行く人に華やかな姿と芳香を捧げます。

 


 芽出しの頃にお湯をかけて余計な芽を抑えたのですが、さていつまでコントロールできるか。

 


 最後に、あの三角地帯。

 


 これでもかとユキノシタ

 


 海岸メノウの番をしてもらってます。これまだご披露してない分です。

 


 ヘビイチゴは赤い実を披露してくれました。

 


 狭い庭でも春の花2ヶ月分はそれなりの数になりました。色も形もとりどりに、皆さまのご機嫌を取り持つことはできましたでしょうか。こう並べてふと思い浮かんだのがアーノルド パーマーのパラソルでして、あんな感じに今日の花の花色に染め分けて、いや本当に花々を乗せてくるくる回したらさぞや楽しかろうなんて、そんなこと考えました。パラソルの如くに花満ちて。世界人類に幸あらん。

 

 

 

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