ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

大洗どどーん

 

 はい今回は掌編です。5秒で読み終わりますよー。


 朝早く常澄つねずみに行く用がありました。水戸と大洗の間の、広大無辺に田んぼが広がる土地です。縄文時代は海の底、今は水戸市の一部ね。

 


 かなたに筑波山。遠く遠くあの山の端に陽が沈む壮大な夕景に息を呑む、ここは関東平野の北東端。


 さて時間を持て余すという贅沢極まる境遇です。あ、無職って読み替えていいのよ。その時間の有効利用、久しぶりに大洗海岸に出てみましょう。

 


 神磯みいそどどーん。神さまが降り立ったという岩場です。当地にしてはかなり波が穏やか。カモメがいい絵になってます。ここも元旦にはものすごい人で、みんな朝日と鳥居を写真に収めようとしただろうなあ。

 


 岩は新生代第三紀の礫岩れきがんで、化石も貴石も含まずまあさして面白いもんでもない、なんて言ったら怒られるかな。…… 以前、大波打ち付ける沖の岩場にゴムボートで渡って釣りをする人を見ました。何も釣りに命をかけなくても、と思ったものです。

 


 で、大洗海岸。その礫岩由来の丸まった石が波に洗われています。ここでメノウやシーグラスが大漁!という記事や動画が流布してますけど、たぶん夢でも見たんでしょう。ここは決して「ある」場所ではない。

 


 と言いつつ探しましたが、小さなメノウ粒ひとつ。これ一個ではとても「ある」場所とご紹介できません。拾い物が目当ての皆さん、お気を付けを。


 拾い物で大切なのは「場所」です。トンチキな場所で無駄な労力をかけることはない…… というのが定石ですが、まさかここでというイレギュラーがあるのもまた事実です。何の話かというと、行きつけの海岸で意外なものを拾うことが昨年あったんです。

 


 サントリーレッドの 180 ミリリットル瓶! うわあ懐かしい、半世紀前の宇津井健のCMを曲付きで思い出すぞ、たぶん昭和を生き抜いた人にしかわからないだろうけど。波の荒い茨城の海では古瓶はすぐ砕かれてしまうのですけど、砂の中に埋もれることで守られていたようです。…… え?今もこれ売ってるの?

 


 もっとびっくりしたのがこれ、サザエでございま~す。西南日本の皆さんにはなんだ珍しくもないと思われるでしょうが、もともと茨城にいなかったものでございます。図鑑には「房総半島以南に分布」とあります。イセエビといいホラガイ(ボウシュウボラ)といい、南の生物が最近はデカい顔してのさばっています。どうでもいいけど、サザエの漁業権ってどうなっているんだろう。

 


 冬は昼間の潮があまり引かないので、海に足が向きません。風寒いし。冬でも以前は夜の平磯海岸に出て、バフンウニやらクモヒトデやらタコのロレンツォやらを捕ったものです。大潮の岩場にあるときはひとり、あるときは仲間たちと。今はただ懐かしい。

 

 


 ※ サントリーレッドのCM、ユーチューブで探したのですが大原麗子のばかりが出てきました。あうう。

 

 

 

↓ タコのロレンツォ。