
父の退院と施設への入所、その準備やら日程調整やら大いそがしでしたが、ようやく道筋が立ちました。ほっとして眠りに就いたその夢の枕元でモクズガニがごそごそと歩き回ります。玉川でよく見かけるもの、これはきっとかの地へのお誘いに違いない。少なくとも2ヶ月ぶり、様子を見にいきましょう。

おお、のどかじゃのう。北風きついけど。

こんな用水路も探しますが

ドブガイがいただけ。

ここはどうだ。過去にあまり戦果がなかった場所です。

びっくり。こんなとこにも先行してメノウを拾う人が来てました。小さな玉髄のかけらが河原に集められているのは、先んじた人が置いていったものです。私もよくやります。以前も書いたけど、「お先に失礼しました。これは私には不要のものですが、よろしければどうぞ」、もしくは「ここのいいモンはオレが先にいただいたぜひっひっひ」という意味になります。ここでぐぬぬ、とか言ったら負けですよ。メノウ拾いの極意 ① 人には必ず目こぼしがある、② 雨が降るたび石は動く、さあ。

ほらね。まあみな透明で薄っぺらく、特に晶洞とかの景色もない。

先程の置きメノウの上にどかん。メッセージの上書きです。これで「ジノ、参上!」という意味になるのだ。ふふふ。

一つだけお小言、言わせていただきます。崖のちょうど目線の高さに横一筋、メノウの脈が入っている場所があります。鉱物愛好家には仕方のないことかもしれませんが、ここをカチ割っていく人がいるようです。地元の人の車が通る生活道路沿いで、さぞや目立つ行為だったことでしょう。このような岩脈部分だけを削るとそこから上が崩れやすくなります。袋田の方で実際に崩れた場所を知ってます。メノウ拾いが玉川周辺の人々に白眼視されたら大変です。玉川遊びの鉄則、地元民に迷惑をかけないこと。地元に嫌われるのはメノウに嫌われるのと同じです。

なんてぶつぶつ言いながら用水路をばちゃばちゃ歩いていたら、底のコンクリ上に足跡が。タヌキかな、と当初は思ったのですが5本指の跡がしっかり付いていることからこれはイタチだと判断しました。ちょろちょろとあぜの草むらを走る姿を玉川ではよく見かけます。冬でも水の中を歩いてエサを探すんだ。野に生きる厳しさを思います。

そんなこんなでこの日の戦果ぁ! 後の人のことを考えて数はセーブしましたが、大柄なのが多いなあ。その一方で玉川らしい赤い縞模様のは一部です。いくつかピックアップしてご紹介を。

1 0 センチ四方という大きな玉髄。

「赤くないのは拾わない」という玉川じぶんルールを破ったのは2面に開いた晶洞があったから。おおおそこから中を覗きたいぞお。…… で、覗いたんだけど面白い景色はありませんでした。

ぐちゃぐちゃっとした玉髄。久慈川本流によくあるタイプですけど玉川では珍しい。

ただ蛍光では見るべきところも。

今回いちばん赤かったやつ。

最近このレベルの玉川らしい赤縞メノウが少ないなあ。

これまたぐちゃッとした晶洞メノウ。



これも接写・蛍光・微結晶と部分をつまめば見どころはあります。

珪化木。キリがないので拾わないようにしてますが、このように年輪や木目がくっきり残っているのには弱いなあワタシ。教材になるかななんて。何だよ教材って。


こちらは晶洞の仏頭状構造でアピールしてきたので連れ帰りました。ごめんね、構造が複雑でクリーニングしきれなかった。

お次は晶洞部分だけがカポッと外れたやつ。


透過光でもきれいで、もちろん蛍光します。

でも今回最高の逸品はこちら。左右 1 3 センチあります。

全面ぶつぶつ! ああどうしよう私を狂わせるぶつぶつが見渡す限りに。



しかもこのツヤ、この光。



拡大すれば虹の七色を放っているのが見えます。これはもう ぶつぶつ様 とお呼びして神棚に鎮座していただくしかないぞ。

あ、父です。日常生活すべてに介助が必要ですが、アタマははっきりしていて食欲も旺盛です。でも病気が見つかって、人生の最終局面であることが判明しました。

私にこの人生をくれた人です。だから今は恩返しの日々。
静かなたそがれであらんことを。
↓ ご高覧あれ。
↓ 怪しいことも言ってます。