
ひとつ前の記事での海岸メノウとシーグラス、まとめて写真にしました。あーまたかとか言わずに。こんなんでも撮影に三日かけて撮りに撮ったり 200 枚、それなりに工夫を凝らし、キレイに撮れたのだけ厳選して皆さまのご機嫌を窺おうという趣向でございます。いざ。

シーグラスはこんだけ。アリス海岸では大きいのがありましたが初崎海岸では1個も拾えず、ルミネ海岸も人が入ったあとでした。以前の写真と比べるとわかるのですが、この地を特徴づける青い色のものがありません。海の動きが低調なのです。初崎にシーグラスの戻る日は来るのだろうか。…… オレンジに光るのが1個だけあります。さあどれかな。

これね。右下にかすかに赤いのはサンショウガイ。

色に濃淡があるので、案外面白い照明器具の一部だったのかも知れません。

サンショウガイと2ショット、あらきれい。


海岸メノウには特に傑出したものもないのだけど、さあここからどんな画を引き出せるかな。


まずはメノウではなくオルソクォーツァイト。この独特の半透明感と柔らかな肌触りは上等な大福餅だぜ …… ごめんなさい今甘いものが食べたくて。


透過光で見たメノウ/玉髄は打撃痕だらけ。海底で波に煽られていつ果てるともなく互いを打ち付け合い傷付け合う石たちを哀れと思うのは、おのが身に重ねるからか。

目玉付き。「目玉」はメノウの中心にある「晶洞」です。

蛍光するものもあります。

仏頭状構造を持つものも。砕ける前はどんなメノウだったんだろう。

当地の海岸メノウは、白や褐色の被膜をまとうものが多いのです。それが複雑な景色をつくります。


半透明の内部が透けて見えるのも。


被膜が茶色の場合、私は「柿渋」と呼んでます。

こういう小粒のものもそれぞれに見どころはあって、例えば

白装束のこれ。白いのは被膜で内部は透明、透過光で露わに。

全長3センチながら晶洞に仏頭と微結晶、

裏には結晶の「型押し」構造。歪んだ複雑な全形といい、玉川由来としか思えない。

仏頭を光らせたり

晶洞の微結晶を接写したり。たっぷり楽しませてくれました。

これも全長3センチ。見事な柿渋色に染まり、写真左側には晶洞があります。

どーん。知らない人に見せたら何だと思うだろう。

以上の3個を除いた残りのオハジキ大のもの。きりがないからお見せしませんが、接写すればそれぞれに面白い景色が現れます。

霧をひと吹き、それだけで色が変わるのも楽しみ方です。

ご当地名物黒メノウ。これはちょうど手のひら大のすべすべお肌、握るのが楽しいという一品。

玉のお肌を接写した。

これも黒メノウらしい風情があります。手前は晶洞部分でその上に同心円のブドウ模様。これは仏頭状構造の削れたものです。

リシャット構造って検索してみてください。北アフリカ・モーリタニアにある宇宙から見なきゃわからないサイズの目玉模様のことなんですが、これとそっくりです。いく層にもなるドーム構造が平らに削れてできたという、その成因が一緒です。かたや直径 50 キロ、かたや8ミリ。大なるも小なるも、ともに同じ法則でそこにあるという同じ宇宙での出来事でした。

怪しの光を放つ黒メノウ。曇りなき透明なひとみが黒化し、さらに赤や青の光をまとう過程が観察できます。何があったというのだろう。

透過光を当てれば、奥底に潜むメノウだったころの縞模様が現れました。長径4センチの中に深淵なる精神世界が内在する、石の不思議よ。

ジャスパー系の皆さん。まあこの色味はキライじゃありません。

その中の1個、形も大きさもオハジキみたいな、どうやらこれはジャスパーではなく、特に濃く被膜をまとったメノウです。真ん中にある模様が、熱射病で倒れる寸前に見たウチの家人みたいだ。

あんたぁどおしたのぉぉぉ とか言ってきてます。おおこわ。

とまあ、光のかもす情景をご覧いただきました。ああ珍しいもん見た、くらいの感想を持たれたなら幸いです。
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