うっうっうっ、お母さんに会えてよかったねマルコ ……
いきなりすいません。BSでやっていた「 母を訪ねて三千里 」が最終回だったもので。こういう泣かせにくる良作アニメを最近見かけないなあ。
というつかみは軽く無視して。
読者の皆さまは、ご自身の物欲をどう制御しておられますか。私はやれ車だカメラだ蓄電池だと、10 年に一度デカい買い物はしますが、日常的には世捨て人のナチュラリスト、大した消費をしてません。それでも衝動買いの誘惑に負けての失敗、逆に買い損ねての後悔を歳相応に経験しております。今回はその買い損ねの件で。

ブローチです。飛行機の絵、上にあるロシア語のキリル文字の最後にCCCP(ソビエト連邦)とあります。БИ-1 は英語のアルファベットなら「BI-1」。下に 1941 の年号。ひと目見てうおおと唸ってしまいました。このビーアイというのは世界初のロケット戦闘機、初飛行は厳密には 1942 年ですがそれを記念した旧ソ連製のブローチなんです。うおおお欲しいぞお。
描かれた飛行機そのものがマニアにしかわからない超レアもの、そんなもんがブローチになっていようとは。千五百円ほどでしたから買えばよかったのですが、この時はクリスマスプレゼントを物色してる最中で他のことに気が回りません。衝動買いの危険を感じました。よし次に来た時に買ってやるぜと、お店の人に許可を得て写真に収めました。こんなもん買うのは自分だけ、と一種の自惚れがありました。でも次に覗いたら売れてしまっていた。ぐああやられたー。後悔することしきりでありました。
お店によると、旧共産圏の古いブローチをプロの職人が修復した商品のひとつとのこと。もとがノミの市とかでまとめ買いしたゴミの山から拾い出されたものでしょうから、同じものが再入荷することは望み薄です。いや手に入れたからといって私の生活がどう変わるものでもない、純粋に物欲、所有欲のお話ではあるのですけど。
かなわぬ物欲ネタ、もうひとついいですか。

県東部・鉾田市の廃校になった小学校、今は公民館として使われています。ここで勾玉が展示されているというので見て参りました。

わあ。地元・玉川産のメノウが使われた古代のお宝です。古墳時代には交易品として全国に流通して、そういえば東京で開かれた勾玉展でも原料として玉川のメノウ原石が展示されてましたっけ。


中学生時代、なぜか考古学にハマって土器拾いに熱中していた時期がありました。その時分に欲しくて欲しくてたまらなかったのがメノウの勾玉。古墳の石室に収められるものですからそこらの畑では拾えません。博物館のショップに行けばブラジル産の着色メノウを勾玉型にしたものを売っていますが、もちろんそれでは納得できません。本物を自分で拾わなければ意味はないのです …… かなわぬ夢でした。

ちなみに、この勾玉のような富の所有・偏在や階級分化がみられるのは弥生時代からで、縄文の遺跡には認められません。そのあたりが「物欲」の起源でしょうか。

金次郎さんにも物欲ってあったのかな。
さて、このブログにもしばし登場する近くの MEGAドン・キホーテ。売り場は広壮な2階建て、平面駐車場に立体駐車場まで備えます。この市街地によくもまあという広い敷地、実は町なかに残された畑でした。開業当初は1階がスーパーの長崎屋、2階に電機量販店やら本屋やらベビー用品店、そしてドン・キホーテのブランド品。当初はこぎれいなショッピングタウンを目指したようです。でもこの土地の地域性をリサーチしきれてなかった。戦後のバラックがいまだ残っているような場末なんです。かくして店内の上品な店からひとつまたひとつと撤退していき、そこをドン・キホーテの売り場が埋めていき、ついには食品売り場までがドンキになりました。廉価な商品を床から天井まで積み上げ、派手で巧みなポップを林立させて物欲を煽る …… これ、ほめているんですよ。この土地の住民にマッチした見事な商法、アッパレと称えたい。ヒトというものを正しく理解してこそです、良くも悪くも。
結局、物欲ってなんなんでしょうね。モチベーションか、リビドーか。古墳に埋められた古代の首長はそれを冥界にまで持って行きたかったようです。
↓ そういえば拾った土器はどうしたろう。