ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

啓蟄に石も動く

 

 二十四節気の三つめ、啓蟄になりました。低気圧が通い、雨が降る。季節が動き始めたところで良い知らせと悪い知らせがあります。さてどちらから参りましょう。

 


 ざざーん。鹿島灘で発達した低気圧が大波を生み、強風を吹き寄せました。おおおこれは海岸メノウ拾いの好機、引き潮に合わせて出てみます。波浪注意報発令中を知ってて海岸に出るんだからなんのための注意報かわかりません、ふふ。

 


 期待通りハマの小石が一新されてます。

 


 赤玉髄。

 


 ぎゃああナニこれナニこれ。

 


 どうやら海藻のねじくれてヨタったものらしいですが、こういうのも嵐のあとの楽しさです。

 


 貝が穴をうがった砂岩。面白いとは思うけど、拾いません。

 


 今回興味を引いたのがこれ。コンクリではなく礫岩れきがんです。問題はその礫に黒メノウが含まれていること。ええええ、とびっくり。さてこれは黒メノウが堆積して礫岩になったのか、礫岩になった後で黒化したのか。

 


 黒メノウは玉髄/メノウが数億年単位で放射線に晒されて黒化したものです。この地の黒メノウの来歴は、私が考える以上に複雑で多様なのかも知れません。

 


 面白かったのがこれ。黒メノウの仏頭状構造が削れ、すっごく愉快な景色を見せています。どれだけの時間と試練を経てこの姿に至ったか、私が好きなのはこういう「物語」を背負った者なのです。これは磨いてみたいぞ。いずれ完成品をお見せしますね。

 


 さて困った、コレはなんだ。丸くずっしりと重く、びっしりと細かい縞模様からできてます。黒化してます。でもメノウじゃない。

 


 年輪? 木目? これはもしや珪化木では。持ち帰ろうかと思いましたがかなり大きくて、すでに収穫物で荷物が重い。目印を付けて埋めておきました。いずれまた。


 それなりに戦果があったので、調子に乗って日立のシーグラスも見に行きました …… が、これがどうもよくありませんでした。

 


 凄まじい大波が打ち付けています。先程の黒メノウ海岸と同じ太平洋とは思えない。

 


 初崎海岸に隣接する海水浴場が、その大波に削られていました。

 


 これはもう海水浴場とは呼べません。昨年重機を入れて整備していましたが元の木阿弥です。

 


 強風に泡立つ海。こういう絵って冬の日本海だけだと思っていました。…… そしてさあ初崎海岸です。かの浜を知る人は、覚悟してご覧ください。

 


 どわああ、砂が、砂がないぃぃ。干潮時間のはずなのに、堤防の下まで波が寄せてます。そしてこれまで一度も見たことのなかった基盤の岩が露出してます。2019 年から通い詰めた浜ですが、「浜」じゃなくなっていました。

 


 今回の嵐が砂も小石もシーグラスもすべて洗い去ってしまいました。ここ数年衰退する一方だった初崎海岸、でも多くの人が訪れ続けていました。しかし色味多様な美しいガラスの拾えた海岸は、その復活を望まれながら文字通り消失してしまいました。…… ごめんなさい、つまりはこれが悪いお知らせです。

 


 初めてこの地を訪れた時に迎えてくれた黄色のカタバミだけが変わらぬ姿でありました。

 


 わずかな希望を抱いて他の場所も歩いてみましたが、「アリス海岸」はただ波が泡立つばかり。

 


 最後の希望「ルミネ海岸」も浜が削られていました。

 


 ただここは下の層までシーグラスが含まれていたので、わずかな名残りが。

 


 私が偏愛する赤・青・黄のガラスも1個ずつ拾えました。どれか蛍光するといいな。

 


 とまあ残念なこともあった海ですが、この日は元気に車を飛ばし久慈川水系も見てきました。雨の影響はあったろうか。石は動いたろうか。…… 玉川の一か所、まだ増水したままで、濁ってもいましたが

 


 たちまちいくつも拾い出しました。石が動き出しています。あと何回かの雨を経ないと面白いものは出ませんが、川の光りものに関しては期待が持てそう。はい、これが良いお知らせです。

 


 久慈川本流も一か所。こちらもメノウが拾えました。まだ冬の泥汚れ、ヌル汚れが残っていますので、やはり雨は待たねばなりません。

 


 とはいえ石動く。来たれ春の慈雨よ。

 

 


 富岡橋の堤防工事は遅々として進まず、メノウ教聖地の一時移動を本気で考えてます。いえ単に置きメノウするだけですけど。一度だけ、GW前の休日に山方宿の神奉地の河原を考えております。それなりの量がありますのでお近くの方、お手伝い願えますか。エラそうに聞こえたらごめんなさい、良い機会になるかな、なんて。

 

 


↓ つい1か月前と比べても激変。

↓ 次の復活はあるのでしょうか。

↓ 昨年のこれ以来まとまった雨がありませんでした。

↓ 今年も春の慈雨に期待します。