ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

王国立夏

 


 ウメモドキに虐げられつつも咲くクチナシ。今回はごく短く、王国の春から初夏のおなじみの花々をご覧ください。

 


 ユキノシタ。細い花茎と小さく弾ける小花、まるでスターマインが夜空を埋め尽くすようです。通称三角地帯の空間をこの季節だけ占有します。

 


 チョウジソウがはかなげに咲きます。この花色は誰のためのものでしょう、あまり昆虫を呼ぶ色ではありません。…… この春もう少し心に余裕があれば、花芯の青を接写できたのに。

 


 オキナグサの花はもうご紹介済みです。丈夫そうに見えてこの花はすぐ散ってしまいます。

 


 そしてすぐに「老爺の髪」という名の由来の実になります。初めは白髪のような風情ですが

 


 次第に鞭っぽく太くなり

 


 羽毛が立ちます。これが旅立ちのサイン。この日のうちに風に吹かれて次世代を新天地に運んでいきます。

 


 意外にも発芽率は良く、庭のあちこちに芽生えてます。

 


 ニッコウキスゲことゼンテイカ。すっかり元気になり葉を茂らせます。これが4月に早めの花を付けたのが根ぎわでした。え、こんなゼンテイカ見たことない。

 


 遅れて5月、通常の高く伸び上がった花茎に普通の花を付けて

 

     
 上下に分かれて開花するという世にも珍しい絵ヅラとなりました。上の花は咲くだけ咲いて一つも実に成らずに散って

 


 ふしぎふしぎ、下の花はすべて実に成りました。どういうこと? …… 思い付きの仮説ですが、普通に虫を呼び寄せて他家受粉をするのが上の花で、下の花は自家受粉用だったのでは。自家受粉というのは、確実に種子を作る最終手段です。スミレでもホトケノザでも、こういう2種類の花を付けるものはわりとあります。周囲に同族がいないことを悟ってウラ戦略を発動させたと。とにかく子孫を残したいと。なんか健気だなあ。ゼンテイカをもう一株育てて、隣に植えてやらねば。

 

     
 冬に根元から伐ってバーナーで焼いたハマナスは、例によってすぐ復活。

 


 これひと株で生態系を形作り、多くの生き物をその身に宿らせ、育んでいきます。我が家の花の王、そして世界樹です。…… 植物を育てるのが上手な人をグリーンフィンガー、その逆をブラックサムと言うそうで、典型的な後者の私です。でもこれだけは枯らしてはいけないと思っています。焼いといてナンだけど。

 


↓ ゼンテイカ受難。

↓ ハマナスとの攻防。