ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

春の慈雨に動く

 

     

 4月の第2週火曜日、茨城には珍しく大雨が降りました。特に県北部。おかげで久慈川水系が大増水。さあメノウが動きましたよ。その週末はまだ水が引かず何とも言えない状況でしたが、取りあえず現地報告をさせていただきます。いつも通り、信徒の皆さまと被る場所では極力採取は控えましたからご安心を。

 


玉川

 大増水したままでした。というか最近そちこちで水が滞留することが多くなって、拾える場所が限られます。ネットで場所を詳説する人もいてどの地点でも人と被ってしまいそう、ということで私はひたすらメノウ含有層探索です。これはまず人とカチ合うことはないので。基本的には採取しないはずが

 


 新しい場所を見つけちゃったんだよなあ。こりゃあサンプルを持ち帰らねば

 


 こんなのとか

 


 こんなのとか

 


 これはこむずかしく言うと「凝灰岩に熱水が貫入して玉髄に固化したそのままの姿」という…… まあ要するに生まれたままのメノウです。形ぐずぐず。でもこの白い晶洞は蛍光させると面白そうで

 


 ね。とにかく薄くてもろくて、川流れしたらすぐバラバラでしょう。聖地の河原に置くつもりですが、わかる人に拾ってほしいなあ。

 


 まさかメノウ拾いでアミガサタケを見つけるとは。

 


久慈川本流
 キツネしか通わぬ人跡未踏の河原に大ナタ一本で道をつけたのが去年の話。ここなら他の方と被らぬ、と安心していましたがどうやら誰かに見つかってしまったようです。

 


 同じ蛇の道を往く者どうし、恨みっこなしです。

 


 こちらも増水したままでしたが、今回は私が機先を制したようです。ざっと見ただけでこれだけ。うふふのふ。久慈川メノウ来てます、動いています。信徒の皆さま出番ですよ。タイミングは微妙、早まれば水位高く、遅れれば後の祭り。人気の場所は競争率高く、不人気の場所は採れる保証なし。先行されてもおこぼれあり。聖地の河原には何回かに分けてお供物を供給いたします。

 



 最後に沢歩き。雨の影響がだいぶ収まってました。ただ沢に転がっているメノウはぐだぐだのクラスター状のがほとんど。赤縞のメノウはまずありません。

 


 それでも私が沢に入るのは、大きな晶洞や仏頭状構造のがあるから。

 


 とはいえ複数の方が出入りする場所で、たいていは先を越されるのですけど…… 今回は私が早かったようです。この週末においでになった方、先行者の長靴の跡が不愉快だったでしょう、ごめんなさいね。様子を見るだけのつもりだったので、赤くて晶洞のあるこの1個と

 


 もう1個赤いの、この2個だけいただきました。


 さてどうしよう。確かに様子見だけの予定ではありましたが、いまひとつぱっとしません。期待値低いけど、初めての沢に入ってみよう。場所的にあまり他の方の目に留まらない所だと思ったので。


 …… なんて油断して入ったらオジさんびっくり。10 センチオーバーの仏頭状やら、たぶん沢では初めて見る赤縞メノウやら入れ食いになりました、そりゃあもう不安になるほどに。地球最後の日の前触れなんじゃなかろか。ああ前に玉川でもこんなことあったっけなあ。

 


 これがその赤縞メノウ。上の写真で手前右から2番目。これまでこんなのは玉川でしか見たことありませんでした。まるで「お口に合いますか」的に、このぱかっと開いた口を泥の中から見せつけてきました。

 


 透過光きれいだし

 


 これまで赤縞メノウは蛍光しないと思ってましたがこの通り。

 


 こちらは巨大晶洞付き。いつぞやの「羅生門」と名付けたものを思い出しました。

 


 微結晶で覆われたやつ。

 


 その微結晶がキラキラ光るやつ。

 


 カラフルなの。

 


 手のひら大のぶつぶつぶつ。

 


 室内撮影に応じてくれたものたち。オールスターズやらカラッパやら乗せてみました。

 

 お写真第2弾も準備中、請うご期待。

 

 

 

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天地あまねく

 

 空で紡がれた金と銀の糸が幾重にも大地を覆い、春の衣を織りあげます。なんてね。


さんぽの路上で見たもの

 


 園芸種の椿。爛熟し、落花し、妖艶に朽ちていきます。

 


 コスミレ

 


 ヒメスミレ

 


 ウィオラ・ソロリア/アメリカスミレサイシン 冷涼地を好む者なので、水戸の路傍では越夏できないんじゃないかな。

 


 見たこともない華やかなカタバミ。調べたらフヨウカタバミだって。

 


水戸市植物公園にて 「守衛」さんごめんなさいまた被りました。

 


 池のほとりでカメが並んで日向ぼっこ。見えます?

 


 2月に咲いたセツブンソウは果実になってました。どうやって授粉したんだろう。

 


 ネモフィラがへえもう咲くんだ、と見てたら春の毛玉ビロウドツリアブがついと現れて。

 

      
 今日の第一目標は温室にあり。入ってすぐ熱帯版のウマノスズクサに驚かされつつ

 


 ヒスイカズラ 家族がこれを見たいと言い出したのが来園目的でした。昨年はわざわざつくばまで見に行ったよなあ。この季節には良い客寄せになるのか、最近はどこの植物園でも導入しています。

 


 どこで見ても鮮烈な色彩と異形の造形に変わりはありません。

 


 ウツボカズラのケツ並び。

 


 赤いやつ。何だかわからないので聞かないでください。

 


 熱帯果樹温室に移動して、これはバナナの花。

 


 あの花がどこをどうしたらこの実になるんだろう。

 


 パイナップルはこんなナリでもう発酵とも腐敗ともつかない香りを強烈に放ってました。

 


 ユリノキの切り株。

 


 レストランの窓からカンアオイ

 


 ランチの食後にハーブティーが出されて、カップが良い趣味でした。

 


 湖畔のハナノキ

 


 ベンチの上に雄花びっしり。

 


 オキナグサ もう県内に野生はないのかなあ。

 


 ムスカリの栽培種の白いやつ。まあさすが植物園、お花いろいろでした。

 


里山ホットスポット 仮にそう呼んでます。今だこの地を表わす適切な言葉が浮かびません。昨年出会った不思議の空間、里山の路傍なのにルイヨウボタンやらピンクのイチリンソウやらカザグルマが生を紡いでおりました。無事かな。

 


 アマナ 昨年は花期に合わず気付きませんでした。ごく狭い範囲に群れてます。

 


 ジロボウエンゴサク 遠目にそちこちをピンクに染める者があり、てっきりホトケノザかと思ったら。

 


 他をはばかるように林縁にちょぼちょぼ生える印象の儚い草ですけど、この地ではごく短い一瞬だけ、輝く時を与えられているようです。

 


 エゾスナゴケ これも新緑って言うのでしょうか。鮮やかでした。

 


 ルイヨウボタン 草刈りにめげてません。ここは勤勉な農夫が念入りに仕事をする場所で、トリカブトなどは開花まで成長することを許されません。開花の早いこの種はまだ幸せです。貴重な分布だし、このまま世代を繋いでくれると嬉しいな。

 


 クサノオウ もうすぐ開花します。

 


 ハナニラ やぶの中から紫の光を放ってきました。

 


 ウグイスカグラ 花期が長いなあ。早いものは1月から咲いてました。

 


 モミジイチゴ 関東でキイチゴと言えばこれ。実が楽しみです。

 


 マルバコンロンソウ これも本来は森の者です。

 


 ヒカゲスミレ 本当に物陰が好きなんだなあ。まあ本人がいいなら。

 


 カタクリ 他の株はもう実を付けてます。でもこういう外れた奴がいることも多様性です。

 


水の森 スプリング・エフェメラルならここ。

 


 タチツボスミレ どっちを向いても咲いていて、つい雑な扱いをしてしまいます。

 


 ニリンソウ これも最近は湿潤な森ならどこにでも咲いてます。良い傾向です。

 


 饗宴。これが水の森の春。

 


 ニッコウネコノメ 林床を黄色く埋めてました。

 


 「接写映え」するのでつい。

 


 ミヤマキケマン エンゴサクの同類で、色はともかく形がそっくり。

 


 ミヤマカタバミ 森のカタバミ

 


 花の構造。道端の普通のカタバミとはだいぶ趣が違います。

 


 ヒイラギソウ 昨年見つけました。花はまだ見てません。

 


 フタバアオイ 葵の御紋、花はこれから。

 


 キクザキイチゲ 茨城のはほとんどが白。新潟で見た多彩な花色が懐かしく思えます。2年前の春、忘れ得ぬ旅になりました。

 


 トウゴクサバノオ 小さな小さなキンポウゲ科。心ある人にしか見えません。

 


 こーんな小さいんです。この仲間は地域ごとに種分化していて、全国それぞれの土地にご当地サバノオがあります。皆さんのご在所にはどんなサバノオがひそやかに咲いているのでしょう。

 


 花の精緻さにはため息が出ます。

 


 花神が振り撒いた春の精は漂い広がり浸透し、あまねく天地に行き渡りました。花芽を持つものたちがそれぞれの一族に定められた作法で応えていきます。日をずらしつつ、次々と、性急に。私はただ慌てふためくばかりです。

 

 

 

 

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廃墟になっても美しい

 

 不動産屋のTVCM、そうあの、あそこらの邪魔な木を伐って商業施設作って儲けましょうぜひっひっひと明治神宮に持ちかけたあの大手デベロッパーのCMですけど、広瀬すずがその不動産屋の社名を言って友達とキャハハハと笑い合うのが余りに非現実すぎてシュールですらあります。あのですね、そんなもんで若い娘さんが笑ってくれるんならこちとら苦労はしないんでございますよ。広瀬すずも高校を出たあたりから人相が悪くなった風に見えて、このCMでもう興味が無くなりました。


 いえ広瀬すずが問題なのではなく、この手のデベロッパーが次々とブチあげる東京の「再開発」が不愉快なのです。天災やら火災やら戦災やらでスクラップ&ビルドを繰り返してきたこの町は、過去を切り捨てることに抵抗がないのでしょう。ヨーロッパの古都ではいかに昔の景観を保持するかで知恵を絞るのに、東京ではまるで古いものが悪であるかのようです。おかげで東京駅や渋谷駅はいつも工事中で迷惑したし、毛利家の庭園を潰して六本木ヒルズが建つことになんの意味があったのだろう。個人的には神田神保町救世軍本営がありきたりなビルに建て替えられたのが残念でした。

 


 さて水戸で再開発と言えば水戸駅前のデパート跡地。長らく更地のままで、溜まった水にカルガモが遊ぶのんきな風景だったのが

 


 重機とダンプが次々と出入りして工事が始まりました。北口ど真ん前の一等地、傾斜地なこともあって、さあどんな個性的なビルが建つのかなー。事業主体は民間ですが、何と十億円も税金から補助が出ているそうです。県都の正面玄関を飾る建物ですよ、当然意匠を凝らした水戸の顔になるはずの……

 


 カステラマンション。意匠という概念をきっぱりと切り捨てた、市内の他のマンションと比べても群を抜く直線デザイン。後方に昔からあるホテルや周囲の商業ビルや、あらゆる方向からの視界を遮る20階建て、まるで衝立ついたてのように。で、思いました。これは廃墟になっても美しいだろうか。


 まことに皮肉なことですが、デベロッパーが東京の再開発で建てたビルは、廃墟になっても美しい。我こそは東京の顔という自負があるのでしょう、意匠を凝らしたデザインは、それを作ったひとの夢を時を越えて伝え続けます。……「東京幻想」というペンネームで廃墟化した東京の風景を描き続けているイラストレーターさんがいて、なかなかの人気です。都庁、スカイツリー、国立競技場、秋葉原。人とモノが日本中から集まる首都の、いつも賑わう建物や街区が朽ち果て、水に浸かり、植物に覆われる。これが美しい。東京は廃墟になっても美しいのです。どこからか怒られそうな画業ですが、何とそんな作品を自社の広告に使うデベロッパーまで現れました。まこと、シャレや美を理解する知性と余裕のある人がおられるものです。 ぜひ検索してみてください


 ナチスドイツで軍需相まで務めたヒトラーお抱えの建築家 アルベルト・シュペーア。この人が提唱したのが「廃墟になっても美しい建築」。廃墟価値理論と言いますが、ギリシャやローマのようにナチスの建築は何千年後に廃墟になっても往時の価値を伝えるものであるべきなのだと。ベルリンが廃墟に、なんて短絡的なお馬鹿さんなら激怒しそうなものですが、芸術家気質のヒトラーに大感激されて首都改造計画まで任されちゃいました。実現する前にドイツ終わっちゃいましたけど。


 で、私の嫌いな東京の再開発ですけれども、そこでデベロッパーが作った建物は、悔しいけどみな「壊れ映え」する美しさというか豪華さがあります。そう、建物は凝って豪華であるほど廃墟になった時に映えるんです。こんな所はさすが日本の首都ですねえ。ちなみに神話の豪華な建築というものは、たいてい神が人間の傲慢を罰する伏線です。

 


 そのころ水戸では、ということでおなじみ旧県庁舎。前世紀前半に流行した意匠です。神奈川県などは現在でも使ってます。茨城県庁が移転・新築されたのは、時の知事さんがデベロッパーからお金をたんまりいただいちゃったから。この知事さん、裁判の決着を見る前に病気で亡くなりました。まあそんな経緯もあって、この旧庁舎のだだっ広い敷地は再開発の標的になることもなく県民の憩いの場となり、庁舎は時に映画のロケに使われます。

 


 1月にも、早朝から窓にライトを当てて撮影してました。どんな映画かは小道具の名札を見てわかってしまいましたが、ご迷惑になるので黙っておきます。

 

            


 往時のままのレトロな内装はとても魅力的。

 


 そばにある水道塔。たしか東京郊外にも似たものがありましたね。水戸のこれは、私の子供時代は間違いなく廃墟でした。その価値が再評価されて本当に良かった。

 


 市が必死で整備した駅前の景観をぶち壊す赤ビル。どうなるんだろう。

 


 これも駅前のビル。私が高校生の頃は商業施設で、右の張り出しの部分は各階ごとに飲食店でした。ああ、あの賑わいはいずこへ。

 

  
 じつはひそかに、駅前で一番壊れ映えのする建て物だと狙いを付けてます、うふふ。

 

 
 水戸で千年後にも残っているものがあるとすればこれかなあ。

 

  
 チタニウム製の外壁は破壊するのも大変そうです。よくぞ造りました。

 


 駅前カッパーくん3連発。大好きなんだけどさすがに残らんだろう。銅像できないかな。銅だけに。

 


 こんな記事に取り上げてごめんなさい、水戸の私立高校の校舎です。壮麗な建て物ということで。ボロい公立校しか知らない私には夢のお城に見えます。

 


 さて大通りとバイパスが交わるこの一等地に、かつて三階建ての真っ黒の、いかにも威圧的なビルがあって駐車場には何台もの黒塗りアルファードが停まっておりました。そうです反社会さんの事務所です。でもお気の毒なことに、襲撃にあって幹部さんが命を落とし、警察から睨まれ、市民から退去運動を起こされ、建物ごと姿を消しました。土地は市の管理下です。不運というのは職業を選ばないんだなあ。

 


 おさんぽ道で見たもの。これは最近もご紹介した享楽街の料亭っぽいの。この「時の経過」的なのが良い風情です。

 


 同じ享楽街の裏手。昭和の文化、なんて言っても若い人にはわからないだろうなあ。

 


 これもピンク文化の名残り。美人は…… の宣伝文句が泣かせてくれます。

 

     
 閉店したソープ。これこそ廃墟。右下の入り口付近がドクロに見えたりして。それは置いても、青い部分のてっぺんには何の部屋があったんだろうとか、小さな張り出し窓から覗いたらどんな光景が繰り広げられていたんだろうとか、鑑賞のネタは尽きません。ちなみに私、この手のお店をただの一度も利用したことがないので想像するのみです。本当だよ。

 


 これはここでのご紹介は失礼になります。現役バリバリのお店です。ご覧くださいこの優美かつ豪華なお城を。水戸の大工町で一番有名なお店かも知れません。でも私は知ってます、ここが一時廃墟だったことを。バブル後に経営が悪化して閉店してしまったんです。そこを廃墟マニアに目を付けられて不法侵入を繰り返されました。当時の「廃墟探訪」なんて写真本に掲載されてました。そんなケチの付いた建て物を整備し、復活させた人がいるんです。すごい。偉い。きっと「プロジェクトX」なみのドラマがあったに違いありません。取材してお話を聞きたいところですが、まずこちらの意図が正しく伝わるとは思えないので自粛します。

 

           


 水戸の街を歩くとまあ様々に。

 


 ごく普通の家族が暮らす家でした。でもいつしか建設会社の保有になり、作業員を住まわせるために増築を繰り返して迷宮化し、やがてバブルとともに人が去り…… なんて来歴が読めちゃいました。

 


 廃墟ではありません。笠間の筑波海軍航空隊。軍隊の建物ならではのシンプルさがかえって新鮮です。並んで建てられた新棟が寸分違わぬデザインなのも好感です。わかってるひとがおられるんですね。

 


 号令台も

 


 質実剛健な内装も昔のまま。数々の映画やドラマの撮影に使われ続けてます。

 


 じっさいに今の日本で、千年後に残るものなんてあるんだろうか。そもそも人の世が続いているんだろうか。まあ、どうでも良いことではありますけど。

 


 更新が滞りがちでごめんなさい。4月は深夜アニメの新番組チェックで忙しくて。次回は花回の予定です。ご期待ください。

 

 

 

 

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鷲の巣山とイワウチワ

 


 さてこの写真、常陸太田市・鍋足山山頂にて。私と一緒に写っているのは県自然博物館の学芸員の息子さん。例によって調査のお手伝いをさせていただいておりますが、春休みとて小1の息子を同行させたいと。おお生物学英才教育。それもあってどこか面白い山はないか、できれば滝があって渓谷があって北向きの谷やら杉林やら露岩地やら石灰岩地や社寺林を含む、というご注文です。はいはいありますよ、最後の二つ以外を網羅した、私の薬籠中とっておきの場所が。それが読者の皆さまにはおなじみ鍋足山でございます。


 当初は沢を詰めて「静かの谷」まで行ければいいかな、ぐらいに思っておりましたがこの子、大人二人そっちのけで急峻な山道を駆け上がり天狗が積み上げたような大岩に登り水量の増した沢を飛び越え、持たせたサンプルびんにコケを詰めるわスケッチを始めるわ携帯顕微鏡を持ち出すわ、初めて訪れた人外魔境に大喜び。私も嬉しくなって先へ先へと案内するうちに、奥久慈独特の集塊岩が切り立った稜線に出てしまいました。さあ大冒険です。岩場に貼り付いてロープを伝うカニの横這いを越え、ナイフエッジの岩峰を進み、集塊岩の崖を這い上り、結局は鍋足山Ⅱ峰の難ルートを小1の身でこなして本峰の山頂に立ってしまいました。いやあびっくり。バンザイしてグーパンして称えてあげました。帰宅してからも興奮が収まらず、こんな山を制覇したんだと家人に誇っていたそうです。ああ嬉しい。できれば今日のことを一生覚えておいてくれたらいいなあ。


 もちろん小さな子を連れて行くには危険すぎる場所だったことを反省しています。でも子供好きなもので、喜んでもらえたことで私にもとても楽しい経験になりました。そして思ったのが、これからこういうことを仕事にしてもいいかなと。あ、お金は要りません。


 浪人というか遊び人生活も三年目に入りました。職無し肩書無し組織無しという身分が気楽でもう手放す気はありませんが、何か新しいことに取り組んでもいい頃かな、できれば自分が楽しいやつ。そうだ自然観察指導員の資格を取って、子供相手のボランティアなんて素敵じゃないか、なんて。


 前置きが長引きました。今日の記事は、そのためにはもっと県内を歩き修行を積まねばと、そう考えた上での新たな場所への挑戦記です。

 


                     トレイル案内の看板より 左方向が北

 JR水郡線上小川と袋田の間に、まるで「ト」の字の横棒のように川と道路と線路をさえぎる山稜があります。それが鷲の巣山わしのすやまの東稜。この垂直に切り立つ壁のおかげで久慈川と国道118号はU字型に大きく曲がり、水郡線に至ってはトンネルを掘ってこれを貫く羽目になってます。この稜線が茨城最恐の登山道です。茨城県が制定した奥久慈トレイルの一部で、道の両側が南北に切り落ちたナイフエッジ、途中にあるピークはトンネルの真上に当たっていて、北にも南にも久慈川が流れ列車は股の下をくぐって行くという超絶景が見られるのですがさてここは人をお連れしていい場所なのか。それを確かめに参ります。

 


 東稜への登山口は国道沿いの山造やまつくりという集落にありますが…… 困った。途中の道路には案内標識がありますが、肝心の登山口を示すそれが無く、しばし迷うことになりました。県が設置したものがあったはずですが、ひょっとして地元とモメ…… いや憶測でモノ言うのはやめよう。とにかく、何とか登山道に取りつきました。

 


 いきなりの急登、まあ地形を考えれば当然か。

 


 おおおマキノスミレ。標高は 160 メートルほどの場所で、この山地性スミレのすみかとしてはかなり低い。まだ葉の展開も済んでない若い姿です。

 


 10分も登れば稜線に出て傾斜は楽になります。でも両側が切れ落ちる道です。樹林があっても怖いです。

 


 高所恐怖的に怖いだけではなく、何と言うか、人通りが少ない山道特有の空気感があります。そもそも登山道が付けられたのがここ十数年ほどのことで、それ以前は地元の林業家か本当に経験値の高い人だけが自分の判断で歩く場所でした。

 

      
 前方にピークが見えてきましたがまあ目的は達しました。この道は人に紹介すべきではない。今日は別ルートでも登りたいのでここで引き返します。

 


 次の登り口は久慈川沿いを少し遡った下津原という集落、こちらは鷲の巣山の北稜を登るルートです。

 


 カウンターがありました。トレイルの利用者を集計するために県が設置したもので、やはりこちらがメインルートのようです。本日二度目の山登り、バカなのか私は。さあ行くぞ。

 

   
 先程のルートと違って、空気感がとても良い道です。これはイケるかな。

 


 標識がよく整備されてるのも大きな違いです。

 

         


 傾斜はみるみる増していきますが何とも心地良い登りです。その場の「気」でこれほど山の感触が変わるものかと驚きます。同じ山を別ルートで往くことで知り得ました。

 

     
 しかしここは奥久慈の岩峰、たちまち岩登りになりました。いえいえ短時間で次々と状況が変わるのはこの地域の山の魅力と言いきれます。岩登りも先日の鍋足山で鍛錬済み。ここも高所恐怖症の人でも何とかなるレベルかと思います。何より人を招くような気に満ちて、背を押し足を支えてくれる感があるのです。

 


 そして見上げる前方の露岩地が、一面に光り輝く場所に出ました。

 


 風に震えるさまや薄いピンクの色合いが、さながら地上に舞い降りた桜の花です。

 


 イワウチワ

 


 これまでも奥久慈男体山や御岩神社のものをご紹介してきましたが、こんな大群落を見るのは初めてです。中ほどまで進めばもう 360 度イワウチワ。登山道の中にまで咲いているのは通る人が少ないことと、盗掘者が来れない高みだから。取りあえずタイムを計っているので撮影は帰路にしましょう。あ、無事にここまで戻れるかな。

 

    
 さて折々に現れるイワウチワをやり過ごして、出ました本日最大の難所、切り落ちた断崖の中ほどに幅 10 センチほどの道があって、いやそれも途切れがちで、とにかくロープや木の根や岩カドを伝って斜面を渡っていく仕様です。単純な危険度で言うとさっきの東稜の比ではなく、お好きな人にはたまらないスリルを味わえる現場ですがこりゃダメだ、子供連れで来れる場所じゃなかった。しかし進もう。とにかく一度は山頂に立たねば。

 


 ぜーはーぜーはー、難所を越えて東稜との合流に出ました。

 

        
 山頂まであと 100 メートル。さぞやすさまじき岩峰で、壮大な絶景が拝めるであろう、うふふふふ。

 


 え。

 


 これが山頂でした。思ってたんとだいぶちゃうけど、鷲の巣山制覇です。まだ呼吸が乱れてますが、さっきのイワウチワが気になって仕方がないのですぐ下山にかかりました。

 


 イワウチワを踏まぬように気を付けながら一旦岩場の下まで降りて荷を置き、カメラ片手に這い登りながら夢中でシャッター切り始めます。

 

          
 今日という日はきっとこのためにあったんだろうなあ。前日も翌日も雨だったことを想うと、神の配剤という言葉が浮かびます。久慈川の神さま、ありがとうございます。

 

  
 イワウチワでおなか一杯になって下山しました。出会ったほかの花々もご紹介します。

 


 春の定番タチツボスミレ

 


 トウゴクミツバツツジは花芽を膨らませ

 


 ヤマエンゴサクの奇天烈な花

 


 沢に降りたらワサビがあった。天然なのか逸出なのかわかりません。花を見ればアブラナ科なのがよくわかります。葉を少しいただいてその辛みを楽しみました。

 


 鷲の巣山遠景。さっきはあのとんがったところにいたんだよなあ。

 


 大子の道の駅で昼食をとり、せっかくここまで来たので雨で増水した袋田の滝も見てきました。おおこりゃ入場料のモトが取れたぞ。

 


 恋人たちの聖地でおっさん自撮り。ううん寂しくなんかないの

 

 

 

 

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理系の矜持とさんぽの花

 

 理系がエラい、そんなこと言いたいのではありません。
ただ理系には周囲からの信任に応えるべき行動理念がある、そう言いたいのです。いわく


 自分を疑え

 


 「駅までさんぽ」の道すがら、アスファルトのすき間にこんな草を見ました。その街区一帯に生えてます。途端にうおおおと気分がアガりました。こ、これは悪魔の害草、メリケントキンソウではないか。ついに、ついに見たぞ。とうとう水戸に侵入したか。さあ大変だぞ、戦争だ戦争だ。

 


 メリケン-は、暖地の海岸地方を足がかりに版図を広げつつある侵略者です。その最も凶悪な部分は種子が備えた一本のとげ。ゴム手袋をも突き通し、真皮に達する刺し傷を作ります。人によっては腫れあがり、発熱までするらしい。子供さんが刺されたらと思うと気が遠くなります。とにかく写真を撮って帰路に就きました。さあどうしよう。行政に働きかけねば。まずはブログの記事にしよう。「悪鬼出現、そは牙にて切り苛む」なんて大仰なタイトルまで考えて…… と、ここで頭の中の理系がストップをかけてくれました。

 


 こんな思い込みの勢いで、これまで数々の失敗をしてきました。自分は常に正しい、そんな傲慢な性根を晒して、おのが直感を絶対と信じて、自分を貶めるばかりか周囲に迷惑をかけたことが人生の節目ごとにありました。同じ轍を踏んではいけない、心の理系がブレーキをかけてくれたというところでしょうか。おいこれは本当にメリケンか。まだ種子ががない段階で断言していいのか。自分の直感を疑え。似た植物はないのか。同類無害なものはいくらでもあるはずだぞ。


 で調べたら、同じキク科のマメカミツレというのがそっくりの葉を持っています。違いは毛の有無。メリケンなら葉の表面に毛があります。撮った写真を拡大してみるとそれがない。ではカミツレの方かというとまた葉の特徴が違います。危ない、これは範囲を広げて考え、写真も仔細に点検せねば。

 


 そして見つけました。10枚以上の写真の一つを超拡大したら微小な花と実が写り込んでいて…… これアブラナ科じゃないか。帰化植物図鑑でラクサナズナというのにぴたりと特徴が一致しました。


 ああ危なかった。またデタラメ記事を書いてお詫びと削除をするところでした。…… 野口英世はなぜノーベル賞をもらえず、なぜ在籍したロックフェラー研究所でそんな人いなかったことになっているのか。彼は自分の発見を一切疑わず、検証しなかったから。2014年に端を発したSTAP細胞事件も故意か不作為か、本人たちによる検証がありませんでした。いずれも悪魔のささやきに乗り、理系の理念を忘れたゆえの転落です。

 


 冷や汗を収めたいので、散歩で見た花々をご覧くださいね。ふうう。

 


ムスカリ
 おなじみ自由な放置花壇、南町三丁目の街路樹の根元にありました。誰かに植えられて忘れられた、そんな寂しさが漂っていました。

 


 植え込みとバス停標識の谷間になんかある。

 


チューリップ
だ。 いつからここにたったひとりで。

 


ツタバウンラン
 閉店して空っぽの商店の入り口に絡んでます。時の果て、最後に笑ってるのはこういう奴ら。

 


ツクシ
 スギナの胞子葉。お堀の春。

 


ヤブカンゾウ
 開花前に草刈りされませんように。

 


アカツメクサ
 ヤギにあげると喜びます。あ、喜ぶのはヤギの方ですからね。

 


アメリカフウロ
 銀杏坂の植え込みの陰に。路傍を埋め尽くす雑草ですが拡大すれば風露草らしい顔をしています。こんな毛深くなければなあ。

 


ナガミヒナゲシ
 そういえば昔は植えちゃいけないケシがそこらによくあったよなあ。こいつは無害ね。

 


ノゲシ
 信号の制御盤の陰が居心地良さそうです。

 


 裏通りの廃屋。手前のボケが良い終末感を漂わせます。

 


 こちらも廃屋。かつて水戸で一番の享楽街だった大工町へと続く裏通り、料亭とも連れ込みともつかない店構えです。往時に音曲や嬌声に溢れた巷も今や残された樹々が茂るのみ。ウメの花が盛りでした。


 とはいえこの桜はなんとかすべきでは。倒れたら誰が責任取るんだ。たぶんこういう土地は権利関係がぐちゃぐちゃで、どうしようもないんだろうなあ。

 


ヒヤシンス
 自宅近くにて。この町内はもはや町内会が機能してなくて、街路樹の根元の草取りは業者任せにしています。その業者の刈り払い機の刃には、春まで待てば愛らしい花が咲くことなど無意味だったことでしょう。刈られた傷口そのままの開花です。これをどう見るかはその人次第。

 


 そんなこんなで3月が終わります。記事の数が 772 に達しました。もはや過去に何を書いたか覚えてません。

 

 

 


↓ お堀のヤブカンゾウ

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花を置いて

 

    水戸は最近でも朝が氷点下だったりします。
    内陸の前橋や宇都宮より寒いんだから本当にもう。

 

   
 でも春らしい薄雲がかかり、それを通してさえ温かみを増した陽の光や

 


 光を喜ぶ花壇の花々に季節の進展を感じます。…… あ、ハボタンは花じゃない。

 


 図書館前の大エノキはまだ冬もよう。

 


 ケンポナシの木にはヤドリギ水戸市内、意外とあちこちに引っ付いてます。

 


 ヤブツバキはまだ盛り。

 


 アセビもほぼ満開。御岩神社の山上にも群生していて、これから見ごろでしょうね。

 


 前にご紹介した時は固く閉じていたサンシュユもほころんで

 


 早咲きの桜と覇を競ってます。ここを歩く人がみな足を止めてスマホをかざすほどに。

 


 植え込みのレンギョウ

 


 この「駅までさんぽ」の帰路は、冬の間は北風を避け陽射しを欲して街なかを通りました。ようやく那珂川沿いを歩けるようになった。堤防の菜の花が綺麗です。

 


 畑の傍らに小柄な木が一面に花を付けていて、寄ってみたら俗にミモザと呼ばれるフサアカシアです。開花の刻に歓喜の声をあげてました。

 


 そこに日暈ひがさの虹がかかる。ああこれぞ春。

 


 久しぶりに通った道のその道端から、赤い光に呼び止められました。花じゃないぞ、何だこりゃ。しばし思案して、ここに昨夏ヒメフウロの外来品種が咲いていたことを思い出しました。紅葉した葉を固く丸めて、そうかこんな姿で冬に耐えていたんだ。

 


 またこんな愛らしい花を見せてくれるでしょう。

 


 水戸では希少なニッコウキスゲの自生地もまだ開発から逃れられてます。

 

   
 夏緑樹林「水の森」にも行ってみました。つららは滴る水滴に代わって

 


 見たぞニリンソウの一番花。まだ貧相な一輪。やがてこれが林床を埋め尽くします。

 


 ユリワサビも咲いていた。

 


 拡大すればアブラナ科らしい十字花。春に特化した一族がこれから次々と開花します。

 

  
 そして…… カタクリの一番花に出会いました。この春の喜びを体現したような美しさはもちろんいずこでも不変のものでしょうけど、私は二年前に新潟で見た大群落を、そしてかの地の春の花々の饗宴をいまだに夢想します。雪国の春はこれから。そういえば、浅い春を追ってずっと北に旅をする夢を書いたことがありました。

 


 春の花神の名を佐保姫さまといいます。
 北へ北へと山河を渡っていきます。空に地に、花々を置きながら。

 

 

 

 

↓ 春はつい浮かれて。

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爪が割れた。亜鉛が足りてない

 


              机の隅がカオスだ。

 


 ガスコンロが壊れました。コンロそのものではなく制御する電子部品の故障ですべて廃棄になるという、じつに今どきのひと騒ぎ。コンロ自体は一週間ほどで新品が入りましたが、家人がついでにレンジフードと洗濯物のガス乾燥機まで新調したいと言い出して、すべて完了するのに三週間かかりました。工事に付き合うこっちの身になってくれとも思いましたが、普段使うものが最新になると気分もアガるようで、浮かれた家人が花柄の鍋敷きまで設置しちゃいました。まあ家族が喜ぶのなら良しとします。

 


 コンロ設置まで煮炊きはこれで。防災用品のカセットコンロをこんなことで物置から引っ張り出すことになるとは。備えておくもんだ、とは思いました。…… 昨年末に防災用品の記事を書いた十日後にまたこの列島が揺れて。よりにもよって元旦の夕に。私には他人事とは思えなかった。

 

       
 東日本のときに福島の薪を拒絶したあの町の人には今回も他人事であったろうか。一生言い続けてやります。

 

  
 それにしても築20年。一昨年あたりから家の備品の不調やら修理やらが続きます。住み続け、使い続ければ当然のことではありますが、今どきの家はやたら電子的な装備が多いことが事態をややこしくします。床暖房やオール電化を導入しなくて本当に良かった。ましてや外出先からスマホで家電の操作をするなんて、不具合が生じたときのことを考えるとぞっとします。私は本当はもっと小さな家で、シンプルな環境で今のスローライフを楽しみたかったんですが、老親ほか家族が安んじて暮らしてくれたのでそこは黙すべきか。

 


 もっかの悩み事は、庭の小屋の屋根を自分で修理する算段と、ローンを借りるとき銀行に契約させられた火災保険の更新をどうするか。ああこまごまとこまごまと、容量の小さな私の頭はもうこれで一杯になり、世界征服を夢見る余裕がありません。ぜんぶほっぽって(放りだして)しまおうかなあ。うふふそうよ、イノセントな私に戻るの

 


 時間はこの世の人にもモノにもすべからく公平に作用して、みな劣化退色崩壊の網から逃れることはできません。那珂湊を散策して目についたこの改修中のガソリンスタンド、地下タンクまで修繕するとなると物入りだろうなあ。でも思い出したのが20年以上前、このGSで給油したらボンネット点検をサービスするのでお待ちくださいと言われ、呼ばれたときにはプラグが汚れていたので交換しときましたと黒いプラグを見せられて、しっかり請求されたこと。前日に交換したばかりのプラグを。ああ、今ならもう商売できないほどに大暴れしてやるのに。まだあんないんちきメンテナンスやっているんだろうか。

 


 そうメンテナンス。もしこの世が滞りなく回リ続けているのなら、それは常にメンテナンスされ続けているからです。極言するなら、人の仕事はすべてこの世界を維持するためのメンテナンス。立法司法行政はもちろん農業も交通も銀行も、この世を回し続けるための点検・修繕システムなのだと思うのです。

 


 あなたはいま幸せですか。もしささやかながらも幸せを感じておられるとして、それは突然降ってきたものですか。たぶん、たぶんですけど、その幸せはあなた自身の努力で得られ、維持されているものではありませんか。時の力は人の心や、そこに点る灯さえ劣化させる。小さな幸せを心に灯し続けたいなら、メンテナンスの努力を続けねばなりません。それは例えば健康を維持すること。周囲の人に感謝すること。朝にカーテンを開けること。神仏に祈ること。洗濯すること。料理すること。それが少しでも自分や家族や他人のためになるならと続けていること。小さな戦い、小さなメンテナンスの積み重ねが、今のあなたを幸せにしているのだと思います。それは愛と言ってもいい。


 というわけで表題です。爪が割れました、それも3か所も。いかん亜鉛が足りてない。亜鉛はタンパク合成やDNA合成に関わる酵素の必須成分、爪が割れるのはそれが上手く働いていないから。補給は百均のサプリでいいのかな。カキとか食べなきゃ駄目なのかな。健康はすべての幸せの基礎、身体のメンテナンスは最優先事項です。

 


 待ちに望んだスローな日々の二年目が終わります。メンテナンスに明け暮れています。

 

 

 

 

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