ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

玉川メノウ始めました

 


 玉川流域、稲刈りは九割がた終わりました。台風14号は東海上に去りました。水が引けば、いよいよ玉川メノウ私的解禁でございます。

 


 というわけで荒天が収まった二日後、フライング気味ではありますが強行偵察に出撃いたしました。

 


 水は引いてない。というかいつもの雨後より増水したまま。やっぱり台風の雨はすごい。


 とはいえ引き下がってはいられません。長靴に軽く浸水しながら掘ってみたら、小さいけど縞模様のステキなこれぞ玉川メノウってのが出ました。うん、確実に新たなメノウが流されてきてます。いいシーズンになりそうです。

 


 で、まあ、あちこちちょこちょこと川の様子を見まして、目に付いたのを拾わせていただきました。増水と濁りで見えるのは白っぽいものばかり。私の玉川ルールで真っ白いのは拾わないというのもあって、今日の収穫としては9つ。


 偵察目的だったことを考えれば上等です。… 露出オーバーなのはメノウに合わせたから。1センチ方眼なのでだいたいの大きさはおわかりになりますか。

 


 攻殻立ち。幅の関係で7つだけ。

 


 いくつかご紹介します。これが今回の最大級。大きさはともかくとして、景色がよろしい。

 


 最大のポイントは大きく深い晶洞。入り口にある丸い仏頭状構造が表情を作ってます。

 


 さらにどの側面にもいい縞模様があります。人に差し上げたら喜ばれるだろうなあ。

 


 お次はこれ。

 

  


 露出を変えて見ていただきます。これは「異形変」の時の「マタ・ハリ」と同じ、鍾乳石のように溶け落ちた姿で固まったもの、ただし残念ですがそのつららのような部分がほぼ脱落しています。それが残っていれば銘を号してやれたんだけどなあ。

 


 残ったつらら部分。

 


 それでもマタ・ハリ同様、妖艶な艶はなかなかに魅惑的です。

 


 次のこれは。おおおこれは。


 他の鉱物の結晶形が型押しされたメノウ。海や久慈川で過去に3個拾ってますが、とうとう玉川で見つけた。

 


 マグマが冷えていくとき、融点の高い鉱物から順に結晶が成長していきます。そして最後に残ったすき間に石英(メノウ)が固化する。先に他の結晶があると、その形がメノウに型押しされることになります。やがて風化とともに先の鉱物は崩れ去り、硬いメノウに押された型だけが残る。小さなドラマを感じてしまって、好きなんです。

 


 何の結晶だったのでしょうか、細長くて断面がひし形です。これはシロウトには見当もつきません。そして興趣も尽きません。

 


 最後に小さいのを2つ。特に最後のは、最初の写真の河原をひと掻きしたら出たもので、今日採った中で一番小さい。

 


 小さいけれど一番きれいな縞模様があります。


 この2つは、紙やすりをかけて面をきれいに磨きました。労力をかけましたが実は例の河原のお供物用、差し上げ用です。河原で拾ったら、さぞや喜んでもらえるかと。

 

 


 玉川流域、今年は草刈りと除草剤散布が大々的に行われ諦めていたのですが、ちゃんとオグルマが咲きました。何とはなしに、有難いと感じます。お散歩、花追い、メノウ拾い。いい季節のはじまりです。

 

 

 

 

↓ ご参考に。今回の記事、初めてこのブログにおいでの方にはわかりづらいかと。

 

↓ おおらかな気持ちでこれもポチっと…… いえ、いいんです。

にほんブログ村 その他生活ブログ 季節・四季へ
にほんブログ村 花・園芸ブログ 野の花へ
にほんブログ村 その他日記ブログ 備忘録・メモへ

ツクツク森でツクツクボウシがキノコになる

 

         


 やって来ました、ことし最初で最後のツクツク森。正式名称「水戸市内にあってツクツクボウシが片っ端からキノコに食われて冬虫夏草になっちゃう森」です。冬虫夏草のシーズンは終わっているけど、キノコが豊富な森なので何かは見られるでしょう。

 

 


 珍しくぽっと陽が射すツクツク森。基本的には暗く人の寄り付かない森です。写真はすべてコンパクトカメラ「権三ゴンゾーさん」で、暗い中片手で撮っていたりするので手ブレとか画質とか、まあ期待しないでください。

 

   
 で、いきなり森の入り口でお出迎えしてくれたのがこれ。外国ではDestroying Angel「殺しの天使」の二つ名を持つ猛毒キノコドクツルタケ。キノコ食を好まない私にはただの白く清楚な天使さまです。… 赤いツルアリドオシの実を添えたのは聖俗とか善悪とかのシャレだと思ってね。言ってはシャレにならんか。

 

   

 
 ツクツクボウシタケは、時期を過ぎてて期待薄でしたがちゃんと発生していました。

 


 これは地中の浅いところにあったもの。空っぽになった幼虫のお目目が恨めしそうに天を仰いでいます。

 


 発生が続いているのは良かったけど、以前よりその範囲が狭まりました。木が1本伐られると、もうその周囲から姿を消します。木の根と菌根を作ること、標的のセミが木の根に付くこと、二重の意味で樹木に依存する生物です。何と言うか、儚い。

 


 儚いと言えばこれも。カヤランが落下していました。この着生ランは、木の上でなければ生きていけません。

 


 おっとこれは腹菌類のキノコ。この形のはぜんぶツチグリかと思っていたらツチガキと言うグループでした。シロツチガキ。胞子を吹いてました。

 


 おおおっとこれは。ぶち破ったつぼの破片を乗っけたまま伸びあがる勇壮な姿、シロテングタケだああ。

 

  
 繊細なキノコもいいけど、こういう豪快さんも好きなのだ。

 


 珍しいものだと思います。クリのイガから生えるクリノイガワンタケ。何を好き好んでこんなとこから。

 

    
 あああ出たあっ。図鑑の写真みたいなこれはテングタケ。これを見ると、童話のキノコ・ベニテングタケも見たくなります。いつかそのためだけに信州に行くかもしれません。

 

          
 これもテングタケ科の何かだと思います。今まさにつぼから頭を出すところ。

 


 帰り際、昨年はコレラタケがあった場所に今年はハナオチバタケの乾いて朽ちたやつ。小さいながらも名の通りに華やか、賑やかなキノコで私は好きです。生時に見たかった。

 


 今日の戦果。発生期なら一日で百個体くらい採集できるのですが今日はこれだけ。実はツクツクボウシタケは見つけたら採っておこうと思っていました。観察会で参加者にお配りすると喜ばれるので。今年は実施されるかなあ。

 


 ツクツク森。暗い暗い、人の通わぬ、生命の多様性に満ちた森です。未来永劫ずっとその姿を留めてくれることを、訪れるたびに祈っています。

 

 

 

 

↓ ツクツク森 三部作

 

↓ ポチってくださるあなたは天使。

にほんブログ村 その他生活ブログ 季節・四季へ
にほんブログ村 花・園芸ブログ 野の花へ
にほんブログ村 その他日記ブログ 備忘録・メモへ

ボクの欲しかった力はそれじゃないんだ / ソニー純正マクロレンズと小絞りボケ

 


 ※ カメラのレンズに関するマニアック記事です。よしなに。

 


 はっきり意識したのはこのヒナノヒガサのマクロ写真。

 


 どこにもピントが合っていないこと、おわかりいただけますか。


 使っているのはSONYの純正90ミリマクロレンズ。この2月に使い始めてから、マクロ撮影でおやと思うことがたびたびありました。小さきものを撮るときは、三脚を据えて、絞り優先モードにして、絞りを最小のF22にして遅延シャッターを5秒後にセットしてシャッターを押します。ブレはないはずです。でもピントが来ない、というかピントの芯がどこにもありません。

 


 私は接写が命。カメラ機材はひたすら接写=マクロ撮影のためにあります。その写真が何だかおかしい。どこにもピントがない写真なんて、私の存在意義に関わります。いや本気で。問題は「絞り」にあるようです。

 


 悪い癖だと思うのですが、写真の絞りに関して講釈してもよろしいでしょうか。え?釈迦に説法? そこんとこはお許しを。

 


 絞り、アイリスとも言いますが、光学装置に入射する光の量を調節するものです。我々の眼では「虹彩」がこれに当たります。光を遮るのが役割ですけど、これが写真ではさらに大きな意味を持ちます。作例で見た方が早いか。ちなみに絞りの数値が大きいほど実際の絞りは小さくなるとご理解ください。

絞りF2.8(絞り開放)


絞りF22(最小絞り)


 ね? 絞りの数値が大きい方が、ピントの合う範囲(被写界深度)が深くなるんです。そのぶん暗くなってシャッター速度が遅くなり、手ブレに気を付けねばなりませんが、私は生物の造形を立体的に写し込みたいので、絞りを絞ってピント幅を広くして撮影するのが基本でした。これまでは。

 


 大急ぎ、人間の眼をモデルに説明図を作ってみました。カメラの場合絞りはレンズの後方にありますが、基本原理は同じです。絞った時にピントの幅が広がって見えるのは一種の錯覚、絞っても絞らなくても本当のピントは一点です。でもこの効果は大きい。ちなみにモノを凝視するとき目を細めるのも、この絞り効果を利用しています。

 


 カメラレンズの絞り。たくさんの絞り羽根が中央のすき間を開閉します。


 マクロ撮影で絞りを絞る理由は以上です。レンズメーカー・タムロンの伝説の銘玉 90ミリマクロ(型番72B)を使っていたこの20年、何の問題もありませんでした。問題はこのソニー純正90ミリマクロにあるようです。久しぶりにタムロンを持ち出して、缶コーヒーの能書きの文字を同じ条件で撮影し、拡大してみました。


F2.8 どちらもシャープです。ピントは浅い。

 
      ソニー             タムロン


F22 ソニーの方が字が崩れます。

 
      ソニー            タムロン

 …… うわあ、こんなことだったんだ。もっと早く気づけば良かった。なんなんだこの現象は。


 微小な土壌動物の写真を撮っている方の本で初めて知りました。これは写真レンズ特有の現象「小絞りボケ」です。回折という物理現象が写真に現れるものです。その写真家の方は、高倍率撮影のさいは小絞りボケを嫌ってF5.6まで絞りを開けるそうですが、それではろくなピントにならないでしょう。写真は見事なものだったので、腕がモノを言うのでしょうけど私には無理、やっぱり絞りたい。その意味で、本当に申し訳ないことですが、ソニー純正レンズ、落第です。いかにAF性能が良かろうが、手ブレ補正内蔵だろうが、技術を注いでほしかったのはソコではなかった。ボクの欲しかった力はそれではなかったんです。


 念のため申し上げます。決して天下のSONYの技術力を揶揄しようというのではありません。円筒のボディ内にAF駆動装置から手ブレ補正機構まで詰め込んで…… まあ重く巨大になり定価は17万5百円になりましたけど、ポートレートレンズとしては無敵、身の回りの小物を軽く撮るのにも最適。手放す気はありません。査定は6万円にしかならなかったし…… 。まあ、高い授業料になったことは確かです。くくく。

 


 私が撮りたいのはこういう写真なんです。

 


 ソニー純正の最小絞りはF22、対するタムロンはF32。そこまで絞ってもこの画質。このタムロンの旧レンズの「伝説の銘玉」という二つ名はダテではなかったんですね。残念ながら現在のタムロンはこのレンズを作っていないし、同じ光学系を用いたとする最後のAFマクロレンズも描写性能は劣ります。伝説は伝説として霧の彼方に消えていくか。

 


 一度はお蔵入りさせたタムロンの90ミリ、大切に使っていこうと思います。なに、古いものを大切にするのは得意なんです。

 

 


 幾山河を君とともに。 これまでも、これからも。

 

 

 

 

 

↓ 買った時にはそれなりに盛り上がったんだけどなあ。


↓ こんな記事でポチってくださるあなたは天使です。

にほんブログ村 その他生活ブログ 季節・四季へ
にほんブログ村 花・園芸ブログ 野の花へ
にほんブログ村 その他日記ブログ 備忘録・メモへ

キノコ出た。

 

    
      いつものフィールドの森に潜る。何があるかな。

 


 アキノタムラソウ。7月から続く花期もようやく終わりです。

 


 けっこう毛だらけ。

 


 ガマズミの実。日なたのがもう色付いていました。

 


 カラスノゴマ

 


 このブログの読者「守衛」さんのブログ「カラスとスローガン」の先日の記事で紹介してあって、見たかった花です。守衛さん、いつもありがとうございます。

 

      
 さてキノコ。ナチュラリストとして大いに興味があるんだけど同定が難しい。例によって間違っていたらご指摘くださいね。これはキクバナイグチとしておきますけど断定はできません、はあ。 イグチの仲間は夏キノコで、この日は先々で見かけることになります。

 


 クロアナバチ。いつぞや記事にさせてもらった黒衣の戦士。葉っぱにぶら下がってジタバタしてるのを撮ったのですが、写真を見ると後肢のツメが葉に引っ掛かっていたようです。助けてやればよかった。

 


 路上をコロギスの幼虫が歩いていました。コオロギとキリギリスを足したみたいだからコロギス。夏に孵化して幼虫のまま冬を越す変わり者。カメラを向けたらそのカメラに飛び乗ってきました。こんな反応をする虫っていないよなあ。こういうところも変わり者です。

 


 顔が隠れれば落ち着くらしい。

 


 道端のワラビが激しく食害に遭ってました。こりゃひどい。シダを食う虫もいるんですね。

 


 こいつ。正体は不明です。ツマキリヨトウというヤガ科の仲間はシダを食うそうですが、これは違うようです。

 


 タマゴタケが出てました、あちこちに。… 真正面から芸のない構図で撮ってしまった。目立つし危険な類似種はないし、とっても美味だそうですが、茨城の一般的なキノコ狩りシーズンからズレるのであまり採る人はいません。見て楽しむ私には僥倖です。

 


 タマゴタケの見どころだと私が思うのはこの条線。傘の中央の赤い混沌から四周に放たれる緋色の光に、生命のエネルギーを感じずにはいられません。

 


 さてこちらは、同じテングタケ科のシロタマゴテングタケかなあ。そばにあった幼菌がもろ「テングタケ型」でした。つばは見当たらなかったけど脱落したかな。猛毒菌です。

 


 ツマグロオオヨコバイ。昔はうちの庭にたくさんいました。どこへ行ったのか。

 


 トビが悠々と帆翔してました。あ、昔の記事のリンク貼っておこうかな。

 


 これはたぶんニガイグチモドキ。さしわたし10センチはありました。

 


 別個体を傘の下から。地を歩く虫はいつもこんな風景を見ているんですね。ひだの代わりに管孔という小穴が開くのがこのイグチの仲間の特徴です。

 


 ところでこの個体のすぐそばで、同じようにこの巨樹を見上げるものがいました。

 


 小さな人がハイゴケの森に佇んでいるような風情です。ヤケノアカヤマタケの幼菌としておきます。直径数ミリ、高さ1センチ。

 

  
 体積差は千倍を超えるでしょうけど、なんだか優しい風景です。巨象が我が子を見守るような。

 


 これはニシキタケ。松の落ち葉の下から鮮やかに自己主張していました。

 


 ヌメリイグチが群生していて、キノコを食材と考える人なら色めき立ったでしょう。ただイグチの仲間は似たものが多いうえに食毒がはっきりしてなくて、このヌメリイグチも図鑑によって食とあったり毒とあったり。おお怖い。

 


 ノウタケ。これはわかりやすい。このあとびっくりするくらい大きくなって、ばらばらに飛散します。キノコって面白いなあ。

 


 マツオウジというキノコが針葉樹の材から出て、そこにカナヘビの子どもが憩っておりました。トカゲやカナヘビの小さいのって人間から逃げずに、逆に見つめ返してきたりします。あんまり人を信用しちゃだめだよ。

 


 あら意外とちゃんと爬虫類のカオしてるのね。この世はそれなりに厳しいけれど、生き抜いてください。

 

     
 夏の終わりの森のラン、ミヤマウズラ。暗い林床に群生して花を咲かせています。

 


 花の構造を記録するならもっと低倍率でいいのですが、もうそんな図鑑みたいな写真はやめたのだ。

 


 ミヤマクワガタのメスにはよく遭遇します。とはいえもう9月も半ば、脚の付け根のオレンジ紋もすっかり色あせて。この夏の森を見事に生き抜きました。無事に子孫を残せたことでしょう。

 


 花と言えば、実はこの日森の林床で一番の花盛りだったのはヤブラン。私にしきりと撮影依頼をしてくるのですが、キミは写欲をそそらない、なんて無視していました。けっこう容赦ないワタシ。それでも帰り際、木漏れ日にいい笑顔を見せているのがいて、自然と90ミリマクロレンズを向けてしまった。フォトジェニックとはこういうことか。

 


 接写までしました。でもこの写真の出来栄えで気づいたことがあります。今のレンズの性能についてなのですが、それはまた次の記事で。

 

 

 ともあれ、夏の終わりの森を記録しました。フィールドはここからが面白い季節です。

 

 

 

 

↓ クロアナバチは最近もご紹介したような。


↓ どうかひとポチ。

にほんブログ村 その他生活ブログ 季節・四季へ
にほんブログ村 花・園芸ブログ 野の花へ
にほんブログ村 その他日記ブログ 備忘録・メモへ

メノウ教信徒の皆さまへ、玉川久慈川の現況を

 


 陽射しも和らぎ、蒼天に思わず息を呑む季節となりました。まだ日中は暑いけど、しばし仕事の手を休めて天を仰いでも損はありません。

 


 茨城の沃野は黄金色。おいしいコシヒカリ、絶賛完熟中です。これがあるというだけで、私はよそに住む気になれません。

 


 玉川流域、まだコンバイン稼働中。田んぼ一面ごとに、田植え時期やら水温やらの違いで収穫適期が異なります。お百姓さんの迷惑になることは避けたいので、私は稲刈りがすべて終わるまで玉川でのメノウ拾いは自粛します。月末になっちゃうのかなあ。

 


 久慈川の河原は夏草ぼうぼう。タデやらヨシやらオオブタクサやらカナムグラやらアレチウリやらが生い茂って、とにかく河原に出るためにナタをふるって大汗をかきました。

 


 出てみれば河原そのものもタデで覆われ、石は夏の増水で泥を被ったまま。メノウも珪化木もカケラも見ないで終わってしまいました。この場所は何かしら戦果を期待したのですが、思い通りにならないのがメノウ拾い。季節の進行と今後の雨に期待します。

 


 唯一、いつもの橋の河原は…… まあ人が入るせいなんですけど、見通しがよろしい。

 


 で、例のわらしべポイントが大変なことになっていました。メノウと珪化木の山。私なぞが考える以上に、利他精神というか、もはや聖地と言っていいいこの河原を大切に思ってくださる信徒がおられるようです。感謝の言葉もありません。私も河原全体を含めて、続けさせて頂きます。

 


 皆さま、どうかよき日々を。

 

 

 

 

↓ なにとぞ ひとポチ。

にほんブログ村 その他生活ブログ 季節・四季へ
にほんブログ村 花・園芸ブログ 野の花へ
にほんブログ村 その他日記ブログ 備忘録・メモへ

高さ100メートルのマンホール

 

    


 ささいな掌編です。写真だけざっとご覧いただければ。

 

 近頃、腹にガツンと来る展覧会を見てません。


 美術館、博物館、何でもいいんです。私のゴーストを慄おののかせるような、思わず鼻血が吹き出すような、そんなすごい作品に脳天をカチ割られたいのです。不景気で真っ先に予算が削られた分野、私の好きな現代美術家の皆さんはちゃんとゴハンを食べておられるだろうか。

 


 久しぶりに県庁25階の展望室に行きました。地上100メートル、いつ来てもいい眺めです。今日はフロアに変わった展示がありました。

 


 県内自治体のご当地マンホール展だって。

 


 こんな感じ。


 ご当地マンホールじたいはもはや珍しくもありませんけど、好き好んでまとめて見ようなんて気も起こりません。いい機会、どれ一つ見物していくか。

 


 まずは水戸市。キャラクターみとちゃん

 


 偕楽園の梅。まあ無難というか当たり前のモチーフですね。同じ水戸でおやと思ったのが

 


 カタクリ平成の大合併で最後に水戸になった内原町のシンボルです。同じ自治体内でも合併前のシンボルを使う土地はほかにもありました。

 


 写真フォルダで見るとカラフルで楽しそうなマンホール蓋ですが、市の花とか鳥とかの無難な自然物と観光名所とありきたりなキャラクターばかりです。いやまあ公共物だから当然なんですが。

 


 そんな中、私が大好きなのがこれ。常陸太田市の公式キャラクターじょうづるさん

 


 子育てが上手な鶴だからじょうづるさん。元は市の子育て支援センターのキャラクターだったのですがあまりにも秀逸なデザインで、市のキャラクターに出世しました。こんな経緯も大好き。本当はこのブログで大々的に紹介したくて画像もたくさん集めたのですが、使用にいろいろと制限や手続きがあって諦めました。ちなみに着ぐるみの出来は悪くて、この絶妙な脱力感を表現できていません。画像は楽しいのがたくさんあるので、どうかネットで引いてご覧ください。

 


 出た、大洗町キャラアライッペ。この頭部の

 


 シラスなんだけど虫にしか見えないのが、実は怖い私です。誉め言葉ですよ。

 


 やっぱり出た美少女キャラ、下妻市シモンちゃんだって。 か、可愛いじゃないか。むしろ新鮮です。


 …… とまあいろいろですが、残念ながら、この展示にも腹にガツンと来るものはありませんでした。公共物に何を求めたんだ私は。ああ目がびっくりするようなモノが見たい。県北芸術祭もあの県知事さんのうちは開催されないだろうしなあ。関東圏内で、何かすごい展覧会やってませんか? 脳が震えるような。

 


追記
 「ご当地マンホール」で検索したら、第一面であっさり「茨城県内のご当地マンホール」画像一覧が出てしまいました。見ると、地味で堅実なマンホール蓋がむしろ多いのにほっとしてみたり。

 

 

 

 

↓ 県庁展望室、水戸に来たならぜひ。

↓ ボクは小朝が大嫌い。


↓ こんな記事ではお願いしづらいなあ。

にほんブログ村 その他生活ブログ 季節・四季へ
にほんブログ村 花・園芸ブログ 野の花へ
にほんブログ村 その他日記ブログ 備忘録・メモへ

緑野の9月、白露のころ

 

     

 「いつものフィールド」とカテゴリーまで作っておきながら、かの緑野りょくやにご無沙汰してしまいました。いやその、暑かったし。秋の風が吹き始めたので、軽く歩いてきました。

 


 カニクサだ。このわちゃわちゃした葉のつる植物のことですが、なんとこれ、シダなんです。つる性のシダ植物ってあまり聞きません。しかも、実はこれ全体で一枚の葉。葉の先端に分裂組織、いわゆる成長点があって、一枚の葉が無限に伸び続け広がり続けるという、考えようではなかなかSFホラーな生命体です。この小さな葉片から同じ形のものが次々と現れ、それぞれからまた同じものが…… これってフラクタルと言うやつでは。

 


 そのフラクタルなつる、いや葉の先端。ここからおのれの分身をわらわらと生み出していきます。身近な里山にも、こんな面白いやつがいる。

 


 センニンソウはいよいよ花盛り。至るところの草むらを綿を被せたようにこのクレマチスの花が覆っています。昨年に武生たきゅう林道で香りを知って以来、そのハチミツのような芳香で見ずとも存在がわかるようになりました。嗅覚で季節の移ろいがわかる。秘術のひとつを体得したような、ちょっとだけ心が豊かになったような気分です。

 


 ススキの葉先でモソモソしてたのが脱皮中のショウリョウバッタモドキの雄。立派な翅が生えて、いよいよ秋の野にデビューです。…… なんだけど、私がガサガサやりながら近づいたのでぴたりと動きを止めました。

 


 アブラ汗をたーらたーらと垂らしながらこちらを凝視しています。うふふふ、いやーなところで見つかっちゃいましたねえ、うふふふふ、脱皮中では動けませんねえ、うふふふふふ、さあどう料理して…… いやいや、何もしないってば。

 


 見たこともないマメ科らしいのがひと群れ、やぶを黄色に染めていました。マメ科… だよねえ。たぶん今までも視界にあったのでしょうが、今日初めて意識することができたものです。初めまして。なんかキミ、少し奇をてらってないかい。

 


 こんなねじれた蝶形花は見たことありません。旗弁はかろうじて判別できますが、翼弁と舟弁が揃ってあさってを向いてます。調べたら、どうやらこれがノアズキというものらしい。このヒン曲がった姿が常態とは、進化の途上で何があったのやら。どーせ自家受粉するしー、花なんかどーでもいいしーとか、そういうことでしょうか。

 


 ヒイロタケの、やたら端正なのが出てました。たっぷり雨は降ったし、今年は秋キノコが楽しみです。

 


 ツリガネニンジン、山菜名トトキが咲いてました。黄色が春の色彩なら、紫は秋の色彩だと思います。この先の、リンドウの開花が楽しみです。

 


 ワレモコウの花穂です。これで開花中の姿。これをバラ科と見極めた昔の分類学者はすごい。

 


 本当に現物をよく見ていたんでしょうねえ。

 


 最後にしてメインのイベントを。これはツルボユリ科から分けられたキジカクシ科(アスパラガス科)の、雑草です。茨城では野原や土手になんぼでもあって、食用でもなく、さほど人の気を引くものではありません。でも夕刻に見たこの群落のツルボたちから、一斉に撮影依頼を受けました。こんなに咲いたよ! もう見られないよ! 撮っていきなよ! 夕刻の光の中、車中からも目に鮮やかな紫色でした。

 

        
 これまでなら視界の端で捉えてなんだツルボか、と0.3秒で興味を失っていました。珍奇なもの、豪華なものにばかり目が行っていた。今日のこれ、私も少しはものが分かってきたということでしょうか。

 


 もちろん接写も。ああこれも秋の色を持つものであった。

 


 昭和天皇の逸話は前に書きました。雑草という植物はありません。みなそれぞれに、自分の好きな場所で一生懸命に生きてます。害虫でも毒草でもそれは同じ。そして植物なら開花というハレの日に持てるすべてのものを開放します。美しくないわけがない。

 


 今日は二十四節気の十五節、白露はくろ。草葉に露が白く降りる。いよいよ秋です。季節を告げる野のささやきに耳を傾けようと思います、なんちゃって。← 照れるか。

 

 


↓ 雑草とは。

 

↓ 先年の武生林道の記事。先日の「ポツンと一軒家」でここが紹介されてました。


↓ どうかこちらも。

にほんブログ村 その他生活ブログ 季節・四季へ
にほんブログ村 花・園芸ブログ 野の花へ
にほんブログ村 その他日記ブログ 備忘録・メモへ