ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

結晶の森

 

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 石の接写をお見せします。無機質な結晶の、生あるような表情をご覧ください。

 

 


 最近のお気に入り、高温石英の「高温水晶」。そろばん玉のような結晶の、特に透明度の高いものを。向こう側が透けてます。

 

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 先日久慈川の上流域で採ってきたざくろ石。ライティングを変えながら、多面体構造の「面」を見ていただきます。

 

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 ざくろ沢の磁鉄鉱。センチ級の結晶が取れる場所があるそうで、行ってみたいと思ってます。

 

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 例えばウイルスは、生物と無生物、双方の特徴を持っています。同様に結晶もまた、反復と個性という生物の特徴を持った無生物と、私には思えます。いやそもそも生物とは何だろう。珪素生物という、我々からは石にしか見えない生物だってこの宇宙のどこかにはいるという。

 

 人間の尺度に収まらぬものがこの世界にはたくさんある。そう信じたい私です。

 

 

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奥久慈ガンガン メノウ・ざくろ石・ナガレタゴガエル

 

 

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 大変だ、自分のために使えないまま連休が終わってしまう。


 というので連休最終日は朝から奥久慈方面に出撃じゃあ。まる一日フィールド歩いてやる。ガンガン行くぞー。


 目的は二つあります。一つはカエル。もひとつはざくろ石。


 国道118号を東に折れ、久慈川から棚倉断層を目指します。遡上した沢の上流部でカエルを探すのだ。


 ただのカエルではありません。その名もナガレタゴガエル。1978年発見というのは、日本のカエルで一番新しいかも。関東から中部地方の山地に生息し、春から秋までは森の林床でアカガエルや近縁のタゴガエルと同様に暮らしているのですが、秋の終わりに渓流に入り、そのまま水中で越冬します。そして厳冬の2月、身を切るような渓流の中で繁殖行動するのです。茨城ではあまり知られていません。

 

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 沢の石をひっくり返したらいきなりすごい絵面になった。これはマゴタロウムシと言ってヘビトンボという虫の幼虫です。

 

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 またサワガニを驚かせてしまった。眠そうな目をしちゃって。ごめんね。

 

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 伐られたウメが、それでも水中で花を咲かせていました。

 

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 生をあきらめない。運命を恨まない。

 

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 ああ、またメノウを見つけてしまった。

 

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 カエルだ! カエルを探さんかい! メノウを見たら拾ってしまう。もはや習い性と言うべきですね。病気かも。

 

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 不思議なことに、このあたりの地質は堆積岩で、メノウができる火成岩じゃないんです。

 

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 でもメノウの岩塊がある。いったいどこから。

 

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 堆積岩の証拠、貝化石。

 

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 こ、これはフルートキャストという構造では。水の流れのある場所で堆積した地層に見られます。

 

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 なんて沢歩きをしながらだいぶ上流にまで来てしまった。静かな山村です。本気でこういうところに住みたいんだけどなあ。

 

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 空き家が多い。

 

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 芳香がすると思ったらカリン。採る人もないまま落果し、朽ち果てようとしています。

 

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 畑で廃材を燃やしていたご老人としばし世間話。聞けばこのあたりの空き家の主は、みな水戸あたりに出て行ってしまったのだとか。自分はここに一人で住んでいると。

 

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 肝心のカエルがいません。どうやらこの標高では生息しないらしい。ヤマアカガエルの卵はあったんだけどなあ。

 

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 路傍の菜の花が咲き始めています。春だ。


 どうやら久慈川沿いには件のカエルはいないようです。河岸を変えて砂金が採れる反対側の沢へ。とはいえこの場所は火成岩地帯で、中生代の堆積岩に含まれる砂金を狙える場所ではありません。狙うのはざくろ石。火成岩中のざくろ石。

 

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 いつも行く「ざくろ沢」で採れるのは、結晶片岩中で再結晶したざくろ石。大きいのもありますが、まったく結晶形にならない。そろそろ飽きてきました。最初に採ったような正十二面体の結晶が見たい。それには火成岩の沢でパンニングしようとここまで来たのです。

 

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 で、あっさり採れた。間違いなく結晶形のあるざくろ石です。今度拡大写真撮ってお見せしますね。

 

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 沢を下る道で路傍の梅。花付きがいいので桃かと思ったけど八重の梅でした。

 

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 梅花馥郁、って誰の言葉だっけ。きっとこんな梅を見たんだろうなあ。        

 

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 さてざくろ石は制覇し、第一目標のカエルが残りました。少し標高の高い場所に行ってみましょう。午後二時になりましたが諦めない。絶景を臨みながら天空の高みへ。

 

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 数年前、最初にこのカエルを見つけた沢で、今年もいました。これがナガレタゴガエル。

 

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 ぶよぶよの体。ひと冬皮膚呼吸しながら水中で暮らすため、皮膚の表面積を増やそうとしてこうなるのだと。


 ナガレタゴガエルに関しては、いろいろあってこれまで秘密にしていました。今度身内の会誌に発表することになったので、ブログでも解禁します。茨城にはこんなカエルもいるのよ。

 

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 メノウ、正確には玉髄ぎょくずいなのですが、ついと言うかうっかりと言うか、結構拾ってしまった。ついとか言う量じゃないな。ごめんなさい。久慈川で採れたとか採れないとかいつも騒いでますが、沢に入ればそこそこあるんです。でも人には勧めないし、場所も明かしません。理由は一つ、危険だから。

 

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 私のブログを見て久慈川のメノウ拾いにおいでになる方がたくさんおられます。みなさんご家族連れのことが多いようにお見受けします。沢は家族連れで入れるような場所じゃないんです。お怪我があっては大変です。それに沢歩きでメノウを探すのは、ギラギラした目で渉猟して歩くような剣呑なものです。目つきが悪くなるし、孤独な男の自己満足にしかなりません。私は久慈川の自然…… 輝く陽光,吹き渡る風,心に染みる水音をのんびり楽しんでいただきたいんです。


 というわけで! 今日採れたメノウはぜんぶ富岡橋と小貫橋の例の河原にばらまくことにします。私の読者様のどなたかの福音になりますように。なんか間違ってる気もするけど、読者の皆さんが喜べばそれでいいのだ。

 

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 男体山の雄姿。今日も奥久慈はいいところでした。

 

 

 

↓ 本文関連記事です

ざくろ沢のざくろ石 パンニング皿戦果報告 - ジノ。

久慈川メノウ,今日は当たりました - ジノ。

久慈川のメノウ拾いにお連れしましょう - ジノ。

パンニングで鉱物採取 砂鉄,角閃石,ざくろ石 - ジノ。

 

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六地蔵寺の胎内くぐり

 

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 身内の若いのが六地蔵寺の胎内くぐりを見たいというので。


 六地蔵寺というのは水戸市内にある名刹で、六体の地蔵菩薩をご本尊にするお寺です。市内東部、大洗街道から少し入ったところにあります。

 

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 こんなところ。

 

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 これが本堂でしょうか。

 

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 大同二年(807年)創建。古い古いお寺です。

 

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 樹齢200年のシダレザクラ。実はこのお寺はこれで有名。花の季節には大変な賑わいになります。でも今は静か。

 

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 樹齢800年の大イチョウ。幹の途中から別の木が芽生えそして根付いています。

 

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 六地蔵。正確にはこれはご本尊ではありません。ご本尊は屋内にあります。よく考えりゃ当たり前か。お地蔵さんではありません。れっきとした仏様、地蔵菩薩です。


 我々日本人は地蔵菩薩を子供の護り本尊としてあがめる一方で、お地蔵さんを雨ざらしの辻に置いたりしています。仏教の思想と土着の道祖神信仰がごっちゃになっているのだとか。ここは仏教寺院、おられるのは立派な仏様です。六体あるのは六道それぞれの衆生を救うためとか。

 

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 裏手に回るとたくさんのお地蔵さんが。

 

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 いつ誰が

 

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 何を思って寄進したものか。

 

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 それぞれに深い想いが込められているのでしょう。

 

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 そのお地蔵さんたちに見守られるように胎内くぐりの入り口があります。

 

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 下りていくと天窓からほんのりと光が入り、仏様を照らしています。すぐ出口があって、あっけないほど短いものです。


 一般には「胎内くぐり」というと神社で茅の輪をくぐるものを指します。「死と再生」の寓意であるとか。お寺にあるものは「胎内めぐり」とか「戒壇めぐり」と言い、お堂の中に作られた昼でも真っ暗な通路を歩く「修行」です。仏様の胎内を模した漆黒の闇を鎖などを頼りに進む。その間に穢れが祓われて生まれ変わる、こちらも「死と再生」の暗喩かと思います。光のありがたさを再認識するためとも言います。善光寺清水寺のものが有名です。


 六地蔵寺のが異色なのは屋外にあって土足で入ること。距離が短く真ん中に天窓があって暗黒ではないこと。「めぐり」でなく「くぐり」なのは仏の胎内というにはあまりにも短いからでしょうか。

 

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 境内には古墳…小規模な円墳があります。実はこのお寺、古墳群の上に建てられているんです。胎内くぐりも小高い丘の内部にありました。ひょっとして、元は古墳の石室を利用して作られたのでは? いえ、単なる推測ですけど。

 

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 円墳の一部が削られている場所をよく見たら…… これなんだかわかりますか。なんと円筒埴輪のかけらでした。本当に古墳なんだ。

 

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 梅の根元に点々と

 

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 フキノトウがもう咲いてました。暖冬なんですね。暖冬なら暖冬なりに、春が待ち遠しいものです。

 

 

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やっちまった SDカードを壊した話

 更新が遅れて申し訳ありません。ひと悶着ありました。


 昨日2月22日、久しぶりに御岩神社にお参りし、山頂にまで参詣しました。雨上がりの朝とて、他の方が誰もいない山頂。こんな静かな御岩神社は十数年ぶりです。雲海の絶景。「緑陰の小径」にはもうオウレンが咲いてました。参詣の後は山越えで日立の海岸まで下りて、「うのしまヴィラ」の海を臨むカフェで昼食、すべてを写真に収めてこれでブログ記事も一丁上がりとご機嫌で帰宅しました。カメラのSDカードからPCへ写真データを移そうとファイルを「全指定」して…… 何をしたのか自分でもわかりません。突然画面にこのカードはまっさらです、フォーマットしましょう との表示が。


 こっちの頭は真っ白じゃい。何が起こったんだ。慌てて元に戻そうとしますが戻りません。今日一日の写真データ、すべてぶっ飛びました。削除したんじゃありません。SDカード丸ごと壊れたんです。一体どのキーを押せばこんなことができるんだか自分でも見当がつきません。


 さあ大変。今日一日が無かったことになってしまう。フリーの復元ソフトを片っ端から試してみます。


・DataRecovery : そもそもカードを読めなかった。


・Recuva : 1度目は見事読み出してくれて、JPEGファイルを復元してくれました。でもそれ全部JPEGとして壊れてた。2度目は読み込まなかった。


・Wondershore Recoverit : ダマされた。フリーを装った有料ソフトだった。たっぷり時間をかけてファイルを検出して、「復元」を押したら購入画面になりました。データを失って動転している人を狙ったアコギな商売です。復元される保証もないので捨て置きました。


・Glary Undelete : まったくデータを認識しません。


・USBメモリ復旧 : ちゃんと動作してくれました! JPEGも復元した! ただし以前にカード上で正式に「削除」した写真ばかりで、今回吹っ飛ばしたデータはゼロでした。でもあてになるソフトだと思う。


・Previous Files Recovery : カードを読めなかった。


…… なんてことを今朝までやっていました。記事を書くどころじゃなかった。


「USBメモリ復旧」で救い上げられたのは、PCに移そうとする前にカード上で削除した失敗写真です。


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 ピンボケのザゼンソウ


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 これ!わかる?わかんないでしょ。右上かすかにオウレンの花が写ってます。


 まだ諦めてはいません。上記「Recuva」で写真データの残骸が残りました。JPEG修復ソフトを探して復活させようと思います。


 雨のしずくにうつむくオウレンの花。誰もいない神域、誰もいない山頂と「光の柱」。雲の沸く森、雲海のかなたに姿を現す阿武隈の山々……。


 いつか必ず皆さんの御覧に入れます。期待しないでお待ちください。


 ただ、一通りドタバタして、落ち着いたところで気づきました。写真が無いぶん記憶が鮮明になった。美しい瞬間をより心に刻み込むことになりました。決して「今日一日が無かった」ことにはなってない。…… ふと「残す」ことの意味を想います。

 

 

↓ 以前の記事です 

御岩神社:パワースポット,ショウジョウバカマ,イワウチワ - ジノ。

御岩神社,神域のオウレン - ジノ。

 

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国立科学博物館でミイラ展をやっていた

 

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 平日に休みが取れました。高速バスに乗り込んで、ほぼ1年ぶりの東京行です。昔は月イチくらいは行っていたのですが、最近は必要なくて。ネット社会万歳です。新型肺炎が怖いのでふだん絶対に着けないマスク着用です。ああメガネが曇る。


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 常磐道は霧の中。


 私が東京の用と言ったら、最近はもっぱらアメ横の買い物。カタログで見て実物を確かめて。手早く済んだので上野恩賜公園の美術館でも見ようかな。


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 交番わきでもう桜が咲いてました。外国の人たちが写メ撮ってます。


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 で、遭遇してしまった。予備情報なかったのでちょっとびっくり。国立科学博物館でミイラ展。科博じたいが久しぶりなので、これは見るしかないと予定変更です。

 

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 高いなあとは思うけど、その分子供たちが安く入れるなら。入場料というより協賛金のつもりですから文句は言いません。こういう企画展の準備がいかに大変なものかも知っております。


 残念ながらミイラ展そのものは撮影禁止でした。驚いたのは平日の午前中なのにものすごい人出だったこと。休日にはどんな騒ぎになるのかと思うと、人ごみの苦手な私はぞっとします。

 

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 これも「顔出し」と言うのだろうか。


 常設展示は撮影自由。膨大な展示品の数々はどうかご自分でご覧ください。この記事では私の目に留まったものの一部だけご紹介します。まずはミイラ展の会場の「地球館」にて。


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 校外学習の子供たちがいっぱいです。この科学の国の未来を、どうかよろしく。

 

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 イモガイ一覧。毒矢を撃つ軟体動物。研究員にこれの専門の方がいるのでしょう。

 

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 アンボイナ。殺人イモガイとして知られます。


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 菌類の模型、よくできてるなあ。かなりお金かけてます。さすが天下の国立科学博物館

 

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 テズルモズルの標本。以前のカラスウリの記事の時にご紹介しました。不気味で面白い棘皮動物の一種です。

 

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 どこかの誰かの思い付きで消されてしまった「藍藻」という言葉ですが、科博の展示では積極的に使われてます。さすがです。

 

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 牛の舌! 牛タン! こんなデカいものだったとは。


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 まだ新館の地球館を見ただけなのにかなり疲労しました。展示の質・量が半端じゃない。

 

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 腹ごしらえで回復しましょう。館内レストランでエビフライ。シンプルだけど美味しゅうございました。

 

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 さて本館「日本館」。科学の大伽藍に突入だあ。

 

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 フーコーの振り子。19世紀にパリのパンテオンで公開された時には連日の大盛況だったそうな。

 

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 日本人は鎖国中の江戸時代ですら科学への興味を持ち続けました。これは天球儀。

 

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 渾天儀というそうな。これでも天体観測機器なのです。

 

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 いつも感心する和時計の数々。江戸時代は夏冬で時間の長さが異なる「不定時法」だったのですが、それすらも正確に刻時します。

 

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 携帯日時計。ギャグではありません。コンパスまで付いている。

 

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 顕微鏡。ちゃんと江戸時代にありました。

 

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 細部に神は宿る。

 

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 日本館は地上3階・地下1階。移動に中央吹き抜けの階段を通ると

 

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 壁の大理石に化石が入っているのが観察できます。2階あたりにいくつかあるので、探してみてください。

 

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 あまりにも有名な。

 

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 コウジカビ。味噌、醤油、日本酒の作り手。日本人はカビとも上手に付き合ってきました。

 

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 ざくろ石入り片麻岩。私の行くざくろ沢の母岩もこれです。

 

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 全国の鉱物標本が並んでいます。

 

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 もちろん茨城のもいくつか。これは日立鉱山の黄銅鉱。

 

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 フタバスズキリュウ。高校生でこれを発見した鈴木直ただしさんの人生を本当にうらやましく思います。私ではミイラにでもならないとここに展示されない。科博さん、即身仏いっちょういかがです?

 

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 東洋の科学の国日本。その科学の精華を集めた博物館です。扉の飾り一つにも誇りと歴史が香ります。

 

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 1930年にこれだけの建物を作ったこの気概。現代ではもう無理なことでしょう。予算も削られているんだろうな。こういう資料収集や基礎研究こそが科学の土台なのですが、それは現代の政治家や官僚には理解できない次元です。

 

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 科学の殿堂。私の即身仏が寄贈されるまで待っていてね。

 

 

 おまけに。

 

 

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 ミイラ展の会場に設置されたミイラガシャポン、製作は海洋堂! 一回500円だけどやるしかあるまい。

 

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 2回やって出ました、「ネコのミイラ」と「若い女性のミイラ」。アップに耐える海洋堂クオリティ、500円の価値あり。

 

 

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冬に命をつなぐもの

 

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 シリーズ 冬に生きる …… なんて、NH〇の紀行番組じゃないってば。


 クロナガアリとヒガンバナ、冬に生きる生物を二つ記事にしました。天敵もライバルもいない季節を選んで生活する、その知恵と覚悟。凍てついた空気の中、争わず、襲われず、巻き込まれず。過酷だけど穏やかであることを貴ぶ。実際に人にもそういうのがいます。一つの賢い生き方であろうかと。


 さて、冬に生きるとなると、実はもう一つ取り上げたい生物がありました。前の2種が冬に行うのはあくまでも栄養生活でしたが、なんと繁殖行動をするものがいるのです。いやネコじゃなくて。


 そいつはとても小さく目立たない生き物で、私はこれまで偶然に出会ったことがあるばかり。意識して探したことはありません。今日はそれにトライしようと思うのです。で勇んで来ましたいつものフィールド。


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 水戸は今朝も氷点下。耐寒重武装で林に分け入ります。アウター3枚重ねでおお体形が変わった。まずは目にしたものをご紹介。


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 ホオノキの実を拾った。


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 ジャノヒゲの実。冬に美しく熟します。


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 ワルナスビの実が可愛い。有毒、有刺、大繁殖の外道ですが、これはこれで日本の山野で必死に生きてます。


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  スカシダワラ。何度かご紹介した大型の蛾クスサンの繭。もうカラです。


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 これも同類の蛾ヤママユの、繭の名もヤママユ。天蚕てんさんともいい、この繭から絹糸が取れます。

 

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 ザゼンソウ。以前記事にしましたね。よく考えるとこれも冬に開花つまり繁殖行動をしていますが、今回のネタではありません。


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 センニンソウが緑の葉で春を待ってます。

 

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 以前にここで冬虫夏草の一種ガヤドリタケを見ているのですが、今年は見つけられなかった。


 さてそろそろ目的物を。それは木の幹にいるはず。

 


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 ニイニイゼミの抜け殻 …… お前じゃないぞ夏の忘れ物。


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 なかなか見つかりません。他の方のブログではそいつは手すりや柵の上にいるというのでそこばかりを見ていたのですが果たせず。それでは木の幹、しかしどの種類の木かわからない。たぶん凹凸があって隠れやすいクヌギあたりかな。文字通り手探りで探します。


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 そしてたまたま目にしたアカシデの木に何かが。


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 いました! これが今日のターゲット、フユシャクのメスです。


 フユシャクというのは、蛾の一群シャクトリガの中のいくつかの種を指す俗称です。日本に35種。共通しているのは冬に羽化して成虫になること。成虫は食物を摂取せず、冬のさ中ただ繁殖行動のみを行い、産卵して生を終えること。メス成虫は翅が退化していて飛べず、オスの訪い婚でペアが成立すること。


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 オスは夜行性で飛んで灯火に集まったりするので採集は容易ですが、メスを特に昼間見つけることは困難です。あえて挑戦して大成功。なめらかなアカシデの幹の、陽が当たっているところの、ちょうど目の高さ。見つけて撮ってと言わんばかり。我ながらフィールド運の強さに驚きます。

 

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 体長8ミリほど。気づく人とていない小さな小さな生き物です。交尾して、すぐ産卵して、このメスの一生は終わります。きっと何の不満も後悔もないでしょう。ただ一所懸命生きただけ。

 


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 つなげること。続くこと。遺伝子のアルゴリズムがただ求め続けるもの。生命の真理。ヒトがこの単純原理から外れてしまったのはいつのことだったのだろう。

 

 

 

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そこを歩きたい風景

 

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「絶景」をお見せする記事じゃないから期待しないでくださいね。

 

 SNSの浸透で「絶景」という言葉がお手軽に使われるようになりました。ガラケー持ちでSNSにも無縁の私には、他人の写真を見て自分も撮りに行くという行動パターンはないのですが、そうしたい気持ちも理解できます。


 以前何かで読んだのですが、「絶景」には3つの段階があるのだそうです。その第一番目が「そこを歩きたくなる風景」だそうで。あ、ここを自分も歩きたい!というのは自然な感覚なのでしょう。


 今年も人間ドックに行ってきました。いつもお世話になっている茨城県メディカルセンターに新しい人間ドック棟ができていて,検査自体は快適でした。ただ,新しい病院の壁や天井の白さ,余裕ある空間の中の妙な孤独感,いずれも私には馴染まないものです。


 検査後の食事をレストランで頂くのですが,この新設の建物からは「逆川さかさがわ緑地」が見下ろせます。


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 わあ。


 まっすぐ立ったヌマスギの梢。斜めに入る光が冬枯れの芝にその影を投げかける。なんか,ものすごくそこを歩きたくなる風景です。


 というので食事後、お医者さんの検査結果説明まで1時間以上あるので気分転換をしてまいりました。


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 これが逆川。上流に田んぼや住宅地があって水は清くない。びっしり護岸もされていて、生物学的な面白味はないのですが


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 周囲の谷筋は湧水が多く、希少な生物が生息していて、親水公園になってます。

 

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 ゲンジボタルとか。


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 水中にクレソン。外来種ですがすっかり定着して。そういえば尾瀬の山小屋の周囲にもあったな。

 


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 ヌマスギがそびえます。アメリカ東南部原産の湿地植物。原産地では高さ50メートルになるものもあるとか。


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 その根元にぼこぼこと出てるのは気根。湿地では土中に酸素が少ないことへの適応だとか。


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 逆光きれい。さしずめ「ヌマスギの丘」かな。


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 湿地の主役はこちら、ハンノキ。たぶんもともと自生していたもの。成長が早く、大木になります。


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 もう開花しています。

 


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 これが花。風媒花なので見た目は地味。


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 雄花。この花粉でアレルギーになる人もいるらしい。


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 雌花。これが


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 こんな松ぼっくりみたいな球果になります。


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 そういえば、今期の夜アニメで私が唯一ブルーレイに保存すべきと思っているのが「映像研には手を出すな!」という作品なのですが、主人公の女子高生が語る怪獣の設定に「湿地に生えるハンノキを食べる」というのがあって、個人的には喜んでしまいました。そんなマイナーなもの、よく知ってるなお前。どこにでもある木なんですけどね。

 

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 コナラの林では落ち葉を踏んで。


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 水戸の町は、雨が少ない割には湧水の多いところで、水戸黄門こと徳川光圀公はここを水源とする上水道を整備されました。


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 今も市民に利用されています。


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 ヤブツバキが咲いてました。

 

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 逆川本流。前述のようにきれいな川ではありません。でもそれゆえにコイが丸々と太って。

 

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 小魚もいるのでしょう、ダイサギ先輩。水映りも男前ですね。

 

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 逃げた。


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 池の端のガマが綿毛を飛ばしています。これ、火打石で火をおこすときのいい火口になるのだ。


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 先月の大仕事で体はガタガタです。本当は1週間くらい休みたいんだけどなあ。

 

 


 ちなみに「絶景」の3分類について。


 ① そこを歩きたくなる風景
 ② そこに住みたくなる風景
 ③ そこで死にたくなる風景


…… だそうな。不肖私、③をいまだ経験しておりません。

 

 

 

 

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