ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

ワークマン侮り難し

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 心理テストです。


質問:あなたは洋服屋さんに来ています。あなたはどんな基準で服を探してますか?


私の答え:機能性,合理性。


分析:それはあなたが自分の長所だとカン違いしていることです。カン違いです。

 


 …… ほっとけや!

 


 さて。


 以前に,秋・冬・春に羽織るアウターの新しいのが欲しいと書きました。 リンク ユニクロよ今夜も有難う - ジノ。


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 ナイキのウインドブレーカー,とてもいい品で,下にダウンを着て冬も乗り越えてしまいました。でも数年着続けてさすがにくたびれた。こういう時同じものを求めてしまうのが私のダメなところかもしれませんが,残念,もう絶版で今のナイキに同等品はありません。


 ブランド名で服を買うことはまずなくて,機能性とか値段を含めた合理性(笑)で探します。見た目が細身,というのも厳しい条件です。探索は難航しました。


 まずはナイキの流れでスポーツ用品店を探します。ランニングウエアやトレーニングウエア,登山ウエアまで。内原イオンのスポーツオーソリティの店員さんに怪しまれるほどに店内をうろつきますが,軽すぎたりゴツすぎたりハデすぎたり,どうも気に入ったものがありません。もちろん各メーカーのネットカタログも見るのですが,写真で目についても実物はいまいちだったりして,スポーツ用品は諦めました。


 次に探したのは釣り具店。最近はバイパス沿いに大型店があって,ウエア類の品揃えも充実しています。以前は安くて性能や着心地も満足なものがあったのですが,今どきはみな豪華でゴツいのばかり。どうもしっくりきません。


 アウトドア専門店もあるのですが,このご時世に当たり前のように定価売りしているのが気に入らないし,ブランドを前面に出した商品の配置にも違和感があるし,何よりそんな店で誇らしげに買い物をする人たちの姿が好きになれません。ええひねくれた男です。


 上野の軍装店にもカタログで気に入ったものを見に行きましたが,やはり実物はピンときませんでした。シャツ一枚買っただけ,と以前の記事で書いた件です。


 さて,道に窮しました。この広い世界のいったいどこにいるんだいマイハニィィッとか叫んでみたり。


 そこでふと思い出しました。私の車にはいつフィールドに繰り出してもいいように一通りの装備が積んである。はいおばかです。で,その装備品の中に,夏の森に潜航するための長袖シャツがあります。虫・枝避けのためのものですが,気温30℃湿度100%の林床をごそごそ移動するときも快適で,夏のフィールドワークに欠かせません。あれはたしかワークマンの作業着。そうだワークマンだ!


 勇躍出かけますワークマン水戸河和田店。平日の昼間なので,他のお客さんはいません。働く男はこんな時間に街をうろつくようなことはしない訳で,その分たっぷりじっくり店内を探索できます。事前にカタログをチェックして驚いたのは,最近のワークマンは単なる作業着屋さんではないこと。安くて機能的という肝要を押さえたまま,アウトドアブランドまで立ち上げてます。あるわあるわ,欲しいものいっぱい。


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 結局お買い上げはこの3着。誰,笑っているのは。


 レジのお兄さんには驚かれましたが,いえいえこれでブランド物一着分のお値段です。聞けば,最近のワークマンは一般向けの衣料にも力を入れているとのこと。そういやTVCMやっていたなあ。値段とか機能性とかそのままにこれだけのモノを作れるのですから大したものです。一遍でワークマンのファンになってしまいました。

 


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 1着め。素材しっかり,ポケットいっぱい。


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 なんたって現場服。いちばん気合が入った現場フィールドでだけ着ることにします。


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 これ!名札! 大人の衣料で見たことあるか。この味がわかる人,わが友です。

 

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 正しい使用例。はーい危ない人ですよー。

 

 

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 2着め。ブルゾン型。


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 ポケットやらベルトやら,機能性ばっちり。アイデア次第で使えます。


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 これがワークマンのアウトドアブランドだそうです。

 


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 3着め。同じアウトドアブランドのシャツ型。夏に活躍しそうです。

 


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 参考出品。ポーランドの軍装品メーカー・ヘリコンテック社のシャツ。

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 いろいろ付いていて,それなりに機能的ではあります。

 


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 参考出品。NIKO AND… のシャツ。これは純粋に街歩き用。


 同じようなのばかり…… とお笑いでしょうね。いいんです。私が幸せならば。

 

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花園ガサ入れ,じゃなくて自然観察

  

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 茨城生物の会,の観察会。花園を歩くというので参加して参りました。うっかり参加すると案内役やれだの報告書書けだのと便利に使われてしまうので最近は距離を置いているのですが,花園と聞くと心が揺れます。


 北茨城市花園。以前に花園神社のライトアップをご紹介しました。茨城の生物観察のメッカです。もう何百回というと大げさですが,数えきれないほど行ったフィールド。久しぶりに覗いてみたくなったというところです。

闇に浮かぶは森閑の社 花園神社ライトアップ2018 - ジノ。


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 今日の参加者の皆さん。やっぱり平均年齢70行きそうな。


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 まずは花園神社にお参り。


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 拝殿の猿=山王大権現の面。


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 本殿のも。

 

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 今日も笑かしに来てます,吽形ならぬウン猿。


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 対になって,阿形ではなくア猿。名前,本気にしないでね。


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 逆光に浮かぶ朱がまぶしいほどに美しく見えました。


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 光射す境内。明るいなりの荘厳さがあります。


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 池のほとりにクリンソウ。アゲハが蜜を吸いに来てました。


 ここから七つ滝方面に向かいます。目にしたものをご紹介しますね。

 

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 ウスバサイシン。花も残ってました。

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 近縁のフタバアオイも。前にもご紹介しました。徳川家の紋の原型です。


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 ヘビイチゴ。好きだなあ,赤い実。


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 ハンショウヅル。花は見当たりませんでした。


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 新葉が真っ赤なカエデ。これだけ見ると季節感が吹っ飛びます。イロハカエデ系の園芸種かな。

 


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 チドリノキ。こう見えてカエデの仲間。


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 オヒョウ。独特の葉形でわかりやすいのですが茨城には少ない。ただこの花園ではよく見かけます。アイヌの人たちはこの木の樹皮から糸を取り布を織りました。遠い北国のにおいがします。


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 ヤブデマリが咲いてます。


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 途中,杉林が伐採されてました。スギといえどもないのは寂しい。なにより森が乾燥してしまいます。


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 それでも岩清水。


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 木漏れ日の中に


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 ツクバネソウ。


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 カメバヒキオコシ。しっぽのある亀のような葉。薬草で,倒れた旅人を「引き起こす」力があるそうです。

 

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 蝶がいた。ムラサキシジミ。越冬個体です。もう半年生きているんだ。


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 日本最美麗チョウの一つ,ミヤマカラスアゲハ。


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 ここから花園神社奥の院


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 しばし歩いて七つ滝,の一部。滝はさらに上へと続きます。七つあるから七つ滝。ここで昼食を取って終了だそうです。ちなみに奥の院の祠へは,滝の隣を鎖を頼りに登るかなりハードなルートを辿ります。老人主体の今日のメンバーで登ったら,さぞや楽しいことになったろうに。


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 滝の音を聞きながら。


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 下界はかなり暑い日だったのですが,滝とともに吹き下ろす風はかなり涼しく,すっかり体が冷えてしまいました。


 さて。


 観察会は無事終了しました。もちろんタダで帰るワケありません。そう,沢に降りてガサ入れだあ!


 ここ花園では宝石のアクアマリンが採れたこともあります。ガサ入れ=パンニングせずになんとする。宝石は無理でも,ざくろ石くらい拝んで行かねば。

 
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 路上でざくろ石の母岩を拾いました。…… あまり上等ではないな。

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 案の定,ざくろ石は採れたのですが,色も形も少し残念なレベルでした。


 県内どこでもいいざくろ石が採れるわけじゃあないのね。また一つ勉強しました。ところで。


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 何やら看板が。

 


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 ここで1か月前に姿を消したひとがいたようです。車中泊を続けながら旅を楽しんでいた若い人。私も若いころ,同じことをしてました。一歩間違えば私もこんなことになっていたんだ。


 思い返すとぞっとするような危険なこともありました。今こうして生きてられるのはただ少し運が良かったというだけ。


 早く見つかることを祈ります。

 

 

 

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御岩神社の今日の花

 

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 お久しぶり,御岩神社にお邪魔してきました。今日はお花を中心に。


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 いきなり鳥居下にカザグルマが咲いているんだもんなあ。植栽の可能性はありますが,園芸種ではなさそうです。あ,すいません。商売がら野生・自生のものと植栽のものを露骨に差別するクセがあるもので。そんなことは抜きにして,生け垣の下で光を放つように咲いてます。こういう邂逅を,私は幸先良いと考えます。さあ行くぞ。


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 今朝は霧が濃かったけどもう晴れ上がりました。いい日になりそうです。


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 8時台なのにもうお客さんが。本当にこの神社の興隆を嬉しく思います。だってここ,「本物」だもの。このあと大型バスで東京から乗り付けた団体さんに山中でお会いしました。いつも言いますが神さまは人々に祀られ敬われてこそなので,良い事でしょう。

 

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 今日の三本杉。


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 うっすらと霧が残ります。


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 苔の毛氈もうせんの美しさ。京都だったらおカネ取られてますよ。


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 私の大好きな場所,「緑陰の小径」。

 

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 今年も美しく咲いたであろうショウジョウバカマ,の実。

 

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 石碑を増設するときに随分踏まれていたようで心配したのですが,無事でした。苔の中にショウジョウバカマオウレンが葉を広げます。


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 これは最近になって踏まれたもののようで。バイケイソウが倒されてます。これだけ人が来れば,やはりこういうことはありますね。


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 ここにはミヤコワスレも咲きます。


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 エンレイソウ! この特徴的な三輪葉とのサプライズな出会いが今年はこれで3度目です。そうかここに現れたか。個人的には大歓迎。種子が芽生えてから開花するまでに7年かかります。見守っていきたいと思います。


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 オダマキを下から見るとこんな感じ。


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 これ絶対!気づいたの私だけのはず。手水舎から流れる水の溜まりにカエルの卵。 ヤマアカガエルだろうけど,下界ではとっくにオタマジャクシになってます。

 

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 シャクナゲいろいろ。シャクナゲの花期は終わっているものと思ったら,まだこれからの株もありました。個体差なのかそういう品種なのか。いずれにせよ豪奢な花はこちらの気分も盛り上げてくれます。


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 マムシグサも花期は終わっているはずなのですが,冷風の吹き下ろす谷筋ではまだ開花中。


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 うしろあたま。


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 山頂のご神体にもご挨拶せねばと登ります。山ン中では浮いてるよな,この服装。赤や黄色のヤッケなど,意地でも着るもんか。


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 シャガは下界ではとっくに花期が終わって実になっていますが,この神域では開花中。美しい花です。


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 ウワバミソウも花盛り。


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 かびれ神宮のイワウチワの神岩。

 

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 イワウチワもきれいに咲いたのでしょうね。実になってました。


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 表参道・裏参道の分岐でさっと視界が開けます。皆さんおおっと声を上げるポイントです。


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 コアジサイきれい。微妙な青色が私の腕ではなかなか写真に出ません。


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 ニガナもきれい。

 

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 山頂。


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 左側が急に切れ込んでいるのが奥久慈の男体山。右にある三角錐が白木山と言います。


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 裏参道を下山します。陽射しは強く,空気は冷涼。絶好の山歩き日和でした。


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 拝殿で無事下山のお礼をしてるのをヒヨドリに見られてた。


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 パワースポット云々は抜きにしても,私には他に換えようのない大切な場所です。一層の興隆を願います。

 

 


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 おまけ。鳥居わき駐車場のミズバショウ池。 先生!一人だけよそのクラスの子が混じってます! さあどれだ?

 

 

 

            わかった?

 

 

 

 

 


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 これ。一本だけザゼンソウがあるのでした。

 

 

↓ カテゴリー「御岩神社」もよろしく

御岩神社:パワースポット,ショウジョウバカマ,イワウチワ - ジノ。

 

 

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2019年5月閲覧数報告

 

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        今日もいい天気。

 

 このブログの月別アクセス数,ご覧くださいませ。

 

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 停滞と,成長と。何だか「学習曲線」のグラフみたいです。この5月の閲覧数が7000を越えました。びっくりしてます。何が起こっているのだろう。


 種明かしをすると,10連休のおかげなんです。連休のあいだだけ,とんでもなくアクセスがありました。その貯金で総数がかさ上げになったワケで。何ら実利のない雑記ブログ,おヒマな時にしか読んでもらえないことがはっきりしましたね。連休もっと増えないかなあ。

 

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 ごめんなさい,休日だと仕事にならないご商売もありましたね。いえこのブログも,来月の閲覧数はコンコンって落ち着くことでしょう。浮き沈みは世の常です。

 


 ブログを始めてから1年と9か月が過ぎました。記事の数,まだ200に達してません。それでも一度に10も20も読んで行ってくださるお客様がいて,有難く思います。くどい文章並べた長い記事ばかりですが,それなりに考えながら書いてます。今後ともごひいきに。

 

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 不思議なのはランキングサイト「にほんブログ村」。これだけアクセスが伸びてもさっぱり順位が変わりません。目に見えない不思議な法則によってランキングが決まっているとしか思えない。最初の12月から1月にかけてアクセスが増えたのはブログ村のおかげだったそのご恩は忘れていませんが,もはやアクセス数にブログ村の関与する部分はないということなのかも知れません。今ではグーグルの検索からたくさんのお客様がおいでくださるようになりました。それでもよろしければ,記事の最後にある「野の花」とかのボタンをポチッとお願いします。


 とにかくここまでやってきました。時には人の力を借り,時には一人で原野を行くが如く。図らずもこのブログに書くことがストレス発散にもなったことが幸いして,ここまでやってこれました。無愛想な職人のように,これからも黙々と続けていこうと思います。

 

 これまで,本当にありがとうございました。

 これからも,どうかよろしくお願いいたします。

 

 

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 歩くこと。ただ歩いていくこと。
 それだけで明日にはたどりつける。

 

 

 ↓ 経過報告記事です

ブログを始めて3か月め。 ありがとうございます。 - ジノ。

2000アクセス突破しました - ジノ。

4000アクセス超えました - ジノ。

1万アクセス越えました - ジノ。

ブログを始めて1年半です。月間閲覧数は4000に。 - ジノ。

那珂つるしびなと閲覧数報告 - ジノ。

 

 

 

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ざくろ沢ガサ入れもといパンニング制覇

 

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 最近,川を見るとガサ入れしたくなる。病気が高じてきました。いかんこのままでは人としてダメになる。


 いつの間にかパンニングをガサ入れと称するようになっていたことにも気付いてません。生物屋が,野山に被写体があふれるこの季節に長靴履いて沢でごそごそやってます。とにかくこの道を突き詰めて,憑き物を落とすしかない。それにはともかく,かの「ざくろ沢」を制覇するしかありません。


 ♪ ばーんだのさくらか えーりのいろーっ

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 気分が前のめりの時に口を衝いて出る旧軍軍歌「歩兵の本領」とともに,やってきましたざくろ沢。実は4度目,今日こそキメます。

 


 目的は一つ。ざくろ石の採れるポイントを特定できること。ついでに磁鉄鉱結晶のポイントも。

 


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 道々,落ちている石を見ます。これは結晶片岩のうち,鉄を多く含むもの。磁鉄鉱の母岩でしょう。


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 こちらはざくろ石の母岩。なるほど,きれいな結晶は難しそうです。

 

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 しばらく歩きました。ここらで沢に降りてみよう。


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 上流からパンニングしながら沢を歩いて,たどり着いたのがこの地点。何の変哲もない沢でしたが……


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 川砂を取ってガッシュガッシュしてみたら


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 当たった! ようやくポイントを見つけました。見た目にもはっきり赤い粒。磁鉄鉱の結晶も見えます。


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 何かの目的のために,自分しか知らない場所を持つこと。自信をもって,求めるひとを案内できる場所を持つこと。これで「パンニングでざくろ石」には余裕で対処できます。自家薬籠中の物が増えました。ナチュラリストの宝物です。


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 持ち帰った砂をピンセットで選別。出るわ出るわ赤いやつ。机の周りが砂だらけになったけど,これだけ採れました。


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 色も形も千差万別です。


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 ちゃんとラミたんもいます。もとい磁鉄鉱の結晶も。


「パンニング ざくろ石」で画像検索すると,日本各地の川で採れたざくろ石を見ることができます。中にはざくろ石が大量すぎてパンニング前から川砂が赤い川だとか,鮮やかな赤い色のざくろ石ばかりが採れる川だとか。羨ましいけど,私には自分の足で見つけたこの場所こそざくろ石の沢です。

 

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 地質図の「ざくろ石帯」は広域変成岩のある地域限定ですが,ざくろ石自体は安山岩のような火山岩にも見られます。火山地帯にお住まいの方々も,百円ショップで道具を揃えてご近所の川で試してみてはいかがでしょうか。楽しいですよ,パンニングで宝さがし。

 

 これで何とか憑き物は落ちました。おデコにざくろざくろざくろ石と表示されなくなりました。次の週末は生物写真を撮りに行こうかな。

 


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 ざくろ沢からの帰り道,東海村方向に黒煙が見えました。原子力施設と重なって見えたので,てっきり東海第2原発で何かがあったと思いました。


 ついにこの日が


とか言ってみたり。 すぐに煙は収まって,どうやらただの火事だったようです。 …… そして人生は続きます。さながら螺旋のように。

 

 

 

↓ ガサ入れ関連記事です

パンニングで鉱物採取 砂鉄,角閃石,ざくろ石 - ジノ。

ざくろ石ざくざく - ジノ。

パンニング,ざくろ石と磁鉄鉱 - ジノ。

 

 

 

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青麻山(茨城県の)

 

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 青麻山あおそやま。ネットで検索すると宮城県にあるお山がヒットします。ハイキングで人気の山らしい。でも今日向かうのは茨城県常陸大宮市に在する方のお山です。標高395メートル。


 あおそ,というのはイラクサ科のカラムシという植物の別名。繊維を取る目的で明治以前は盛んに栽培されたそうです。その青麻がいっぱい生えていた山なのでしょうか。県北部の,奥深いところに鎮座しています。国土地理院の地図には頂上に神社が示されてます。


 御岩神社鶏足山鍋足山奥久慈男体山…… 好きだったフィールド,深呼吸するため,心を養うためにあった領域に,次々と人が押し寄せるようになりました。集団で行動したがるタイプの方々とはどうも相容れません。神気ただよい樹声ささやく,せめて単独行の人に出会うだけの山はないものか。もちろん生物が多様であることもポイントです。


 そんな経緯で古い生物調査の報告書を見ていたら,青麻山の名前がありました。どこそれ知らない。そうか自然観察のできる山かと目星をつけました。行かねば。


 水戸を出て1時間。まずは地形図で二つあるうちの南側の登山路を目指します。


 上の方まで舗装された車道のようですが,用心して登り口に駐車して行動開始。


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 クサイチゴやらミツバウツギやらサワガニやら。


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 さあところが。舗装が切れた途端に道がヤブに消えました。え?え?だって地形図には。…… 国土地理院のド嘘つきが。


 登っていけばいつかは山頂に着くのだろうし,ヤブ漕ぎ大好きって人も世の中にはいるけれど,フルパワーが必要です。今日はそんな気分じゃありません。そもそも何度でも安心して来られる場所ってのが肝要なんです。


 なんて思いながらヤブをかき分けていたら,なんとエンレイソウ

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 このあたりのこの標高では珍しいものです。ここで見たというだけで収穫。これを潮に転進します。この道はない。最近の国土地理院は現地踏査などしないのでしょうか,山道で往々にしてこういうことがあります。


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 で,西側の登山口に回ったらこれ。今はもっぱらこちらがルートのようです。


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 地形図では「徒歩道」,つまり歩行者用のホントの登山道のはずなのですが。国土地理院,最近は航空写真のトレースすらやっていないようです。


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 とにかくスギの造林地で,下草も刈られて,よく管理されています。ということは生物相は単調です。残念ながら生物観察には向いてないでしょう。


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 丁寧で親切なご案内、痛み入ります。私の車はとりあえず四駆なのですが乗用車タイプだし,ここでも用心して徒歩で行くことにします。山では用心深いに越したことはない。そのほうが観察できるし。


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 ミミガタテンナンショウ。今年はよく見かけました。


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 かなりの急坂で,油断すると息を切らします。


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 着いた。心づくしのご案内,ありがとうございます。


f:id:xjino:20190525090726j:plain 青麻三光神社

 

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 月,日,星の三光のシンボルは,東北の山でも見かけました。…… この微妙な手作り感がいいですね。小さな神社ですがよくお祀りされてます。


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 社殿の裏に回ると


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 伐採地。南東方向の限られた眺望より,伐採後の山肌に目が行きます。本当に植林地帯なんだ。


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 斜面はものすごく急傾斜。あのままヤブ漕ぎしていたらこんなところを登る羽目になったかと思うとぞっとします。

 

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 境内に戻ってフモトスミレチゴユリ。まあともかく,思い描いていた私の自然観察地とはだいぶ違いました。いえこの神社やお山そのものにケチをつけるわけではありません。ただ偏屈で口うるさい生物屋の眼には留まらなかったと。


日本百名山」の深田久弥は,百の山を決めるのにどれだけの山を登ったのだろう。「百名山」刊行後も山を歩き続け,そして山で生涯を終えました。そんな,求道に捧げたような人生をうらやましく思います。…… 今の世には、ただ他人の後を辿るだけ,ネットで人気の何かを探して、真似をしただけなのに〇〇制覇なんて言ってみたり、そんな人が溢れています。深田久弥はかような行為にはなんの価値も感じなかったろうし,私も興味はありません。目指すのは、限られた人生のうちに、自分にしかたどりつけない場所に立つこと。

 

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 下界は田植えの真っ最中,ヤマフジショカツサイが花盛りの頃の話です。

 

 

 

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初メロン食べました

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 家族が鹿島スタジアムのアントラーズの試合を見に行ったついでに,鉾田メロンを買ってきてくれました。今年の初メロンです。

 

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 濃厚,芳醇。香りも甘みも上品かつ強烈。普及種のアンデスメロンにしてこの実力です。お値段もさすが生産地,東京の人が聞いたらひっくり返るくらいリーズナブル。

 

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 茨城で作れぬ作物はない。さすがにパパイア作ってるのには驚いたけど,本当に何でもできるんです。常陸の国は常世の国。古代から人々が豊かに暮らすこの国の,季節の移ろいがまた一つ。いえ,古代にメロンはなかったけど。

 

 

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