ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

#もっと評価されるべき

 ハッシュタグ「もっと評価されるべき」はもっと評価されるべきものに付けられるタグです。えーと、才能がありながらまだ知名度のない作家やその作品、優れているのに売れてない製品…… 要するにもっと評価されるべきものに付けられるタグなんです。アタマ悪くてすいません。

 


 映画館に行きました。今のシネコン全盛になってからは、おカネ払って車のCM見せられるのがばかばかしくて足が遠のいております。まあ今日は一日大雨の予報でしたので、たまにはいいかな、と。たまに行く特別な場所、と刷り込まれている時点で負けております。あ、女性同伴の場合は意味合いが別ですよ、うふふ。

 


 見た映画は岸辺露伴ルーヴルへ行く

 


 悪い癖ですがご説明とうんちくを。漫画家・荒木飛呂彦の代表作「ジョジョの奇妙な冒険」第4部の人気キャラクター「岸辺露伴」を主人公に据えたスピンオフ作品岸辺露伴は動かない。これを実写ドラマ化したのが天下のNHKで、本作はスタッフを同じくして撮られた新作映画です。


 テレビシリーズを見て、原作の雰囲気を残しつつ実写としてのオリジナリティとのバランスも素晴らしい、あ、これは映画館で見る価値のあるものだと思いました。主演の高橋一生の演技がもう絶品で、これは彼の代表作、当たり役と記憶されるでしょう。それと間違ってもヒロインではなく、むしろ「ワトソン役」の編集者「泉京香」を演じる飯豊まりえもいい。これまた天下の集〇社、そのジャ〇プ系の編集者なので決して無能ではなく、身にまとうファッションは一流、しかし孤独を愛する芸術家・露伴の生活やあろうことか創作現場までもをかき乱す俗物。まったく無自覚のうちにストーリーを盛り上げ、時にはこれまた無自覚に露伴の危機を救ったりします。荒木飛呂彦先生いわく、ただのチョイ役として生み出したのに勝手に育ってしまったとのこと。ある意味難しい役ですが飯豊まりえさん、いろんなものを振り切って好演してます。ちなみにこの方、戦隊出身。戦隊もの、男性はその後イケメン俳優として世に出る人がおられますが、女性で大成する人は珍しいんじゃないかな。今後も演技派としての活躍を期待します。

 


 入り口で渡された特典。なんと露伴本人の「ヘヴンズドア」。


 公開から1か月を過ぎて、さて興行収入はどうなったか。1か月時点での興収は10億だったそうです。同じ1か月で、鳴り物入りの「東京リベンジャーズ前編」が21億、かの「シン・仮面ライダー」が19億ですから、億を割る邦画もある中で十分健闘しております。ただ、公開当初は邦画1位、3日間の配収が3億に達したのがその後ストンと落ちました。ああ、テレビ版を知っているつまり「わかっている人」が一通り見終わってしまったのだな、と。


 テレビドラマの映画化という一点では不利だったんです。民放が同じことをやると、ご存知のように朝から晩まで、天気予報に宣伝ポスターが映り、バラエティからあろうことかニュースショーにまで出演者が出てきて慣れないトークと映画告知をご披露するというアレ、NHKではできないんです。私はそういう浅ましい真似は好きではありませんが、それで動く人も世の中には多かろうかと思います。

 


 同名の原作はルーヴル美術館での荒木飛呂彦展のために描かれて、映画はその美術館の全面協力で撮られました。重層的な物語展開、圧倒的なビジュアル。私には入場料ぶんは取り返せたと思えましたし、じつはNHKドラマの映画化作品としては最高のヒットなのだそうですが、それでも私は言いたい。もっと評価されるべき。

 


 記事にはしませんが、私の愛する深夜アニメでも同じことを言いたい作品があります。酷評はされないけど再生数やソフトの売り上げが伸びない、くらいの。ああ歯がゆいなあ。

 

 

 

 

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https://kishiberohan-movie.asmik-ace.co.jp/

 

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