ジノ。

愛と青空の日々,ときどき【虫】

茨城県北芸術祭4

 

常陸大宮篇


 さてこの芸術祭。出不精の私がなぜ全作品制覇をすることになったのか。・・・たまたま閉校になった美和中学校が現代美術の展示会場になっていると聞いたからでした。閉校って言葉に弱いんです。行ってみるとなかなかにぎわっています。受付で全会場に入れるフリーパスを売っていて,全部回るならお得になりますよと言われたことで私の会場巡りが始まったのでした。フリーパスがそのままスタンプカードなのね。


 そんなわけで今回の芸術祭で最初に訪れたのがここで,まだ記録しようという考えがなく,あまり写真がありません。公式HPでご確認くださいね。

 

 

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 ではその美和中学校。

 

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 ずっと昔から林業で栄え,明治期にはハイカラな文化や先進の思想も導入されたというこの旧美和村。どれだけの生徒がこの学び舎から巣立っていったのでしょう・・・なんてセンチメンタルな気持ちになります。閉校という言葉に本当に弱い私です。

 

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 理科室では備品をディスプレイしてありました。

 

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 これも展示なのかな。

 

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 この教室の窓から何を想っていたのかな,なんて。


Eー01 Sound of TapBoard
 写真なし。

 

E-02 コロイドディスプレイ ほか

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 今回の展示品のうち,精巧な機械仕掛けの作品に共通したことなのですが,どうやら作家さんは設置するだけ設置して,あとは会場の担当の人にメンテナンスを丸投げ,というパターンがあったようです。結果として機械がうまく動かず,何が作品なんだかわからなくなっているのがちらほらと。
 この作品は機械が連続して作るコロイド膜(石鹸の泡の膜みたいなもの)に蝶の映像を投射する,宣伝ポスターの一つにも採用された美しい作品,のはずでした。しかし私が来たときには同期がずれて,数回に一回しか映像が映らなくなっていました。開催から半月の時点で。機械ものは失敗するというのはテレビ関係者の言説だそうですが,芸術作品も作者による定期的な手入れは必要と思います。


E-03  KYO-ZO
 真っ暗闇の旧職員室を赤いレーザーが舐めまわします。心奪われてずっと見ていたら,あとから来たお客さんに足を踏まれました。写真に残したかったのですがなにせ真っ暗。カメラも三脚も用意は無く断念しました。返す返すも無念であります。


E-04  Achromatic World -いろのないせかい-
 これも写真がありません。つまらなかったというのが理由です。どうもこのハッカソンというグループの作品とは波長が合わなかったようで,他の会場のハッカソン作品もすべて面白味を感じませんでした。真面目に制作したのであろうことは十分に理解しているのですが。


E-05  だいちの星座 ―いばらきけんぽく座―
 科学技術を使った芸術活動をしたようです。ああそうですか。


E-06  茨城インベントリウム
 写真なし。変に地元におもねた作品というのも,面白いものがありませんでした。


E-07  WOODSTOCK・GREAT TEACHER
 校長先生は単純に面白かったです。文化祭の出し物レベルには見えましたが。


E-08  Fly Me to the Earth
 写真なし。


E-09  『爆弾にリボン』の教室
 写真なし。マンガの原画をその作者がパネルにして並べたもの。ただのマンガをこう見せられてもね。

 

 


E-10  ブラックフィールド
 グランドと体育館と宿泊施設を備えた青少年自然の家,が維持できなくて閉鎖されていたのが次の会場です。

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 体育館に入ると

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 この光景。

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 精巧に作られた植物のシルエット型が一面に並べられています。向こう側に人が集合していることにご注目。なぜなら・・・

 

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 裏側には鮮やかな彩色が!

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 美しい。

 

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 百枚くらい写真撮ってしまいました。

 

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 植物図鑑から写し取ったという図像は私の眼から見ても正確です。縮尺はいろいろのようだけど。

 

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 ある日,迷い込んだ一匹のコウモリが花の一つにぶらざがっていたとか。それを聞いた作者の方が大喜びしたとか。

 

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 カメラの焦点距離を変えることでいろいろな写真になります。

 

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 作るのも並べるのも大変な労力。

 

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 でもそれに見合った感動が,ほぼすべてのお客さんに共有されました。

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 これぞ芸術。芸術家の仕事。いかに崇高な主張があろうとも,人の心を動かさなくては意味がありません。

 

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 私的には,今回の芸術祭の最高作品です。

 

E-11  No.85

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 宿泊所のホールを白布のバルーンで覆った作品。これも異世界感があって楽しかった。

 


E-12  イレギュラー・テトラヘドロン

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 これだけです。本当にこれだけ。


E-13  反芻ー久慈川にて/The Sun Returning

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 最高の作品と同じ場所に,これも私的には最低の作品。宿泊室に地元の久慈川の空撮写真と川原で拾った石を並べたもの。大金取ってヘリ飛ばし,川石拾って並べて。入場無料の会場でなかったら暴れてたぞ,わし。


E-14  川床/寄り添う人々

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 ただの公園の遊具。

 

E-15  ジョイ・センターの客

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 つぶれたゲームセンターが会場。障子の素材で作られた巨大な円筒と,その中央に竹で作られたお社のような家。これらが一体になって水の上に浮かぶ構造になっていて,人の力でぐるぐる回すことができます。面白かった。


E-16  森の記憶

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 撤退した衣料量販チェーン店が会場。暗い部屋に木の枝がぶら下がっています。本当は深い作品なんでしょうけどね。

 

E-17  moon satellite

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 ただのでかい絵,というだけです。ごめんなさい。

 

 次回がとうとう県北芸術祭最終回。

 大子篇です。

 

 

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今日の鶏足山

 

 

 

 今日は冬型で空が澄む。たまらずに鶏足山に行ってしまいました。日光のお山を見たくて。
 9/18の記事「鶏足山にて - ジノ。」をご覧になってない方は,まずそちらからどうぞ。


 8時に家を出て,10時には山頂です。・・・雪雲が厚くて,こちらは快晴だけどお山は見えません。

 

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 今日の富士山。雲が巻いてます。

 

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 今日の浅間山。雪雲が巻いてます。

 

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 日光連山で見えたのは皇海山だけ。

 

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 ミヤマシキミが,赤と緑でクリスマス飾りのようです。猛毒だけど。

 

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 駐車場近くで,赤トンボ(ナツアカネ)が産卵してました。ぎりぎりセーフ。明日の朝には霜が降りて,この夫婦の命も尽きるでしょう。最後の生の営み。命は次代に引き継がれます。

 


 なぜか知らないけど「鶏足山にて」で検索してもまったくヒットしません。ヤフーでもグーグルでも。 「ジノ。」まで加えて検索しても私の他の記事が出るばかりです。なにかやってしまいましたか。検索エンジンから透明化してしまうような禁断の文字列が含まれていましたか。それなりに力作の記事だったのですが。

 

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 そんな私の都合に拘わらず,鶏足山の雑木の紅葉はきれいでした。

 

 

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大刀剣市に行ってきました

 

 友達は多くありません。

 

 まあなんというか「自分が一番」という性格なので,友達に煩わされたくないというヒネた根性です。面倒くさがりの出不精なのも災いしてます。友達が少ない事では別に困ってません。

 

 ところがこんな私にも友達付き合いしてくれる人がいます。何かと声を掛けてくれたり,モノを送ってくれたり。本当にかたじけない。

 

 今回,大学時代から続く親友の「金さん」から,刀剣を見に来ないかというお誘いがありました。東京で即売会があるというのです。刃物はいくつも持ってますがいずれも実用品。使っては研ぎ,を繰り返しながら手になじませる本当の実用品だけです。自分ではまず行かないイベント,興味を持ちました。


 あさ7時半の高速バスに乗り,9時半に待ち合わせ場所の御徒町へ。大江戸線という滅多に乗らない地下鉄に乗って,三田線に乗り換えて,着きましたよ御成門

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 東京の真ん中です。

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 入場料2100円はちょっと高いのでは? と思ったら,いろいろ理由がありました。まずはこのカタログ! グラビア印刷全190ページ。出展目録です。こんなのつけて,採算合うのかと逆に心配になります。 さらにこの入場料,実は開催3日分なんです。金さんが言うには,この即売会に来る人は宿をとって毎日じっくりと品定めをして,3日目最終日にドンと買っていくのだそうな。

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 お客さんの大部分は年配の男性。売り物は安くて数十万,高いものは・・・値札が付いていたもので1800万というのがありましたが,本当にすごいのは値札のないものだとか。

 

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 いきなり抜刀!しているご老人。お付きの人が誉めそやしている風なので,どうやらどこぞの社長さんなのかと。

 

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 ご老人の中には,買った得物を無造作にリュックに放り込んでショッピングを楽しんでいらっしゃる方も。あの,思いっきりハミ出しているんですけど,日本刀が。

 

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 最近は若い女性が「今日は脇差でも買おうと思って」と数十万円を用意してくるとか。

 

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 刀鍛冶の方も来ていて,タガネで銘を彫るのを実演してくれました。

 

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 写真はいろいろとご迷惑がかかるようです。お店を撮っていいですかと聞いたらほとんど断られました。

 

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 このお店の方は撮影を快くOKしてくださいました。よかった。この銃がすごく気になったもので。解説までしてくれました。ありがとうございます。

 

 

 すごい世界があるもんだなあというのが感想その1。おカネ,ある所にはあるもんだなあというのが感想その2。

 

 

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 その後金さんに秋葉原に連れて行ってもらい,昼飯を食いました。

 

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 牛筋カレー,うまかった。


 少し街を歩き,茶店で近況をダベって別れました。久しぶりの邂逅で,つい話し込みました。金さんとはもう38年の付き合いになります。大学のサークルでコンビを組み,青春の一時期を共有しました。その後のそれぞれの人生で,それぞれの試練を乗り越えて来ました。なんでも話せる,無私無欲の友がいてくれたことに感謝。次に会うのはいつになるのか。


 友よ,互いに明日という日があらんことを。

 

 

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大洗水族館でクラゲを見て癒される

 11月13日は茨城県民の日です。県営のアクアワールド大洗水族館が半額になります。行かいでか。ええ,行きますとも。おっさん一人で。

 

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 朝9:30,突入。

 

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 いきなりこれ。動物はともかく,誰が何の虫を連れて来たんだろう。

 

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 朝早いのにもう結構な人出です。水族館が嫌いな人はいません。ただやはり大人1850円という高めの料金がハードルなんですね。ちなみにサンシャイン水族館2200円,八景島シーパラダイス3000円,美ら海水族館は1850円。

 

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 イワシの群れ。

 

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 フグはむかし指をかじられたことがあるので嫌い。

 

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 大水槽。

 

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 大ザメ水槽。意外と人気です。ここ大洗水族館はサメの飼育を得意とし,なんと55種類ものサメを飼っているとか。

 

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 正直,ヒト以外の脊椎動物に興味はありません。魚類とて脊椎の類,その例外ではないのですが,ただ時折すっごく変なのがいて私の前頭葉ドーパミン注入してきます。

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 で,やっぱりこれは外せませんね。マンボウ水槽。

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 昔サンシャイン水族館マンボウ展示中というので見に行ったら,ちっこい子マンボウが2匹ひらひらとしているだけでがっかりしたことがあります。大洗のマンボウを見慣れた目には冗談にすら思えました。

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 それにしても目つき悪いなあ。

 

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 次は軟体動物篇。クロアワビ,なんだけど・・・他人の写真にこんな風に割り込んでくるやつ,いるよね。

 

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 マダコ。そのうち,タコ飼ってたお話ししますね。

 

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 さあこれ初めて見た。サンゴノフトヒモという殻のない貝類なんだそうで。イソギンチャクが好物で,その捕食シーンの動画が流されていました。こんなのにゆっくりゆっくり食われるの,ヤだろうなあ。

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 そういえば今日は,クリオネの展示がなかった。

 

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 いよいよクラゲの仲間,刺胞動物と有櫛ゆうしつ動物です。

 

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 ムツサンゴだって。造礁サンゴではないけど,茨城の海にいるんだって。

 

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 ああ,ミズクラゲっていいなあ。

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 ぼよんぼよん。

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 ちなみにミズクラゲ水槽の隅っこに,よくこんなポリプが付いています。もし高校で生物を選択して,図表を買っていたらミズクラゲの不思議な生活史を見てやってください。この小さなイソギンチャク1つから,10匹以上のクラゲが生まれます。

 

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 カブトクラゲは・・・

 

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 このシンカイウリクラゲのエサなんだそうです。食う時はがばーっと口を開けて飲み込むんだそうで。こんな虫も殺さぬような顔して,海って怖いですね。・・・そばで見ていた親子がこれってポニョに出てたよねーって言ってたけど,ほんと?

 

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 ヤナギクラゲ。

 

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 タコクラゲ。

 

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 ベニクラゲ。不老不死の生物として有名。もやしもんのキャラクターに見えます。

 

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 リュウイクラゲ。クラゲはぜんぶ動画でも撮りました。癒されたいときにエンドレスで流そうと思います。


 それ以外にも気に入ったのをお見せします。ダイオウグソクムシとか流行りの深海生物も充実していました。ああ,おなか一杯。

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 日本に80以上ある水族館ですが,このアクアワールド茨城県大洗水族館は入場者数が常に上位10位に入っています。沖縄や大都市の水族館と肩を並べて,人口1万7千人の町の水族館が頑張ってます。職員の方で知っている人がおりましたが,県立の施設なのに本当に一生懸命に働いておられました。人のちから。

 

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 どうでもいいけど,ガルパンの劇場版でローズヒップのクルセーダーが爆走してたのがこの駐車場。

 

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 で,この階段をダージリンチャーチルが駆け上がってました。

 

 しまった。オチでしくじった。 

 

 

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ガチャポンの真珠湾作戦の艦艇が揃った。 第一航空艦隊出撃です

 

 「ガシャポン」はバンダイ登録商標だそうです。


 は,ともかくとして,発売前から楽しみにしていた真珠湾作戦の第一航空艦隊が,散財の結果として 集結しました。これよりハワイ北方洋上に向けて出撃です。

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 タタミーのうーみーはー
 おーれーのうーみー      (元ネタわかる人はわが友)

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 第一,第二,第五航空戦隊。赤城加賀蒼龍飛竜翔鶴瑞鶴。世界最強の第一航空艦隊です。


 護衛は戦艦比叡霧島重巡利根筑摩軽巡阿武隈陽炎型駆逐艦8隻,朝潮駆逐艦2隻。

 

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 霧島と蒼龍。

 

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 赤城,加賀,翔鶴。

 

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 阿武隈

 

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 蒼龍,飛竜,瑞鶴。

 

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 飛竜,加賀。


 こうやって名前を挙げると,それぞれの艦のその後の悲惨な運命にまで思い至って言葉に詰まります。

 

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 ちなみにこの陣に朝潮駆逐艦「霞」がいます。写真右下。真珠湾作戦,北方作戦,敵潜「グロウラー」による大破,修理,スリガオ海峡から生還し,あの木村昌福の旗艦となって多号作戦,礼号作戦,戦艦伊勢・日向を護衛して敵中突破を敢行する北号作戦,そしてとうとう,戦艦「大和」水上特攻隊の一員として九州坊の岬沖に沈みます。 そうかここにいたか。


 船の生涯は,人の人生に似ています。そこに心惹かれるのです。

 

 

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茨城県北芸術祭3 常陸太田は素敵でした

常陸太田篇

 続きます。誰の得にもならない,もう終わったイベントのレポート。そもそもこのブログ自体が私的備忘録なもので。数少ない閲覧者のみなさんありがとうございます。今これを見ていてくれるあなたのために。

 

D-01  山海魚 LOVEf:id:xjino:20171112165039j:plain
 見晴るかす紅葉の大絶景に囲まれて,竜神大吊橋という巨大建造物の下にこじんまりとありました。完全に埋もれてました。いかに意味性があろうとも,この幼稚園児に作らせたような造形では絶景に負けて当然です。

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 そもそも,この竜神大吊橋そのものがアートなんです。決して地元をヨイショする気はないんだけど。

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D-02  庭にて ― 風と森 I

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 同じ作者が大子と太田,それぞれの小さな有料温泉施設に絵を展示してます。大子のほうはそちらで書きますが,こちらの「竜っちゃんの湯」という施設の人は親切で,絵だけ見せてくれと言ったら快く通してくれました。で,言っちゃあなんだけどただの絵。これだけのためにおカネ払う価値なし。


D-03  「ART ZOO」:サファリパークプロジェクト in 常陸太田

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 これぞ,この茨城県の山野を舞台にした芸術祭のための芸術。休耕地にブリキの動物たちが草を食む,自然と人工物のハーモニー。これほどこの場に調和する芸術があるでしょうか。

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 午後遅い陽が逆光になってましたが,最近のカメラは性能がいい。難なく撮影できました。

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 フタコブラクダやキリンと,盛りと咲く十月桜。シュールだ。

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 芸術とは人を驚かすものでなくてはならない。いろんな人に,いろんなかたちで。

 


 太田の山中に取って付けたような箱もの施設。維持できなくて閉鎖されていたのが次の舞台。茨城にはこういうバブルの残骸がごろごろしてます。都会ならすぐ取り壊されてもっとおカネになる施設に変わっているんでしょうけどね。ここの展示は,いずれもグループ/チームによる合作で,生命科学を共通項としています。バイオアートと言うそうな。私が訪れた時にはシンポジウムみたいなことをやっていましたが,もちろん興味を持つ一般客はいませんでした。アートというのは会議で話し合ったり理論を組み上げたりで作るもんじゃないと思います。

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D-04  ケアとコントロールのための容器

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 暗黒の室内に二つの箱。一つはパイプを通じて外界と繋がり,箱の中の巣にミツバチが出入りしてます。もう一つには微生物が培養される予定だというのですが,今はイミテーションだそうで。……ここの展示は練習かなんかかい。そもそも解説が必要なアートって,アートとは言わんぞ。


D-05  旧展示室

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 この建物が現役だった時の展示室だから「旧展示室」。はいはい。


D-06  aPrayer まだ見ぬ つくられしものたちの慰霊

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 分子生物学の発展とともにこれから実験室で創出され,死ぬことになる生物の慰霊だそうで。そうやって自己満足に浸っていてください。


D-07  空白のプロジェクト#3 – 大宇宙(うちゅう)の片隅

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 この施設の展示で唯一面白かったもの。この無造作に転がった苔玉,ときどき,ほんの一瞬だけ動くんです。本当に忘れたころに。内蔵された生物電池を動力源とするそうで,「科学」を使っても「科学」で解説しない。他の展示も見習って欲しかった。


D-08  ヴァイド・インフラ

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 高級家具店のインテリアコーナーでこんなの見たぞ。


D-09  折り紙ミューテーション

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 DNAを漉き込んだ地元の和紙を使った折り鶴だって。××××する××を示唆するんだって。

 


 ここからの作品は常陸太田市の市街地での展示です。ここは佐竹氏の居城のあった古い城下町で,鯨の背のような細長い大地の上に昭和の商店街が残ります。佐竹氏は平安時代からこの地を治めた豪族で,戦国時代に大大名に成長しますが,関ケ原の戦いの結果秋田に転封されます。地元には今でも佐竹氏を慕う人が多いとか。
 街並みはもろ城下町。狭い道がかくかくと折れ曲がりモータリゼーションを阻んだことで,昭和40年代くらいまではこの地方の中心都市だったのがすっかり没落してしまいました。この歴史がいくつかの作品のテーマになってます。

 


D-10  常陸のおお田守る竜神

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 A-01も同じ作者ですが,そちらはいまいち迫力不足でした。でもこれはなかなか。大空にぬぼーっと突き立つ姿は,竜神の名にふさわしい威厳に満ちてます。なんかおじさんが一人で作っていたよ,なんて目撃証言を聞いて,きっとこの芸術家は何かと戦いながら,内なる自分と語り合いながら作品に向かっているのだろうなあと思いました。


 駐車場に車を停めて,てくてくと商店街を歩きます。1112の会場は,昭和初期に大実業家が寄付して市役所として使われた建物。本当に,昔は偉い人がいたものです。

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D-11  イ / バ / ラ / キ

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 2階の講堂を占めるこれは,そばで見ると茨城県の立体地図であることが知れます。実に場の雰囲気に合った展示でした。

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 でも申し訳ない事に,この古い名建築のほうのインパクトがありすぎました。

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 名探偵が「話は聞かせてもらったよ」なんて言いながら降りてきそう。

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 照明一つ取ってみても,芸術的としか言いようがない。最近の公建築の効率優先,コスト優先の画一的な作りようとは,根本的に発想が違いますね。


D-12  常陸佐竹市

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 で,この建物でのもう一つの展示。ここ太田を「常陸佐竹市」という架空の町と設定して,その歴史,地理,産物を並べています。「佐竹力」なんて発想に瞠目します。並んでいるものがすべて実際の当地の物なので,意外にも面白かった。


D-13  リビングルーム鯨ケ丘

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 空き店舗の内部をフリースペースに。高校生のグループがなんか話し合いしてたけど…これ芸術なの?


D-14  サインズ オブ メモリー2016:鯨ケ丘のピンクの窓

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 地元の人からの聞き語りを作品にしたもの。というと常陸多賀にもあったけど,こちらは面白かった。とにかく規模がすごい。通り沿いのすべての店の人から聞き込みを行い,それぞれの店に貼り出しています。手間も偉いし,余計な自己主張を入れないのも偉い。これは立派な芸術的行為です。

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-15  Life Stripe

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 おそらく昭和初期の実に趣味のいい商家の内部。ロケーションもいいし,作品も面白い。たくさんの人(+犬,猫,ウサギ,牛)の一日を色分けした帯グラフで示したもの。大震災当日の沖合避難していた漁師,翌日の避難所で絶望的に働く市役所職員といったリアルなものから,亡くなる直前の寝たきりの老婆,結婚式を迎えた花嫁,生まれた赤ちゃんの最初の一日,なんて人の営み。果てはウサギの〔夜行性動物〕という解説,寝て食ってを繰り返す牛,猫は「昨日はケンカに負けた 今日は勝った」。一日って面白いなあ。

 

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 「当たり」が多かった太田市街地の作品ですが,市内の風景もレトロでよかった。

 

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 洋裁を教える「文化服装学院」。昔はどの町にもありました。

 

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 味のあるお店のオンパレード。

 

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 謎の滑り台。

 

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 本屋さん。昭和の時代でもここまでのは珍しかったと思う。

 

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 昼食に寄った喫茶店。古本屋兼カフェ。水木金のみという営業日の自由さもさることながら,店主の趣味で固められた店内もかなり。

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 売り物の雑誌棚。貧相で超マニアックな品揃え。イバラードの図集,買ってしまいました。それだけで今日一日の元が取れた。

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 雑穀ランチもおいしゅうございました。

 

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 私にはこんな道端の光景もアートです。


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 良さげなお店がいくつも。第1回にも書いたけど,この芸術祭最大の成果は,寂れた街にも素敵な店が頑張っているのが知れたこと。その意味では続けていただきたいと思うのです。

 

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 朝は曇っていたのに,市街をひとめぐりするころには快晴。私の外歩きの日はいつもこれです。人生の大切なイベントを晴天にしたいときは私をお呼びください。


D-16  STAR.b

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 続けろと上に書いといてなんですが,というかこういう展示をやめていただきたく書くのですが,これは道の駅の高級そうなレストランの店内。たまたま開店前で写真を撮らせてもらえたけど,通常はここで食事をしないと見せられないそうで。

 ほんと,やめましょうよこういうカンに触る展示法。例外なくつまんない作品だったし。

 


 次回は常陸大宮篇。いかん飽きてきた。急がねば。

 

    

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今期の深夜アニメをいくつか

 深夜アニメ,割とチェックしてます。


 と言っても,ワンパターンのいわゆる美少女ハーレムものとか学園超能力ものとかは,初回のオープニング(だいたいすべてが集約される)を見るだけで十分。この世の秘密を解くカギを握る謎の美少女,なんて設定もいい加減にして欲しい。


インフィニティ・フォース

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 ガッチャマンテッカマンとポリマーとキャシャーンが突然集結して共闘するって。濃いキャラクターこんなに集めちゃって大丈夫か。どうせなら紅三四郎も呼ばないか。濃いヤツ増やしてどうする。

 タツノコプロ,この二十年何も新しいものを生み出してませんね。リメーク,リバイバル,実写化…… ぜーんぶハズレ。今回もその流れで,ヒロインのやりすぎなキャラクターがさてどうなるか。いずれにせよ映画版とのタイアップらしいので,またかよと思います。商売に長けた人ではなく,吉田竜夫を連れて来なさい,黄泉の国から召喚してでも。 いや,本当に期待しているんです,このヒーローたちの活躍をリアルタイムで見ていた者として。

             ↓ こいつ。

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少女終末旅行

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 初回オープニングにシビれました。原作に惚れこんだ人たちが誠実に作っているという感が伝わります。それで評価すべきなんだけど,原作を何度も読み返しているのは私もなので,元ネタに忠実な分展開がわかってるんですよね。かといっておかしなオリジナリティは絶対に入れてほしくないし。私としては,原作を知らない人がアニメを見て紙媒体にも興味を持ってくれる,そのきっかけになればいいなと思います。ちなみに原作本,コミックを出版していない新潮社なので通常本屋に置いてません。手に入るのはアニメフェアやってる今だけ。つい2か月前,3・4巻手に入れるのに東京含めて十軒以上本屋を回って果たせなかった。さあお店に急げ! …… え?今どきはネット注文?

 


キノの旅

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 これでアニメ何作目か知らないけど,原作が無限に続く分アニメも無限に続くでしょう。もちろん原作大好きです。アニメも原作ものとしては完璧な仕上がりで,上記「少女終末―」と同じ感想です。声優さんがイメージ通りだと思うのですが,みなさんいかがでしょうか。

 


魔法使いの嫁

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 本屋に原作が平積みになっていたのは見ていて,ああ人気なのねと思っていました。どうせ今どきの,と勝手に思い込んでいました。第2回をたまたま録画していて,おおっ?!っと。特にエンディングの曲が,アニメ本編と見事に調和しているのでこれは本物だと。
 特にヒロインがいいですねえ。儚げで力のない声で,嗜虐性いや保護本能を刺激してきます。すぐ気を失う。すぐ拉致される。自分の魅力(この場合魔力?)に気づいてない。お姫様の要素全備えに加えて,この虚無的なキャラクター。私なんかどうなっても,というのは美少女だけに許される物言いだと思いません? それにしてもいいなあ魔法使い。女の子にモテるだろうなあ(そこかい)。私らの年齢だと「はーいおじさんおカネ持ってるよー」くらいしか持ち札ないもんなあ。


 たまにはこんなノリもお許しくださいね。

 

 

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