カラスウリに始まった秋の赤いもんシリーズもそろそろ締めましょうか。久しぶりに御岩神社に参りましたので,そこで見た赤い秋のエッセンスをご覧いただきます。
ヤブコウジ。とにかく鮮やかで控えめで可愛らしい姿が大好きで,撮りまくりました。これ一枚選ぶのも大変だったんだから。境内では苔むした大杉の根元に群生しています。
マムシグサ。たぶんシュウ酸とか含んでいてヒトが食べるとひどい目に遭いますが,小鳥のヤマガラが好むと聞きました。ふーん。
赤……からちと外れますが,ヘクソカズラ。哀れなネーミングに負けない,精緻で生命力あふれる造形です。
クサギの実が落ちてました。
この秋おなじみ,猛毒ミヤマシキミ。至るところで遭遇したっけなあ。
ツルリンドウ。以前の御岩神社の記事で愛らしい花をご紹介しました。見返してね。
赤と緑。ファッションで身に着けるにはものすごく難しい補色関係なのに,自然の中ではどうしてこう美しいのでしょうか。
コバノガマズミ。
サルトリイバラ。ああピンボケだあ。
アオキの実はアオいまま。早春に色づきます。また春にね。
いよいよ周囲から色彩が失われていく季節になりました。このブログも,古い写真をネタにしたりして冬を食い繋いでいきます。いえ決して眠りの季節というわけでないのは,私も野の生きものたちも同じです。陽光溢れ陽炎が立ち花神が野山を駆けていくその日までの,それは長いながい雌伏のときなのです。
ツルリンドウの花はこちら。